JScriptと VBScript カスタム アクションの戻り値

JScriptまたはVisual Basicで記述されたカスタム アクションでは、Scripting Edition (VBScript) で省略可能な関数を呼び出すことができます。 これらの関数は、次の表に示す値のいずれかを返す必要があります。

戻り値 説明
msiDoActionStatusNoAction 0 アクションは実行されません。
msiDoActionStatusSuccess IDOK = 1 アクションは正常に完了しました。
msiDoActionStatusUserExit IDCANCEL = 2 ユーザーによる早期終了。
msiDoActionStatusFailure IDABORT = 3 回復不可能なエラー。 JScriptまたは VBScript の解析中または実行中にエラーが発生した場合に返されます。
msiDoActionStatusSuspend IDRETRY = 4 中断されたシーケンスは、後で再開されます。
msiDoActionStatusFinished IDIGNORE = 5 残りのアクションをスキップします。 エラーではありません。

 

Windowsインストーラーは、戻り値をログ ファイルに書き込むときに、すべてのアクションから戻り値を変換します。 たとえば、アクションの戻り値がログ ファイルに 1 (1) と表示される場合、これはアクションが msiDoActionStatusSuccess を返したことを意味します。 この変換の詳細については、「 アクションの戻り値のログ記録」を参照してください。

スクリプト カスタム アクションから成功以外の値を返すには、カスタム アクションに関数ターゲットを使用する必要があります。 ターゲット関数は、 CustomAction テーブルの [ターゲット] 列で指定します。

次のスクリプト例は、VBScript カスタム アクションから成功または失敗を返す方法を示しています。

Function MyVBScriptCA()

    If Session.Property("CustomErrorStatus") <> "0" Then
        'return error
        MyVBScriptCA = 3
        Exit Function
    End If

    ' return success
    MyVBScriptCA = 1
    Exit Function

End Function

この VBScript がインストール パッケージの バイナリ テーブル に MyCA.vbs として埋め込まれている場合、スクリプトの CustomAction Table エントリは次のようになります。

アクション Type source 移行先
MyCustomAction 6 MyCA.vbs MyVBScriptCA