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Dynamic Memory がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! – Part 1of 5

Tech・Ed 本番へ向けて、久しぶりに「世界のブログから」を一つ。

USの仮想化チームブログに、 ”Dynamic Memory Coming To Hyper-V” と題する五連作が投稿されています。 なかなか読ませる内容なので、これを全部「勝手訳」してみよう思います。一作目はすでに半年近く前のものなので、いまさら感はあるのですが、ご容赦ください。

なにせ少し前までは、 「Dynamic Memoryに関して勝手にブログに書くなよ」 という怖いお触れが出ていたので、書こうにも書けなかったのです。 R2 SP1 Beta が公開されたことですし、そろそろ良いでしょう。

では、元記事の一覧を示しておきます。

  1. Dynamic Memory Coming To Hyper-V
  2. Dynamic Memory Coming to Hyper-V Part 2
  3. Dynamic Memory Coming to Hyper-V Part 3
  4. Dynamic Memory Coming to Hyper-V Part 4
  5. Repost: Dynamic Memory Coming to Hyper-V Part 5

※ なお、原文の意図をなるべく正しく伝えたいとは思っていますが、個人的な解釈や独自の意見をバリバリ加えたりしますので「英語版の忠実な翻訳」ではありません。あしからずご了承ください。


Dynamic Memory Coming To Hyper-V

仮想化王国の皆さん

ここのところ、Hyper-V R2 の評判がとても良いので、お客様と話すのがとても楽しいです。小さな会社から大企業まで、みなさん Windows Server 2008 R2 Hyper-V の新機能や、無料でダウンロードできる Microsoft Hyper-V Server 2008 R2 を喜んでくださっています。でも、まだ満足したわけじゃありませんよ。我々はいつも、お客様の声に耳を傾け、次の Hyper-V にどんな機能を盛り込むべきかを考えています。

というわけで、我々は、サーバー仮想化と VDI の双方に効果的な、新しい機能を二つ発表します!

  • Remote FX:   仮想マシンがホストのGPUを利用できるようになります。これにより、Windows Aero のデスクトップ、動画再生、Silverlight のアニメーションや3D アクセラレーションを使用するアプリケーションを、Hyper-V の仮想マシン内でスムーズに実行できるようになります。詳しくはMax のブログをご参照ください
  • Hyper-V Dynamic Memory: 仮想マシンへのメモリの割り当てを効率化する新機能です。これにより、サーバー仮想化やVDIの用途において、仮想マシンの集約率を高めることができます。

この一連のブログ記事では、"Dynamic Memory"に関して詳しく語る予定です。
※ もちろん、日本の Tech・Ed でも語りますよ!
https://www.microsoft.com/japan/teched/2010/session/session.aspx?SessionID=T2-401

では、仮想化とメモリについて

仮想化とメモリの話となると、必ず寄せられるのが次のようなご要望です。

  1. 「物理メモリを効率的に利用したい」。 できるだけ動的に、かつパフォーマンスへの影響のない形で
    仮想化のホストに投資されているお客様は、大容量メモリを搭載したサーバーを購入し、そのメモリをフルに活用して多くのVMを稼働させたいと思っています。
  2. 「一貫性のあるパフォーマンスとスケーラビリティが必要」
    もっともよく寄せられる要望の一つとして、 「パフォーマンスが落ちたり、不安定になる機能は不要である」 というものがあります。このような挙動は、仮想環境の管理を複雑化させ、TCOの増大を招くからです。

要するにこういうことです。
パフォーマンスへの影響は最小化しつつ、仮想マシンの集約率を高め、ハードウェアへの投資効果を最大にしたい

なお、ちょっと話がそれますが、パフォーマンスに関して言えば、Hyper-V R2 は非常に優秀です。我々は最近、Hyper-V R2 の VHD に関するパフォーマンスを SQL Server や Exchange Server、Webサーバーなど、様々なシナリオで検証したホワイトペーパーを公開しました。自分で言うのも何ですが、これは必読です!
https://download.microsoft.com/download/0/7/7/0778C0BB-5281-4390-92CD-EC138A18F2F9/WS08_R2_VHD_Performance_WhitePaper.docx)

仮想マシンの性能と集約率

仮想マシンの性能(Performance)と、集約率(Density)はなかなか両立しないものです。
こんなスライダ↓があるとして、あなたはどの辺にツマミを持って行きますか?

MaximumPerformance2_thumb1

今まで、我々は集約率よりパフォーマンスを選択してきました。しかし今、パフォーマンスへの影響を最小に抑えながら、このスライダを「Density」側へ動かしたいという要求が増えて来ました。そこで、我々は Dynamic Memory をHyper-V へ追加したのです。

簡単に言えば、 Dynamic Memory は、仮想マシンの集約率を向上させるために Hyper-V に追加された、新たなメモリ管理機能です。これは、本番環境での利用を想定して設計されており、開発環境でしか使えないような、不安定な機能ではありません。

次回以降の記事で、もう少し深く Dynamic Memory を説明したいと思います。

元記事の作者: Jeff Woolsey
勝手訳の文責: ksasaki

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