get キーワードは、プロパティのアクセサーメソッド、またはプロパティ値かインデクサー要素を返すインデクサーを定義します。 詳しくは、「プロパティ」、「自動的に実装されるプロパティ」、および「インデクサー」をご覧ください。
プロパティの get アクセサーと set アクセサーがプライベート バッキング フィールドの値を設定または取得する以外の操作を実行しない単純なケースでは、自動的に実装されるプロパティに対する C# コンパイラのサポートを利用できます。 次の例では、 Hours を自動的に実装されるプロパティとして実装します。
class TimePeriod3
{
public double Hours { get; set; }
}
重要
インターフェイス プロパティ宣言または partial プロパティの実装宣言では、自動的に実装されるプロパティは使用できません。 コンパイラは、自動的に実装されたプロパティに一致する構文を、実装宣言ではなく宣言宣言として解釈します。
前の例のように、多くの場合、get アクセサーは値を返す 1 つのステートメントで構成されます。 式形式のメンバーとして get アクセサーを実装できます。 次の例では、get アクセサーと set アクセサーの両方を、式形式のメンバーとして実装しています。
class TimePeriod2
{
private double _seconds;
public double Seconds
{
get => _seconds;
set => _seconds = value;
}
}
アクセサー本体の 1 つを実装する必要がある場合があります。 フィールドに基づくプロパティを使用すると、コンパイラが一方のアクセサーを生成しながら、もう一方のアクセサーを手動で作成できます。 C# 14 で追加された field キーワードを使用して、コンパイラ合成バッキング フィールドにアクセスします。
class TimePeriod4
{
public double Hours {
get;
set => field = (value >= 0)
? value
: throw new ArgumentOutOfRangeException(nameof(value), "The value must not be negative");
}
}
次の例では、get という名前のプロパティの set アクセサーと Seconds アクセサーを定義しています。 また、_seconds という名前のプライベート フィールドを使って、プロパティの値を戻しています。
class TimePeriod
{
private double _seconds;
public double Seconds
{
get { return _seconds; }
set
{
if (value < 0)
{
throw new ArgumentOutOfRangeException(nameof(value), "The value of the time period must be non-negative.");
}
_seconds = value;
}
}
}
C# 言語仕様
詳細については、「C# 言語の仕様」を参照してください。 言語仕様は、C# の構文と使用法に関する信頼性のある情報源です。
関連項目
.NET