もちろん、Windows 10にするためにリテール版のWindowsを購入することについては何の問題もありません。
注意点を幾つか。
- OEM/DSP版ライセンスについて
ライセンスとして紐づけられているデバイスというものの認識については、ソフトウェアからチェックできるハードウェア構成として以下のものがチェックされます。
a) CPU、b) M/B、c) NIC、d) ビデオカード
それ以外としては、SATAでAHCI接続のSSD/HDDからPCIEでNVMe接続のSSDに切り替えても、別のハードウェアとして認識されることがあるようです。
基本的にSATAでAHCI接続のSSD/HDDでストレージを交換しただけであれば、通常は、それまで使ってきたバージョンのWindowsを新規にインストールして認証するだけで済みます。
もちろん、Windows 7の場合、プロダクトキーによる自動認証でうまくいかなければ、サポート窓口で電話認証することになります。
- ハードウェアの互換性確認
古いハードウェアを使うということにはリスクがあるということだけは、覚悟しておいてください。
Windows 7が稼働していたのであれば最低限はクリアしていると思いますが、以下でシステム要件を確認しましょう。
Windows 10 の仕様とシステム要件
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-10-specifications
ストレージに関しては、Windows Updateでアップグレードを継続していったり、回復ポイントを作成したりするのであれば、実際には運用上、(128GB+アプリケーションやデータで使用する容量)*2ぐらいの容量が必要になりますので、容量が少ないSSDなどをCドライブにしてしまうと、パソコンの使い方に制限が生じることがあります。できるだけ余裕がある容量で計画してください。なお、Windows 7世代のハードウェアの中には、PCIEでNVMe接続のSSDが使用できなかったり、ファームウェアの制限により2TB未満のストレージしか接続できないものがありますので要注意です。
メモリに関しては、2GBではぎりぎりWindowsが起動するというだけで、アプリケーションを快適に使える環境ではありません。64bit版Windows 10で快適に使おうとすれば、最低でも8GB可能であれば16GB以上のメモリが必要です。4GBではアプリケーションの使い方に制限が出てくることがあります。そのためもあって、32bit版ではなく、4GB以上のメモリが使える64bit版Windows 10が主流になっているのが現実です。
Windows 7/8/8.1からアップグレードした環境では、ほとんどの場合、既にメーカーのサポートが終了しています。そのため、新しいバージョンのWindows 10にアップグレードを行うと、メーカーによる動作確認が行われていないため、新しいバージョンのWindows 10に対応した新しいデバイスドライバが提供されておらず、デバイスドライバなどが正常に動作しないことがあります。
また、比較的最近のものでも、64bit版Windows 10のみメーカーがサポートしている場合があります。この場合、32bit版Windows 10では正常に動作しないことがあります。
参考:Intelの例
インテル® プロセッサーの Microsoft Windows® 10 の対応状況について
Supported Operating Systems for Intel® Graphics Products
参考:NVIDIAの例
Support Plan for 32-bit and 64-bit Operating Systems
Support Plan for Fermi series GeForce GPUs
よくある問合せでは、Windows 10 ver.1709において無線LANのデバイスの取り扱いに関する仕様が変わったことで、Windows 10 ver.1709での動作保証がされていない古いデバイスドライバを使用している環境では、無線LANのデバイスの動作が不安定になったり使用できなくなったりする例が多くなっています。
一部の例外を除き、ハードウェアの販売開始から3年程度でメーカーのサポートが終了すると考えておいた方がいいでしょう。