ペアレンタル コントロール API の使用
API の選択
概要セクションで説明したように、開発には最大 3 つの API の使用が含まれます。
- 基本設定アクセス: ペアレンタル コントロールの状態の主要なサブセットに簡単にアクセスするために Wpcapi.h で定義されているペアレンタル コントロールの最小コンプライアンス COM API (コンプライアンス API)。
- 完全な設定の書き込み/読み取りアクセス: WMI COM API の小さなサブセットをフル アクセスに使用する必要があるのは、ISV が設定を変更する必要がある場合のみです。 UI 機能拡張リンクの追加、Web コンテンツ フィルターの置き換え、コンピューター全体の HTTP アプリケーションまたは URL フィルター除外リストへの追加は、主に API を使用する理由です。 WMI Parental Controls 名前空間の使用により、基になる設定ストアへの未加工のアクセスが提供されるため、ISV は個々の設定から状態を解釈する場合に注意して続行する必要があります。実際には他の設定に対する依存関係が制限されている可能性があります。 そのため、コンプライアンス API を使用して、その API によって公開されるすべての値の状態を読み取うことをお勧めします。
- ログ: WpcEvent.h で定義されているイベント記述子と配列列挙と組み合わせて、アクティビティ イベントを Parental Controls ログに発行するための Windows Vista イベント トレースおよびレポート システム API (ETW とも呼ばれます)。
すべての API は、標準ユーザーとして呼び出し可能です。 ログ記録では、すべてのユーザーがログ イベントをソースにすることができます。 呼び出し元に管理者特権がない場合、別のユーザーの設定を取得または変更するために を呼び出すと失敗します。 つまり、標準ユーザーは自分の設定にのみアクセスでき、読み取り専用です。
設定とログ記録 API の使用状況については、以下のセクションで詳しく説明します。
開発環境
Parental Controls 用の開発には、Wpc.h、WpcApi.h、WpcEvent.h の 3 つのヘッダー ファイルにアクセスする必要があります。 Wpc.h は、パブリック コンプライアンス API とイベント ヘッダーの設定を含むコレクターであるため、アプリケーション コードに Wpc.h を含めるだけで十分です。
WMI API に対する読み取り/書き込みアクセス許可は、Wpcsprov.mof ファイルによって指定されます。 このファイルは、Windows System32 ディレクトリの WBEM サブディレクトリにインストールされます。
Microsoft Windows Software Development Kit (SDK) には、ここに示すサンプル コードを強化し、API 探索または統合テスト用の簡単なコマンドライン 駆動ツールを提供するサンプル コードが含まれています。