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SharePoint Designer の新しいワークフロー エディター: キーボード ショートカット

SharePoint Designer の新しいワークフロー エディター: キーボード ショートカット

Travis SharePoint Designer 開発チームの Travis です。前回の投稿 では、SharePoint Designer 2010 のワークフロー エディターの新しい機能をいくつか紹介しました。今回は、エディターの新しいキーボード機能について説明します。どうしても必要でない限りマウスは使わないというユーザーなら、きっと生産性が上がるはずです。

よければ、前回の投稿で作成したサンプル ワークフローを開くか、または新しいワークフローを作成してください。どちらでもかまいません。マウス カーソルをページ上で移動すると、さまざまなものが強調表示されます。各アクション、条件、およびステップの前後では、挿入ポイントがオレンジ色で強調表示されます。これらをクリックした場合、そこにカーソルが配置されて、その位置に必要なものを挿入できます。さっそく、挿入ポイントをクリックしてみてください。

図 1. 2 つのアクションの間の挿入ポイントのクリック。

よく使用されるさまざまなキーボード コマンドはすべて、新しいワークフロー エディターでも動作します。たとえば、カーソル キーを使用すると、挿入ポイントをドキュメント上で移動できます。Shift + Up キーを使用すると、現在の挿入ポイントの上にあるオブジェクトを選択できます。Delete キーを使用すると、現在選択されているオブジェクトを削除できます。Home キーおよび End キーを使用すると、挿入ポイントを含むオブジェクト (ステップなど) の先頭または末尾を取得できます。Ctrl + Home キーまたは Ctrl + End キーを使用すると、ワークフロー全体の先頭または末尾を取得できます。これらはほんの一例であり、他にもたくさんあります。

また、マウスを使用しないで要素を挿入することもできます。お好みの Office アプリケーションでの他のすべてのリボンと同様に、キーボードを使用してリボン内を移動できます。Alt キーを押してから、W キーを押すと [ワークフロー] (Workflow) タブに移動し、T キーを押すと [アクション] (Action) タブに移動します。キーボードを使用して一覧からアクションを選択し、Enter キーを押してそれを挿入します。その後、Tab キーと Shift + Tab キーを使用して、アクション内のハイパーリンクを順番に移動できます。問題なく動きますが、それほど速くはありません。

SharePoint Designer 2010 では、目的のアクションや条件の名前がわかっていれば ([履歴リストに記録する] (Log to History List) や [電子メールを送信する] (Send an Email) など)、はるかに速く要素を挿入できる方法があります。次の方法を試してください。空のステップの内部をクリックして、挿入ポイントをそこに移動します。それから、カーソルの位置に「log to」と入力しはじめます。カーソルが検索ボックスに展開し、入力した値と一致する項目の数が示されます。

図 2. インライン検索 UI のさまざまな状態。

最終的に、チェックマーク アイコンと、[Enter キーを押して 履歴リストに記録する を挿入します。] (Press Enter to insert Log to History List.) というテキストが表示されます。実際に入力してみて、検索ボックスが表示されなくなり、[履歴リストに記録する] (Log to History List) アクションが配置されることを確認してください。この方法は、すべてのアクションと条件、およびリボンの [挿入] (Insert) グループに含まれるステップや else-if 分岐などの他の要素にも使用できます。挿入するものの名前を憶えれば、この検索ボックスの方法を使用すると、新しい要素をワークフローに非常にすばやく追加できます。[履歴リストに記録する] (Log to History List) の挿入に実際に必要なキー入力は、LO、そして Enter の 3 回だけです。アクションや条件の名前を覚えていなくても、"send" という単語が含まれていることを憶えていれば、検索ボックスに「send」と入力して Enter キーを押すと、その単語に一致するすべてのものの一覧が表示されます。その中から目的のものを選択し、Enter キーを再び押して挿入できます。

図 3. インライン検索 UI からアクションを挿入した後の状態。

リボンとこの新しい検索ボックスは、存在することさえ知らなかったような機能を見つけるのに役立つ場合があります。たとえば、SharePoint Designer 2007 では、サーバーが最初のアクションの終了を待ってから 2 番目のアクションを開始しなくてもいいように、複数のアクションを並行して実行するように設定できることを知っていましたか。この機能は、最初のアクションに本当に忙しい (または怠け者の) 人への情報の要求が含まれるような場合に、特に役に立ちます。この機能は前のバージョンのときには存在していましたが、そのことを知っている人はほとんどいませんでした。SharePoint Designer 2010 では、「Parallel Block」を挿入してから、その内部にアクションを配置することで、これを簡単に行うことができます。この機能は、リボンから、またはほんの数回のキー入力で利用できます。

これらは、SharePoint Designer 2010 のワークフロー エディターに対して行われた機能拡張のほんの一部です。これらの機能により、多くの時間が節約され、これまでよりも短い時間で SharePoint の新機能を利用していっそう強力なワークフローを構築できることを望んでいます。コメントや SharePoint Designer フォーラムで皆さんの意見をぜひお聞かせください。

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「SharePoint Designer’s new workflow editor: keyboard shortcuts」をご覧ください。

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