Visio 2007 -- 可視化
まずは可視化について。
今までの Visio の強みであった、システムやプロセスの可視化、つまりフローチャート、ネットワーク図、フロアレイアウト図、組織図、プロジェクト進行表の作成機能をさらに強化しました。 Visio の利用シナリオとしてはもっとも高い作業になるわけですが、これらは人に見てもらうことを前提に作成するドキュメントですから、見栄えに気を使う必要があります。また作成した図表をそのまま PowerPoint に張り付けて利用する、ということもあるでしょう。しかし図形を等間隔にしたり、見やすい配色を作ったり、配置を変えたり、は Visio になれている方でも時間のかかる作業です。
そこで「オートコネクト」です。
このように接続が必要な図形をドロップすると、図形のまわりに矢印が表示されます。
それをクリックすると
ステンシルで選択されている図形が自動的にドロップされ、さらにコネクタで接続されます。図形間隔は自動的に計算されます。
考えを中断されずにフローチャートが作成できる、というメリットもありますね。ネットワーク図でも使えます。
また配色機能も強化されました。
2003 まではアドイン メニューの下に隠れていた機能ですが…
このように PowerPoint のように、クリックするだけで配色パターンを適用、切り替えができます。
「テーマ」機能と呼んでいます。自分で配色を作成することもできますが、PowerPoint 2007 と同じ配色パターンを使えるのが一番のメリットでしょう。
配色だけではなく、影や線の丸み、フォントや塗りつぶしパターンをまとめた効果パターンも切り替えができます。
わずか数クリックでまったく違ったテイストの図面になりました。
起動画面はやさしい感じなりました。
各アイコンが大きくなっただけでなく、テンプレートの分類の数も少なくなっています。Visio を初めて使う人でも、数クリックで Visio でできることの概要が把握できます。これまでの Visio ユーザーにとっても、ほかの利用アイデアを発見するきっかけになるでしょう。
Visio 2007 の新機能の目玉は次回紹介するデータ接続機能です。こうした新機能も、サンプル図面を起動画面に追加してあります。白紙のテンプレートやヘルプによる解説よりも、活きたサンプルのほうが直観的に機能を理解できるはず、ということで追加してみました。
Visio には数々の機能やテンプレートが追加されてきましたが、便利なのにあまり使われることなく UI に埋もれているものもあります。既存の便利な機能を拡張し、露出度をあげた結果、今回のような機能ができあがりました。