[Windows Phone 7 UIガイドを読み解く] 第8回 ～タイルによる通知～

[Windows Phone 7 UIガイドを読み解く] 第8回 ～タイルによる通知～

この連載は、「UI Design and Interaction Guide for Windows Phone 7」というドキュメントを元にして、Windows Phone 7のUIデザインについての説明しています。

[Tiles and tile notification] (46ページ - 47ページ )
タイルとは、以下の図のような、スタート画面に表示されている四角いアプリケーションのショートカットです。

このタイルには、アプリケーション側で情報を表示できます。
ユーザーは、タイルの位置を変えたり、好きなアプリケーションのタイルをスタート画面に表示させたりすることができます。
最初からインストールされているタイル以外のタイルは、ユーザーが意図的にスタート画面に表示させる必要があります。アプリケーション側で、自動的にスタート画面にタイルを表示させることはできません。

背景の画像やタイトルの文字は、アプリケーション側で用意できます。
これらの情報は、タイル通知サービス (Tile Notification service)によって、更新することができます。
オプションで、カウンターを表示させることもできます。
タイルに表示される情報は、以下のようになっています。

タイル2つ分の大きさを持った長方形のタイルは、マイクロソフト、電話機の製造元、電話の通信キャリアのみが用意することができます。

タイルのイメージは、256dpiの173ピクセル×173ピクセルのJPEGまたはPNG形式のフォーマットで用意します。
用意したイメージが大きい場合は切り取られ、小さい場合は拡大して表示します。
アプリケーションリストには、63ピクセル×63ピクセルで用意したイメージがない場合は、このタイルのイメージを縮小して表示します。

アプリケーション側で、色やフォントやカウンターの大きさを変えることはできません。

タイルによる通知を多用したときは、バッテリーを多めに消費してしまうことがあります。

次回は、トーストによる通知を説明します。

[注意事項]
この記事は、UI Design and Interaction Guide for Windows Phone 7 Version 2.0を元に書いています。個人的な意見や見解も含んでいます。
記事中のページは、印刷後のページ(左上または右上に表示されている数字)です。
画像は、断りのない限りオリジナルのドキュメントから引用しています。
英語の得意な方は、オリジナルのドキュメントもご参照ください。

[オリジナルのドキュメント]
オリジナルのドキュメントは、下記Webサイトよりダウンロードできます。
https://msdn.microsoft.com/en-us/library/ff637515(VS.92).aspx
このページの最初のほうにある、「UI Design and Interaction.....」というリンクをクリックすると、ダウンロードが始まります。

[Windows Phone 7 UIガイドを読み解く]
第1回 : ～ WP7のデザイン哲学～
第2回 : ～スタート画面～
第3回 : ～ステータスバー～
第4回 : ～アプリケーションバー～
第5回 : ～アプリケーションバー アイコン～
第6回 : ～電話機の傾きによる画面の向き～
第7回 : ～プッシュ通知サービス～
第8回 : ～タイルによる通知～

マイクロソフト
田中達彦