Linux用Windowsサブシステム (WSL)でUbuntuを起動させたいのですが、仮想マシンプラットフォームを有効化すると、1回目の再起動時に「機能を完了できませんでした。心配いりません - 変更を元に戻します。」と表示され、2回目の再起動時に「予定どおりに完了できませんでした。心配いりません - 変更を元に戻します。」と表示された後、通常通りログイン画面になりますが、ログインした後マウスカーソルしか表示されない真っ黒な画面になります。
35分間程待っていても何も表示されないので、Ctrl + Alt + Delで再起動し、また真っ黒な画面になりますが、10分程待っていたら正常に起動します。
ちなみにLinux用Windowsサブシステムは何回も再起動時の更新に失敗したが、なんとか有効化できました。
非常に長文で申し訳ありませんが、解決方法をお教えいただけますと幸いです。
問題
バージョン情報
wsl -v
WSL バージョン: 2.1.5.0
カーネル バージョン: 5.15.146.1-2
WSLg バージョン: 1.0.60
MSRDC バージョン: 1.2.5105
Direct3D バージョン: 1.611.1-81528511
DXCore バージョン: 10.0.25131.1002-220531-1700.rs-onecore-base2-hyp
Windows バージョン: 10.0.22635.3350
winver
Microsoft Windows 11 Pro
バージョン 23H2 (OS ビルド 22635.3350)
スペック
端末:AORUS 5 (ゲーミングノートPC)
CPU:Intel Core i7-10750H
GPU:GeForce RTX2060
RAM:32GB
ROM:M.2 SSD 2TB (残容量:約30GB)
試したこと
-
WSL2 Linuxカーネル更新プログラム
をインストール 正常にインストール完了する。
-
wsl --set-default-version 2
「この操作を正しく終了しました。」と表示されるので正常に切り替えられていると思われる。
- Windowsアップデートのトラブルシューティング
- Ubuntuを管理者権限で実行
- Microsoft StoreからUbuntu(2204.3.49.0)とUbuntu 22.04.3 LTSをインストール
- タスクマネージャー→パフォーマンス→CPUで仮想化が有効になっている事を確認 BIOSでもVT-xが有効になっている事を確認
- イベントビューアーでエラーログ確認 ただ単に更新に失敗した時のエラーコードしか得られなかった。 以下のようなログが5件ほど
Update VirtualMachinePlatform of package Microsoft-Windows-HyperV-OptionalFeature-VirtualMachinePlatform-Client-Disabled failed to be turned on. Status: 0x800f0922.
- コマンドでの有効化
dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart
dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart
- システムファイルチェッカーの実行
sfc /scannow
- DISMツールの使用
DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
- Windows Updateは最新バージョンになっている事を確認
- WSL,Ubuntuの再インストール
-
wsl --list --online
コマンドでインストール済みのLinuxディストリビューションを表示すると以下のようになる。
powershell
NAME FRIENDLY NAME
Ubuntu Ubuntu
Debian Debian GNU/Linux
kali-linux Kali Linux Rolling
Ubuntu-18.04 Ubuntu 18.04 LTS
Ubuntu-20.04 Ubuntu 20.04 LTS
Ubuntu-22.04 Ubuntu 22.04 LTS
OracleLinux_7_9 Oracle Linux 7.9
OracleLinux_8_7 Oracle Linux 8.7
OracleLinux_9_1 Oracle Linux 9.1
openSUSE-Leap-15.5 openSUSE Leap 15.5
SUSE-Linux-Enterprise-Server-15-SP4 SUSE Linux Enterprise Server 15 SP4
SUSE-Linux-Enterprise-15-SP5 SUSE Linux Enterprise 15 SP5
openSUSE-Tumbleweed openSUSE Tumbleweed
-
wsl --update
の実行 以下のエラーが発生しますがバージョンはちゃんと更新されているようです。
Warning 1946.Property 'System.AppUserModel.ID' for shortcut 'WSL.lnk' could not be set.
- コマンドでUbuntu-22.04をインストール
wsl --install -d **Ubuntu-22.04**
ログイン後、真っ黒な画面が5分程続いた後に正常に起動します。