この記事では、Azure Local での入れ子になった仮想化の概要と、それを有効にする方法について説明します。
入れ子になった仮想化を使用すると、Hyper-V 仮想マシン (VM) 内で仮想化機能を有効にすることができます。 これにより、ハードウェアへの投資を最大化し、評価とテストのシナリオで柔軟性を得ることができます。 その他のユース ケースには、仮想化ベースのセキュリティ (VBS) などのセキュリティ機能の有効化が含まれます。
Important
Azure Local には、VM でワークロードを実行するための仮想化機能が用意されています。 入れ子になった仮想化を使用した VM 内での Azure Local の実行は、運用環境ではサポートされていません。 運用環境で使用するには、Azure Local を検証済みの物理ハードウェアにデプロイする必要があります。
[前提条件]
- バージョン 2411.3 以降を実行している Azure ローカル システム。
- 構成バージョン 10.0 以上の VM。
- Secure Encrypted Virtualization (SEV) テクノロジが有効になっている AMD プロセッサ。
- Intel Virtualization Technology (VT-x) が有効になっている Intel プロセッサ。
シナリオ
入れ子になった仮想化が役立つシナリオには、次のようなものもあります。
- 入れ子になった VM でアプリケーションまたはエミュレーターを実行する。
- VM でのソフトウェア リリースのテスト。
- トレーニング環境のデプロイ時間を短縮します。
- 入れ子になった仮想化が有効になっている VM の作成。
VM で入れ子になった仮想化を有効にする
PowerShell または Windows Admin Center を使用して、VM で入れ子になった仮想化を有効にすることができます。
PowerShell を使用して入れ子になった仮想化を有効にするには、次の手順に従います。
仮想マシンを作成します。 必要な OS と VM の構成バージョンについては、 前提条件を参照してください。
仮想マシンが OFF 状態の場合は、物理 Hyper-V ホストで次のコマンドを実行して、仮想マシンの入れ子になった仮想化を有効にします。
Set-VMProcessor -VMName <VMName> -ExposeVirtualizationExtensions $true
詳細については、入れ子仮想化の仮想マシンで Hyper-v を実行 を参照してください。