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既存のクライアント コンピューターのバックアップからシステム全体を復元する

適用対象: Windows Server 2016 Essentials、Windows Server 2012 R2 Essentials、Windows Server 2012 Essentials

ハードウェアおよびオペレーティング システムの障害はまれですが、発生することがあります。 ファンが正常に機能しないと、コンピューターのマザーボードがオーバーヒートして、使用できない状態になります。 オペレーティング システムが破損し、起動できない可能性があります。 火事でハードウェアが永続的に破損する可能性があります。 ハード ディスク ドライブで障害や、大型のハード ディスク ドライブとの交換が発生する可能性があります。

このドキュメントは、次のトピックについての情報を提供します。

コンピューターのシステムの完全復元とは

ハード ディスク ドライブを交換する場合や、コンピューターが障害によって使用できなくなったり、起動しなくなったりした場合、システムをコンピューターの以前のバックアップから復元できます。 システムの完全復元によって、システムがバックアップの時点の状態に戻ります。

重要

システム ボードなど、交換中のコンピューター ハードウェアと類似しないコンピューター ハードウェア上でシステムの完全復元を実行することはできません。 インストールされているオペレーティング システムは、コンピューターの基礎になるハードウェアに密接に依存します。 ただし、交換するハード ドライブよりサイズが大きいハード ドライブには、システムの完全復元を実行できます。

システムの完全復元を実行する場合、システムを復元するために、障害、災害、または盗難前にユーザーが使用していたすべてのアプリケーション、構成、設定を備えた、特定のコンピューター バックアップを選択できます。 復元するボリュームを選択することもできます。

ネットワーク コンピューターへのシステムの完全復元を計画または準備する場合、次を検討します。

Windows プレインストール環境

Windows プレインストール環境 (Windows PE) は、Windows インストール用にコンピューターを準備するために設計された最小オペレーティング システムです。 Windows Server Essentials を実行しているサーバーの場合、Windows PE は、復元するコンピューターに復元メディアを挿入したときに、自動的にインストールされます。 Windows Server Essentials を実行しているサーバーの場合、Windows PE は、クライアント復元サービスまたは USB フラッシュ ドライブを使ってコンピューターを起動したときに、自動的にインストールされます。

Windows PE はワイヤレス接続をサポートしていません。 このため、復元するコンピューターをスモール ビジネス ネットワークに物理的に接続する必要があります。

BitLocker

BitLocker ドライブ暗号化 (BitLocker) は、Windows Vista、Windows 7、Windows 8 の一部のバージョンで利用可能なデータ保護機能です。 BitLocker を使用すると、紛失したり、盗難に遭ったコンピューターからのデータの窃盗や漏えいを防止でき、コンピューターを使用停止にした場合により安全にデータを削除できます。

Windows Server Essentials の場合: 復元するコンピューターが (単なるオペレーティング システム ドライブであるか、またはオペレーティング システム ドライブと 1 つまたは複数のその他の固定ドライブであるかに関係なく) BitLocker を使用して暗号化されていた場合、サーバーに付属の CD に収録されたシステムの完全復元メディアとシステムの完全復元ウィザードを使用して、オペレーティング システムを含むハード ドライブ イメージをバックアップから再インストールし、データを新しいコンピューターまたは修復されたコンピューターに復元できます。

Windows Server Essentials の場合: 復元するコンピューターが (単なるオペレーティング システム ドライブであるか、またはオペレーティング システム ドライブと 1 つまたは複数のその他の固定ドライブであるかに関係なく) BitLocker を使用して暗号化されていた場合、システムの完全復元ウィザードを使用して、オペレーティング システムを含むハード ドライブ イメージをバックアップから再インストールし、データを新しいコンピューターまたは修復されたコンピューターに復元できます。

サーバーがドライブ、フォルダー、およびファイルをバックアップすると、暗号化されていないバージョンはサーバーに保存されます。 システムの完全復元中には、この暗号化されていないバージョンがコンピューターにコピーされます。

注意

システムの完全復元が正常終了したら、コンピューター上で BitLocker を再びアクティブにする必要があります。

Windows 8 を実行しているコンピューターで BitLocker を有効にする手順については、BitLocker:BitLocker を有効にする方法に関する記事をご覧ください。

Windows 7 を実行しているコンピューター上で BitLocker を有効にする手順については、「Windows 7 での BitLocker ドライブ暗号化の手順ガイド」をご覧ください。

BitLocker ドライブ暗号化の基本の詳細については、「 BitLocker についてよく寄せられる質問 (FAQ)」を参照してください。

暗号化ファイル システムで暗号化されたファイル

Windows の暗号化ファイル システム (EFS) 機能では、同じコンピューターの複数のユーザー間でセキュリティのレベルが異なる場合に、追加のユーザー ベース ファイル レベル暗号化を提供できます。 EFS 暗号化フォルダーおよびファイルは、BitLocker 暗号化ドライブと異なり、コンピューター バックアップで引き続き暗号化されています。 EFS は、Windows XP Home Edition、Windows Vista Starter、Windows Vista Home Basic、Windows Vista Home Premium、Windows 7 Starter、Windows 7 Home Basic、Windows 7 Home Premium、または Windows 8 では利用できません。 Windows 8 Pro でのみ利用可能です。

警告

BitLocker と異なり、EFS で保護されたファイルには、ファイルを暗号化したオペレーティング システム内からしかアクセスできません。

ディスク パーティション

新しいコンピューター上のハード ディスク ドライブのサイズが元と同じか、大きい場合は、ハード ディスク ドライブが自動的に再フォーマットされ、パーティションに再分割されます。 特定の情報については、下の票を参照してください。

元のコンピューター 復元されたコンピューターまたは新しいコンピューター
複数のパーティションを持つ 1 つのディスク 複数のパーティションを持つ 1 つのディスク。追加の領域が最後のパーティションに割り当てられます。
1 つのパーティションを持つ 1 つのディスク 1 つのパーティションを持つ 1 つのディスク。すべての使用可能な領域が 1 つのパーティションに使用されます。

注意

元のコンピューターと復元されたコンピューターまたは新しいコンピューター間でディスク サイズとパーティション レイアウトが異なる場合、[ディスクの管理] を使用して復元されたコンピューターまたは新しいコンピューター上に適切なパーティションを作成する必要があります。 これは、システムの完全復元ウィザードで実行できます。

RAID およびダイナミック ディスク

RAID (Redundant Array of Independent Disks) とダイナミック ディスクのバックアップはサポートされていません。

システム復元環境のしくみ

Windows Server® 2012 Essentials に付属するシステム復元メディアは、コンピューター上に Windows プレインストール環境 (Windows PE) をインストールします。 Windows PE は MS-DOS 環境の後継であり、Windows 用のコア プログラム ファイルが含まれています。 Windows Server Essentials では、システムを復元するために 2 つの方法がサポートされています。クライアント復元サービス (ネットワークを使用し、メディアに依存しない) を使用するか、USB フラッシュ ドライブを使用します。

注意

Windows PE はワイヤレス接続をサポートしていません。 このため、復元するコンピューターをスモール ビジネス ネットワークに物理的に接続する必要があります。

システム復元環境には、32 ビット (x86) と 64 ビット (x64) のプログラム ファイルが付属しています。 システム復元メディアを挿入したら、適切なバージョンのファイルを選択します。 30 秒以内に選択しない場合は、既定の 32 ビット (x86) が自動的に選択されます。 システムの完全復元プログラム ファイルに対する更新プログラムがサーバー上にある場合は、更新ファイルがコンピューターに自動的にダウンロードされます。

プレインストール環境がセットアップされると、システムの完全復元ウィザードが開始されます。 ウィザードを使用すると、以前のバックアップからコンピューターを復元できます。 また、システム復元環境を使用して、同種のハードウェアを使用する新しいコンピューターにバックアップを復元することもできます。

ほとんどの場合、システム復元環境に格納されているプログラム ファイルおよびドライバーだけで、新しいコンピューターまたは復元されたコンピューターを再起動できます。 新しいコンピューター ハードウェアまたは復元されたコンピューター ハードウェアによっては、復元されたコンピューターを再起動するときに必要な記憶域およびネットワーク アダプター ドライバーが、システム復元環境に含まれていない可能性があります。 システムの完全復元ウィザードでは、必要に応じて、ドライバーをインストールする選択を行うことが可能です。 ハードウェア ドライバーを見つける方法については、「ハードウェアのドライバーを見つけるには」を参照してください。 システム復元メディアの使用方法については、「システムの完全復元ウィザードの使用」を参照してください。

クライアント コンピューター復元用の起動可能な USB フラッシュ ドライブの作成

既存のバックアップからクライアント コンピューターを復元する必要がありますが、サーバー (Windows Server Essentials) に付属していた復元 CD が見つからない場合、またはクライアント復元サービスをサーバー (Windows Server Essentials) にセットアップをしたくない場合、ブート可能な USB フラッシュ ドライブを作成できます。 この USB フラッシュ ドライブを使用すると、クライアント コンピューターを起動し、システムを復元することができます。 この USB フラッシュ ドライブの容量は、1 GB 以上である必要があります。

起動可能な USB フラッシュ ドライブを作成するには

  1. [ダッシュボード] を開きます。

  2. [デバイス] タブをクリックします。

  3. [タスク] ウィンドウで、[コンピューターのバックアップとファイル履歴の設定のカスタマイズ] をクリックします。

    注意

    Windows Server Essentials で、[クライアント コンピューターのバックアップ タスク] をクリックします。

  4. [ツール] タブの [コンピューターの回復] セクションで、[キーの作成] をクリックします。 コンピューター回復キーの作成ウィザードが開きます。

  5. 1 GB 以上の USB フラッシュ ドライブをサーバーに挿入し、ウィザードの指示に従います。

    注意事項

    USB フラッシュ ドライブ上のすべてのデータは削除されます。

システムの完全復元ウィザードの使用

正常に復元メディア、クライアント リストア サービス、または USB フラッシュ ドライブを使用してコンピューターが起動され、復元されたクライアント コンピューターまたは新しいクライアント コンピューターにすべてのハードウェア ドライバーが読み込まれていることが確認されると、システムの完全復元ウィザードが表示されます。 このウィザードを使用して、サーバー、コンピューターのバックアップ、およびコンピューターに復元するソース ボリュームにアクセスし、実際の復元処理を実行します。

注意

Windows Server Essentials では、次の復元シナリオはサポートされていません。

  • マスター ブート レコード (MBR) ディスクを Unified Extensible Firmware Interface (UEFI) ベースのコンピューターに復元する。

    • UEFI/GPT バックアップを BIOS システムに復元する。

    上記のいずれかのシナリオでデータを復元した場合は、システムを起動できません。 また、サイズが 2 テラバイトを超えるハード ドライブを使用できない可能性があります。

前提条件:

  • システムの完全復元処理を開始する前に、ネットワーク ケーブル (ワイヤード接続) を使用して、コンピューターをサーバーと同じネットワークに接続してください。 クライアント コンピューター上のすべてのハード ドライブへのアクセスが可能なことを確認します。

    警告

    ネットワークへのワイヤレス接続を使用するコンピューターに対して、システムの完全復元を実行しないでください。

  • コンピューターに重要なネットワーク ドライバーまたは記憶域デバイス ドライバーが足りないことがわかった場合は、システムの完全復元処理を開始する前に、それらのドライバーを見つけてフラッシュ ドライブにコピーする必要があります。 Windows Server Essentials の場合: CD で提供されているシステムの完全復元メディアを使っている場合は、システムの完全復元処理の開始時に、その CD をドライブに挿入した状態にしておく必要があります。 そのため、もう 1 台の CD/DVD ドライブがある場合以外は、不足しているドライバーを CD または DVD にコピーしないようにする必要があります。 代わりに、不足しているドライバーを USB フラッシュ ドライブにコピーします。

    お使いのコンピューターのドライバーを見つける方法については、「ハードウェアのドライバーを見つけるには」を参照してください。

  • Windows Server Essentials の場合: Windows Server Essentials 復元 CD が見つからない場合は、起動可能な USB フラッシュ ドライブを作成することができます。 詳細については、「クライアント コンピューターを復元するための起動可能な USB フラッシュ ドライブを作成する」を参照してください。

システムの完全復元ウィザードを使用するには

  1. 次のいずれかの操作を行います。

    • Windows Server Essentials: 復元するクライアント コンピューターの電源をオンにし、復元メディアを挿入して、コンピューターの電源をオフにします。

      コンピューターの電源を再度オンにし、Power On Self Test (POST) 中に適切なファンクション キー (F キー) を押してブート デバイス メニューにアクセスし、CD/DVD ドライブを選択します。 Windows ブート マネージャーが起動します。

    • Windows Server Essentials: クライアント復元サービスを使用している場合、[Boot from network](ネットワークから起動) オプションを使用してコンピューターを再起動します。 それ以外の場合は、USB キーを使用してコンピューターを起動します。

      コンピューターの電源を再度オンにし、Power On Self Test (POST) 中に適切なファンクション キー (F キー) を押してブート デバイス メニューにアクセスし、[ネットワークから起動] を選択します (または、USB キーからの起動を選択できます)。 Windows ブート マネージャーが起動します。

    注意

    どのファンクション キーでブート デバイス メニューにアクセスできるかについては、コンピューターの製造元からのドキュメントを確認してください。

  2. コンピューターの復元メディアには、32 ビット (x86) と 64 ビット (x64) のブート オプションが含まれます。 Windows ブート マネージャーで、[システムの完全復元 (x86)] または [システムの完全復元 (x64)] を選択します。 コンピューター ハードウェア ドライバーが 32 ビットの場合は x86 を、64 ビットの場合は x64 を選択します。 Windows ファイルが読み込まれ、システムの完全復元ウィザードが、チェックを実行して、すべてのハードウェア ドライバーが使用できることを確認します。

  3. [システムの完全復元ウィザード] ウィンドウで言語を選択して、矢印をクリックします。

  4. このコンピューター用の適切な [時刻と通貨の形式]、および [キーボードまたは入力方式] を選択します。 [Continue] をクリックします。

  5. ドライバーが見つからない場合、"復元処理は、ドライバーを確認できません" というメッセージが表示されます。 [閉じる] をクリックし、[ようこそ] ダイアログ ボックスの [ドライバーの読み込み] をクリックします。

    1. [ハードウェアの検出] ダイアログ ボックスで、[ドライバーのインストール] をクリックします。

    2. ハードウェア ドライバーが格納されている USB フラッシュ ドライブを挿入し、[ドライバーのインストール] ダイアログ ボックスで、[スキャン] をクリックします。

    3. [ドライバーのインストール] ダイアログ ボックスで、ドライバーが検出されたときに [OK] をクリックします。

    4. [ハードウェアの検出] ダイアログ ボックスで、[続行] をクリックします。

  6. 初期チェックですべてのドライバーが検出された場合、またはすべての重要なドライバーがインストールされている場合は、[システムの完全復元] ウィンドウで、[続行] をクリックします。

  7. [システムの完全復元ウィザードへようこそ] ページで、[次へ] をクリックします。

  8. ウィザードがサーバーを検索します。

    1. ウィザードがサーバーを検出できない場合は、再度検索するか、サーバーの IP アドレスを入力することができます。

    2. 複数のサーバーが検出された場合は、いずれかを選択するように求められます。

    3. サーバーが見つかった場合は、[<サーバー名> へのログオン] ページが表示されます。

  9. [<サーバー名> へのログオン] ページで、[ユーザー名] テキスト ボックスに <管理者アカウント名> を入力し、[パスワード] テキスト ボックスに管理者アカウント パスワードを入力して、[次へ] をクリックします。

    重要

    英語で作成された管理者アカウントを使用する必要があります。 英語のアカウントがない場合は、新しい管理者アカウントを作成する必要があります。 作成するには、まずサーバーのダッシュボードの [ユーザー] タブを開いて、次にキーボードの言語形式を英語に設定し、[ユーザー アカウントの追加] タスクを実行して管理者アカウントを作成します。 次に、その新しい管理者アカウントを使って、クライアント コンピューターの復元を続行します。

  10. [復元するコンピューターの指定] ページで、復元するコンピューターを選択し、[次へ] をクリックします。 [<コンピューター名>: (このコンピューター)] を選ぶか、[別のコンピューター] ドロップダウン リストからネットワーク上の別のコンピューターを選ぶことができます。

    注意

    このコンピューターがサーバーに不明 (たとえば、新しいコンピューターや用途が変更されたコンピューター) であった場合、[このコンピューター] オプションは表示されません。

  11. [復元するバックアップの指定] ページで、使用できるバックアップの一覧を確認し、コンピューターに復元するバックアップを選択します。

    注意

    正しい (緑のチェックが付いた) バックアップを選択することをお勧めします。 これにより、すべてのシステム ファイルとデータ ファイルが正常に復元されていることを確認できます。

  12. (省略可能) バックアップを選択し、[詳細] をクリックして [バックアップの詳細] ページを開き、そのバックアップの詳細を表示します。 [バックアップの詳細] ページの情報を使用して、複数のバックアップを比較し、どのバックアップが最適な選択肢であるかを判断します。 [バックアップの詳細] ページの [閉じる] をクリックして、[復元するバックアップの指定] ページに戻ります。

  13. [復元するバックアップの指定] ページで、バックアップを選択し、[次へ] ボタンをクリックします。

  14. [復元オプションの選択] ページで、次のいずれかをクリックし、[次へ] をクリックします。

    注意

    自動パーティションがサポートされていない場合、このページは表示されません。

    1. [ウィザードでコンピューターを完全に復元する (推奨)]。 このオプションにより、コンピューターが、選択したバックアップの時刻と日付の直前の状態に復元されます。 このオプションを選択する場合は、手順 15 に進みます。

    2. 復元するボリュームを選択する (詳細) このオプションを使用すると、復元するボリュームと復元する場所を選択できます。 ハード ドライブにパーティションを作成することもできます。

  15. [復元するボリュームの選択] ページで、復元するボリュームを選択できます。

    注意

    このページが表示されるのは、バックアップ元コンピューター上に複数のハード ドライブがある場合、または復元先ドライブの格納領域がバックアップ元ドライブより少ない場合です。

    1. ウィザードにより、ソース ボリュームと回復先ボリュームが対応付けられます。 既定のマッピングが正しいか確認してください。

      1. ボリュームの選択を解除するには、そのボリュームのリスト メニュー矢印をクリックし、[なし] をクリックします。

      2. ボリュームの選択を終了したら、[次へ] をクリックします。

    2. ソース ボリュームと回復先ボリュームのサイズが同じであるか、またはソース ボリュームが回復先ボリュームより小さい場合、2 つの間に緑の矢印が表示されます。 ボリュームのサイズの不一致がある (ソース ボリュームが回復先ボリュームより大きい) 場合、ソースと回復先の間に赤い X が表示されます。

      注意

      赤い X は以下の場合も表示されます:

      • ソース ボリュームのディスク セクター サイズが、回復先ボリュームのディスク セクター サイズと一致しない。 これは、物理ディスクをセクター サイズが異なるディスクと交換したり、記憶域を構成したりした場合 (セクター サイズが物理ディスクのセクター サイズと異なる可能性があります) に、発生する可能性があります。
        • クラスター数の上限に達している。 ソース ボリュームを回復先ボリュームに復元するには、ソース ボリュームと同じクラスター サイズで回復先ボリュームをフォーマットする必要があります。 回復先ボリュームが大きすぎ、クラスター サイズが小さすぎる場合は、クラスター数の上限に達する可能性があります。
      1. [ディスク マネージャーの実行 (詳細)] をクリックし、システムの予約ボリュームと同じサイズの新しいボリュームを作成します。

        注意

        クライアント コンピューターが Unified Extensible Firmware Interface (UEFI) ベースの場合は、diskpart ツールを使用してシステム ディスクを初期化する必要があります。 この初期化を行うには、コマンド ウィンドウを開き (WinPE 環境では、Ctrl + Alt + Shift を 5 秒間押します)、diskpart.exe を実行した後、次の diskpart コマンドを実行します。

        1. DISKPART> list disk 2. DISKPART> select disk #<ディスク> 3. DISKPART> clean 4. DISKPART> convert gpt 5. DISKPART> create partition efi size=100 (100 は、パーティション サイズ (MB) の例です。元のパーティションと同じサイズでなければなりません) 6. DISKPART> create partition msr size=128 (128 は、パーティション サイズ (MB) の例です。元のパーティションと同じサイズでなければなりません) 7. DISKPART> exit
      2. (オプション) [ドライブ文字またはドライブ パスを割り当てない] を選択します。

      3. ボリュームを [NTFS] としてフォーマットします。

      4. フォーマットが完了したら、新しいボリュームを右クリックし、[パーティションをアクティブとしてマーク] をクリックします。

      5. バックアップ内の他のボリュームに対応するため追加のボリュームが必要な場合は、手順 bd を繰り返し、ボリュームを作成してアクティブにした後、[ディスクの管理] を閉じます。

      6. [復元するボリュームの選択] ページで、バックアップ元のシステム予約ボリュームを、手順 v で作成した、同じサイズのボリュームにマップします。

      7. その他のすべてのソース ボリュームを、対応する回復先ボリュームにマップします。

      8. [次へ] をクリックして、復元を続行します。

  16. [復元するディスクの確認] ページで、マッピングを確認し、[次へ] をクリックします。 変更が必要な場合は、[戻る] をクリックし、手順 14 を繰り返します。

  17. [<バックアップの日付と時刻> から <コンピューター名> を復元] ページで、復元処理の進行状態がレポートされます。

  18. [復元は正常に完了しました] ページで、復元メディアを取り出し、[完了] をクリックします。 コンピューターが再起動します。

    重要

    復元前にコンピューターで BitLocker ドライブ暗号化が有効であった場合は、コンピューターの再起動後に、BitLocker を手動で有効にする必要があります。

ハードウェアのドライバーを見つけるには

新しいコンピューター ハードウェアまたは復元されたコンピューター ハードウェアによっては、復元されたコンピューターを再起動するときに必要な記憶域およびネットワーク アダプター ドライバーが、復元メディアに含まれていない可能性があります。 どのドライバーが足りないかを決定し、既存のメディアまたは製造元の Web サイトでそれらのドライバーを検索し、フラッシュ ドライブにコピーした後、システムの完全復元ウィザードを実行する際に、ドライバーをフラッシュ ドライブから新しいコンピューターまたは復元されたコンピューターにコピーする必要があります。

コンピューターがバックアップされている場合、そのコンピューター用のドライバーはバックアップに保存されています。 必要なドライバーの一部がリカバリ メディアにない場合は、そのコンピューターのバックアップを開いて、ドライバーを USB フラッシュ ドライブにコピーできます。

バックアップから USB フラッシュ ドライブにドライバーをコピーするには

  1. 別のコンピューターで、ダッシュボードを開きます。

  2. [デバイス] をクリックし、ドライバーを必要としているコンピューターをクリックします。

  3. [コンピューターのファイルまたはフォルダーの復元] をクリックします。 ファイルまたはフォルダーの復元ウィザードが開きます。

  4. 最新の正しいバックアップをクリックし、[次へ] をクリックします。

  5. ボリュームをクリックして開き、[次へ] をクリックします。 バックアップ内のファイルとフォルダーの一覧を示すウィンドウが表示されます。

  6. USB フラッシュ ドライブをコンピューター上の USB コネクタに挿入し、"システムの完全復元のドライバー" フォルダーを USB フラッシュ ドライブにコピーします。

    注意

    システム ボリュームのルートに達するまで [1 つ上のレベルへ] をクリックする必要があります。

  7. フラッシュ ドライブを取り外して、復元しているコンピューターに挿入します。

    USB フラッシュ ドライブを使用して、コンピューターの復元時にコンピューターのドライバーをインストールできます。 システムの完全復元ウィザードの使用中、ファイルまたはフォルダーの復元ウィザードが、この USB フラッシュ ドライブ上で追加ドライバーを検索します。 必要になる可能性が最も高いドライバーは、ネットワーク アダプター ドライバーと記憶域デバイス ドライバーです。

その他の参照情報