パフォーマンス カウンタをシステム起動時から自動的に開始する方法について (Windows Server 2008 / Windows Server 2008 R2)

こんにちは。Windows テクノロジー サポートの横山です。

Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 で作成したパフォーマンス カウンタをシステム起動時から自動的に開始する方法を紹介します。

Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 のパフォーマンス モニタでは、Windows 2000 Server および Windows Server 2003 のパフォーマンス モニタの時と同じ手順で、パフォーマンス カウンタをシステム起動時に自動的に開始させる事は出来ません。

Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 においてシステム起動時に自動的にカウンタを開始するためには以下の 3 つを組み合わせて使用する必要があります。

a. logman.exe

b. バッチ ファイル

c. タスク スケジューラ

具体的には、以下に記載する設定を行う事でシステム起動時に自動的にカウンタを開始することができます。

- パフォーマンス カウンタを起動時から開始させる手順について

以下の手順にて、パフォーマンス カウンタをシステム起動時から開始させることができます。

1. メモ帳を開きます。

2. logman start <作成したデータ コレクタ セット名> と入力します。

3. 任意のファイル名を入力し、.bat ファイルとして保存します。

4. [タスク スケジューラ] を開き、[タスクの作成] を選択します。

5. 任意の名前を入力します。

6. [セキュリティ オプション] から、タスクの実行時に使うユーザー アカウントとして administrator (もしくは情報採取に必要な権限を持ったユーザー) を指定し、以下を選択します。

[ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する (W) ]

[最上位の特権で実行する]

7. [トリガー] タブより [タスクの開始] から [スタートアップ時] を選択します。

8. [操作] タブより [プログラムの開始] を選択し、手順の 3. で作成した .bat ファイルを指定します。

9. タスク作成ウィザードを閉じ、タスクの作成を完了します。

以上の設定を行う事によって、システム起動時にタスク スケジューラから logman.exe が実行され、指定したデータ コレクタ セットが開始されます。

補足

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- logman.exe について

logman.exe は Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 に標準で実装されているツールとなり、既定では C:\Windows\System32 配下にあります。

logman.exe を使用することで、GUI 上からではなくコマンド プロンプトからデータ コレクタ セットを操作することができます。

(※ 採取するカウンタ類の設定は GUI 上で前もって定義、作成しておきます。)

今回使用するコマンドは以下の通りとなります。

> logman start <作成したデータ コレクタ セット名>

ここで、<作成したデータ コレクタ セット名> は、開始対象とするデータ コレクタ セットの名前を指定します。

(※ logman.exe の詳細につきましては、logman /? とコマンド プロンプトから実行していただくことでご確認いただけます。)