My Server アプリを利用した Windows Server Essentials への接続
適用対象: Windows Server 2016 Essentials、Windows Server 2012 R 2 Essentials、Windows Server 2012 Essentials
Windows Server Essentials 用の My Server アプリを使用すると、ノート PC、デスクトップ PC、または Surface デバイスから、リソースに接続し、Windows Server Essentials サーバーで簡単な管理タスクを実行できます。 My Server では、ユーザー、デバイス、およびアラートを管理したり、サーバー上の共有ファイルを操作したりできます。 オフラインになっても、My Server から最後にアクセスしたファイルの操作を続行できます。オフラインでの変更は、次回接続したときにサーバーへ自動的に同期されます。
サーバーが Windows Server Essentials オペレーティング システムを実行している場合は、元の My Server アプリを使用します。 サーバーが Windows Server Essentials オペレーティング システムを実行している場合、更新された My Server 2012 R2 アプリを使用する必要があります。 どちらのアプリも「 Windows のアプリ」からインストールできます。
ヒント
Windows Phone から Windows Server Essentials のリソースにアクセスするには、My Server Phone アプリ (Windows Server Essentials 用) または My Server 2012 R2 Phone アプリ (Windows Server Essentials 用) を使用します。 My Server Phone アプリの詳細については、「Windows Phone 用に My Server アプリを使用する」を参照してください。 My Server 2012 R2 Phone アプリについては、ブログ エントリの「 My Server 2012 R2 Windows アプリおよび Windows Phone アプリ」を参照してください。
このトピックの内容
Windows Phone から Windows Server Essentials のリソースにアクセスするには、My Server Phone アプリ (Windows Server Essentials 用) または My Server 2012 R2 Phone アプリ (Windows Server Essentials 用) を使用します。 My Server Phone アプリの詳細については、「Windows Phone 用に My Server アプリを使用する」を参照してください。 My Server 2012 R2 Phone アプリについては、ブログ エントリの「 My Server 2012 R2 Windows アプリおよび Windows Phone アプリ」を参照してください。
My Server 2012 R2 の新機能
My Server で使用可能な機能に加えて、My Server 2012 R2 は、Windows Server Essentials で次の新機能を提供します。
SharePoint Online チームのサイトとライブラリへのアクセス - Microsoft 365 と Windows Server Essentials との統合を利用して SharePoint Online チームのサイトにアクセスし、My Server 2012 R2 で SharePoint Online ライブラリのドキュメントを開きます。
サーバー コンピューターとクライアント コンピューターへのリモート デスクトップ接続 - My Server 2012 R2 の [リモート接続] を使用して、リモート デスクトップを使って Windows Server Essentials サーバーとクライアント コンピューターに接続します。
オペレーティング システムの要件
My Server または My Server 2012 R2 をノート PC、PC、または Surface デバイスで使用するには、コンピューターに Windows 8.1、Windows RT 8.1、Windows 8、または Windows RT のいずれかのオペレーティング システムがインストールされている必要があります。
My Server のインストール
適切な My Server アプリを Windows のアプリ ストアからダウンロードすることができます。 コンピューターに Windows 8 または Windows RT のオペレーティング システムがインストールされており、サーバー名によってイントラネット上のサーバーに接続する場合、サーバーから証明書をインストールする必要もあります。
My Server または My Server 2012 R2 を Windows ベースのノート PC、PC、または Surface デバイスにインストールするには
適切な My Server アプリを Windows のアプリ から Windows ベースのノート PC、PC、または Surface デバイスにインストールします。
サーバー オペレーティング システム ダウンロード Windows Server Essentials My Server Windows Server Essentials My Server 2012 R2 サーバー名を使用してイントラネット上の Windows Server Essentials サーバーに接続できるようにする必要があり、デバイスに Windows 8 または Windows RT のオペレーティング システムがインストールされている場合、次の手順を実行して既定の CAROOT.cer 証明書をコンピューターにインストールします。 Windows 8.1 と Windows RT 8.1 では、証明書の手動インストールは必要ありません。
My Server の証明書を Windows 8、Windows 8.1、または Windows RT デバイスにインストールするには
コンピューターで Web ブラウザーを開き、既定の証明書 CAROOT.cer をサーバーからダウンロードします。 これを行うには、次のように入力します。その際、<サーバー名> をご使用のサーバーの名前で置き換えます (たとえば、marketing.contoso.com)。
https://<servername>/connect/default.aspx?get=caroot.cer
証明書をインストールします。
[スタート] ページで [エクスプローラー] を開きます。
非表示の項目とファイル名の拡張子が表示されるようにします。 [表示] タブの [表示/非表示] グループで、 [隠しファイル] チェック ボックスと [ファイル名拡張子] チェック ボックスをオンにします。
ダウンロードした CAROOT.cer ファイルが含まれているフォルダーに移動します。
CAROOT.cer ファイルを右クリックして、[開く] をクリックします。
[証明書] ダイアログ ボックスで、[証明書のインストール] をクリックします。
[ローカル コンピューター] をインストール場所として選択し、[次へ] をクリックします。
[証明書ストア] ウィザード ページで、[証明書をすべて次のストアに配置する] を選択し、[参照] を使用して [信頼されたルート証明機関] ストアを選択します。 [完了] をクリックします。
My Server の使用
My Server または My Server 2012 R2 アプリの使用を開始するには、アプリを開き、その機能のクイック ツアーを実行します。
My Server または My Server 2012 R2 を開くには
Windows デバイスの [スタート] ページから My Server (Windows Server Essentials 用) または My Server 2012 R2 (Windows Server Essentials 用) を開きます。
サーバー上のアカウントを使用して、Windows Server Essentials サーバーにサインインします。 サーバーを識別するには、次のようにします。
オフプレミス環境では、サーバーのドメイン ネームを使用します (たとえば、marketing.contoso.com)。
イントラネットを介してオンプレミスで接続する場合は、サーバー名を使用します (前述の例では、サーバー名は marketing)。 (Windows 8 または Windows RT コンピューターを使用してオンプレミスに接続し、この方法を使用する場合は、サーバーからの CAROOT.cer 証明書をインストールする必要があります。詳細については、「My Server の証明書を Windows 8、Windows 8.1、または Windows RT デバイスにインストールするには」を参照してください)。
My Server の機能
My Server アプリと My Server 2012 R2 アプリの機能を次の表で説明します。 表示できる項目と実行できる操作は、サーバーのアカウントの種類によって決まります。 すべてのユーザーが、共有リソースを操作し、[最近使ったもの] 画面をカスタマイズし、最近使用したファイルをオフライン アクセスのためにキャッシュに入れておく期間を決定し、有料の接続を介したダウンロードをオンまたはオフにすることができます。 Windows Server Essentials サーバーの管理者は、アラート、デバイス、ユーザーを管理することもできます。 標準ユーザー アカウントには、アラートを表示したりデバイスに接続するためのより制限された機能があります。これは、ユーザー アカウントのプロパティによって決定されます。個々の機能の要件は、次の表に記載されています。
Windows Server Essentials の My Server アプリと My Server 2012 R2 アプリの機能
| 機能セット | 説明 |
|---|---|
| Manage alerts | - (管理者のみ) サーバー上のアラートを解決するか、アクションを必要としないアラートを無視します。 通知を有効または無効にします ([アクセス許可] 設定、[通知] オプション) - (標準ユーザー アカウント) ネットワーク正常性アラートを表示します。 注: ユーザーが My Server でアラートを表示するには、ユーザー アカウントの [全般] 設定で [ユーザーがネットワークの正常性アラートを表示できるようにする] 設定をオンにする必要があります。 詳細については、「 Manage user accounts using the Dashboard」を参照してください。 |
| デバイスの管理 | (管理者のみ)。 - Windows Server Essentials サーバーに接続するている場合、接続されている各コンピューターの詳細を [デバイス] ビューに表示します。 オフライン デバイスは網掛けされます。 - 接続されているコンピューターのバックアップを開始および停止します。 - My Server で通知をオンまたはオフにします。 ([アクセス許可] 設定、[通知] オプション) すべてのユーザー: - ユーザー アカウントがアクセスできるクライアント コンピューターを表示します。 ([デバイス] 画面) - それらのコンピューターのアラートをモニターします。 ([アラート] 画面) - (My Server 2012 R2 のみ) リモート Web アクセスを使用してそれらのコンピューターに接続します。 ([デバイス] 画面、[リモート接続] ボタン) |
| リモート デスクトップを使用してコンピューターに接続する | - (My Server 2012 R2 のみ) Windows Server Essentials サーバーまたはクライアント コンピューターとのリモート デスクトップ セッションを開きます。 ([デバイス] 画面、[リモート接続] ボタン) 注: この機能を有効にするには、リモート デスクトップ アプリを Windows のアプリからダウンロードしてインストールします。 標準ユーザーのアカウントは、サインオンする権限のあるデバイスに接続できます。 ユーザーがコンピューターにサインオンできるようにするには、ユーザー アカウントの [コンピューターへのアクセス] タブにコンピューターを追加します。 詳細については、「 Assign user accounts permission to log on to specific network computers」を参照してください。 |
| ユーザーの管理 | (管理者のみ) ユーザー アカウントのパスワードを変更します。 サーバー上のユーザーのセッションを終了します。 ([ユーザー] 設定) |
| 共有ファイルに対する作業 |
|
| SharePoint Online ライブラリの管理 | (My Server 2012 R2 のみ) チームの SharePoint Online のライブラリ内のファイルに対して作業します。 チームのサイトを開きます。 (SharePoint Online セクション: チーム サイトを開き、開くドキュメント ライブラリまたはファイルにドリルダウンします。ファイルを開く場合は、ネットワーク アカウントに関連付けられた Microsoft オンライン アカウントを使用して、Microsoft 365 にサインインする必要があります)。 注: この機能を使用するには、サーバーを Microsoft 365 に統合し、Microsoft 365 サブスクリプションに SharePoint Online を含め、サーバー上のユーザー アカウントに Microsoft Online Services アカウントを関連付ける必要があります。 Microsoft 365 と SharePoint Online の Windows Server Essentials との統合の詳細については、「Windows Server Essentials のサービス統合の概要 - パート 1」および「Windows Server Essentials のサービス統合の概要 - パート 2」を参照してください。 |
| [最近使ったもの] 画面のカスタマイズ | [最近使ったもの] の一覧から、作業中のファイルに簡単に即時にアクセスすることができます。 次のような変更を行うことができます。 - 最近使ったファイルの履歴を表示する日数を設定します。 ([最近使ったもの] 設定: [最近使ったものに保持する日数]; 既定 = 7 日) - 作業してきたファイルに対する作業が不要になった場合、[最近使ったもの] をクリアします。 これは、キャッシュには影響しません。ファイルは引き続きオフラインで利用できます。 ([最近使ったもの] の設定: [クリア] ボタン) ヒント: ファイルへのオフライン アクセスが必要ない場合、[オフライン] 設定の [すべてクリア] を使用して、ファイルをキャッシュから削除します。 |
| オフライン作業 | 既定では、過去 7 日間にアクセスしていたファイルをオフラインで利用できます。 オフラインでの変更は、サーバーに接続するたびにサーバーと同期されます。 オフラインの構成には、次のような変更を行うことができます。 - キャッシュに入れる作業の日数を変更する。 (My Server の[オフライン] 設定、My Server 2012 R2 の [ファイル] 設定: キャッシュ期間; 既定 = 7 日) - 有料ネットワークを介したファイル転送を許可する、またはその機能をオフにする。 既定では、有料ネットワークを経由したコストのかかるファイル転送が行われないようにするためにオフになっています。 ([オフライン] 設定または [ファイル] 設定: [有料ネットワーク経由の自動ファイル転送をオンまたはオフにする]; 既定 = [オフ]) - キャッシュのクリアが必要になる場合があります。 [最近使ったもの] 設定または [ファイル] 設定でキャッシュのサイズを確認します。その後、[クリア] または [すべてクリア] を使用してキャッシュをクリアします。 ヒント: 任意の共有フォルダーでオフラインで利用可能なファイルを見つけるには、[すべて] の代わりに [オフライン キャッシュ] フィルターを使用します。 注: 既定では、キャッシュには、[最近使ったもの] リストに表示されるものと同じファイル履歴が保管されます。 キャッシュをクリアするか、キャッシュの設定と [最近使ったもの] 画面が一致しない場合、[最近使ったもの] の一覧の一部のファイルをオフラインで利用できない可能性があります。 |
| バック グラウンドの同期 | ファイルは My Server にログオンするたびに、またサーバーとの接続中に変更が加えられると、サーバーと同期されます。 パフォーマンスを維持するために、リソースを消費するバックグラウンドの同期はほとんどのフォルダーで自動的には実行されません。 コストのかかる転送を回避するために、3 ギガバイトのネットワークではバックグラウンドの同期は実行されません。 - [転送の状態] ページの [競合] 領域に表示されるファイルの競合を解決します。 ファイル転送が実行される際、メイン画面に [転送の状態] チャームと [アラート] チャームが表示されます。 |
ローカル ネットワークからサーバーに接続する方法
Windows Phone、Windows 8、および Windows 8.1 の My Server アプリを Windows Server Essentials 環境で正常に使用するには、最初にサーバー証明書をデバイスにインストールする必要があります。 これにより、ローカル ネットワークで Windows Server Essentials を実行しているサーバーにデバイスが接続されます。 次の手順を使用して、ローカル ネットワーク内のサーバーに接続し、Windows 8 あるいは Windows 8.1 を実行している Windows Phone またはコンピューターにサーバー証明書をインストールします。
Windows Phone からサーバーに接続するには
Windows 8 または Windows 8.1 を実行している Windows Phone で、Internet Explorer を開きます。
アドレス バーに「https://<サーバー名>/connect/default.aspx?get=caroot.cer」と入力し、Enter キーを押します。
caroot.cer 証明書をインストールするメッセージが表示されたら、[インストール] をクリックします。
証明書のインストールが完了するのを待ちます。
注意
証明書のインストールが完了したら、サーバー名とネットワーク資格情報を使用して Windows Phone 用の My Server アプリにサインインできるようになります。
Windows 8 または Windows 8.1 を実行するコンピューターからローカル ネットワーク内のサーバーに接続するには
Windows 8 または Windows 8.1 を実行しているコンピューターで、Internet Explorer を開きます。
アドレス バーに「https://<サーバー名>/connect/default.aspx?get=caroot.cer」と入力し、Enter キーを押します。
caroot.cer 証明書をインストールするメッセージが表示されたら、[開く] をクリックします。
[証明書] ダイアログ ボックスで、[証明書のインストール] をクリックします。
証明書のインポート ウィザードで、保管場所として [ローカル コンピューター] を選択します。
[証明書をすべて次のストアに配置する] を選択し、[信頼されたルート証明機関] の場所を参照します。
指示に従ってウィザードを完了します。
注意
証明書のインストールが完了したら、サーバー名とネットワーク資格情報を使用して Windows 8 または Windows 8.1 用の My Server アプリにサインインできるようになります。