画像モデレーションの概念を確認する
Content Moderator のコンピューター支援型画像モデレーションを使用し、成人向けコンテンツとわいせつなコンテンツの画像をモデレートします。 テキスト コンテンツの画像をスキャンしてそのテキストを抽出し、顔を検出します。 カスタム リストと画像を照合し、さらにアクションを実行できます。
成人向けコンテンツとわいせつなコンテンツの評価
評価操作は、0 ~ 1 の間の信頼度スコアを返します。 また、true または false を示すブール型データも返します。 これらの値は、画像に成人向けコンテンツやわいせつなコンテンツが含まれる可能性を予測します。 画像 (ファイルまたは URL) を指定して API を呼び出すと、返される応答には次の情報が含まれます。
"ImageModeration": {
.............
"adultClassificationScore": 0.019196987152099609,
"isImageAdultClassified": false,
"racyClassificationScore": 0.032390203326940536,
"isImageRacyClassified": false,
............
],
注意
isImageAdultClassified
は、特定の状況で露骨な性表現や成人向けの表現と考えられる画像の潜在的な存在を表します。isImageRacyClassified
は、特定の状況で性的な示唆や成人向けの表現と考えられる画像の潜在的な存在を表します。- スコアは 0 ~ 1 です。 このモデルでは、スコアが高いほど、そのカテゴリに該当する可能性が高いと予測しています。 このプレビューは、人がコーディングした結果ではなく、統計モデルに依存しています。 独自のコンテンツを使用してテストを行い、実際の要件に合うように各カテゴリをどのように設定するかを決めることをお勧めします。
- ブール値は、内部スコアのしきい値に応じて true または false のどちらかになります。 ユーザーは、この値を使用するか、独自のコンテンツ ポリシーに基づいてカスタムしきい値を決めるかを見極める必要があります。
光学式文字認識 (OCR) でのテキストの検出
光学式文字認識 (OCR) 操作は、画像内のテキスト コンテンツの存在を予測し、用途の 1 つとしてテキスト モデレーション用にテキストを抽出します。 言語を指定することができます。 言語を指定しないと、検出は既定で英語を使います。
応答には次の情報が含まれています。
- 元のテキスト。
- 検出されたテキスト要素とその信頼度スコア。
抽出の例を次に示します。
"TextDetection": {
"status": {
"code": 3000.0,
"description": "OK",
"exception": null
},
.........
"language": "eng",
"text": "IF WE DID \r\nALL \r\nTHE THINGS \r\nWE ARE \r\nCAPABLE \r\nOF DOING, \r\nWE WOULD \r\nLITERALLY \r\nASTOUND \r\nOURSELVE \r\n",
"candidates": []
},
顔の検出
顔の検出は、画像内の顔などの個人データの検出に役立ちます。 各画像内で、潜在的な顔および潜在的な顔の数を検出します。
応答には次の情報が含まれます。
- 顔の数
- 検出された顔の位置の一覧
抽出の例を次に示します。
"FaceDetection": {
......
"result": true,
"count": 2,
"advancedInfo": [
.....
],
"faces": [
{
"bottom": 598,
"left": 44,
"right": 268,
"top": 374
},
{
"bottom": 620,
"left": 308,
"right": 532,
"top": 396
}
]
}
カスタム リストの作成と管理
多くのオンライン コミュニティでは、ユーザーが画像または他の種類のコンテンツをアップロードした後、不快感を与える項目が何日、何週、何か月も繰り返し共有される可能性があります。 同じ画像または少しだけ変更されたバージョンを複数の場所から繰り返しスキャンしてフィルターで除去するコストは、高くてエラーが発生しやすいことがあります。
同じ画像を複数回モデレートする代わりに、ブロックするコンテンツのカスタム リストに不快感を与える画像を追加します。 そうすると、コンテンツ モデレーション システムは、着信した画像をカスタム リストと比較し、それ以上の処理を停止します。
注意
画像リスト数は 5 個、各リストの画像数は 10,000 個という上限があります。
Content Moderator は、カスタム画像のリストを管理するための操作を含む完全な Image List Management API を提供します。 また、Visual Studio と C# に精通している場合は、.NET での画像リストのクイック スタートをご確認ください。
カスタム リストとの照合
照合操作では、リスト操作で作成および管理されたカスタム リストに対して受信した画像のあいまい一致を実行できます。
一致が見つかった場合、操作は一致した画像の識別子とモデレーション タグを返します。 応答には次の情報が含まれます。
- 一致スコア (0 ~ 1)
- 一致した画像
- 画像タグ (以前のモデレーション中に割り当てられたもの)
- 画像ラベル
抽出の例を次に示します。
{
..............,
"IsMatch": true,
"Matches": [
{
"Score": 1.0,
"MatchId": 169490,
"Source": "169642",
"Tags": [],
"Label": "Sports"
}
],
....
}
次のステップ
クイックスタートを体験し、REST API コード サンプルを使用します。