サポートされるデータ形式の詳細

  • [アーティクル]

この記事では、すべての XML タグと Well-Known Text の geometry 型の読み取りおよび書き込みのサポートについて詳しく説明します。 区切られた空間データを空間 IO モジュールで解析する方法についても詳しく説明します。

サポートされている XML 名前空間

空間 IO モジュールでは、次の名前空間の XML タグがサポートされています。

名前空間プレフィックス 名前空間 URI ノート
atom http://www.w3.org/2005/Atom
geo http://www.w3.org/2003/01/geo/wgs84_pos# GeoRSS ファイルでの読み取り専用のサポート。
georss http://www.georss.org/georss
geourl http://geourl.org/rss/module/ GeoRSS ファイルでの読み取り専用のサポート。
gml http://www.opengis.net/gml
gpx http://www.topografix.com/GPX/1/1
gpxx http://www.garmin.com/xmlschemas/GpxExtensions/v3 GPX ファイルでの読み取り専用のサポート。 DisplayColor を解析して使用します。 シェイプ メタデータに追加されたその他のすべてのプロパティ。
gpx_style http://www.topografix.com/GPX/gpx_style/0/2 GPX ファイルでサポートされています。 線の色を使用します。
gx http://www.google.com/kml/ext/2.2
kml http://www.opengis.net/kml/2.2
rss 読み取り専用。 GeoRSS は、Atom 形式を使用して書き込みます。

サポートされている XML 要素

空間 IO モジュールでは、次の XML 要素がサポートされています。 サポートされていない XML タグはすべて、JSON オブジェクトに変換されます。 その後、各タグは、親シェイプまたはレイヤーの properties フィールドにプロパティとして追加されます。

KML 要素

空間 IO モジュールでは、次の KML 要素がサポートされています。

要素名 Read Write ノート
address partial はい オブジェクトは解析されますが、シェイプの配置には使用されません。
AddressDetails partial いいえ オブジェクトは解析されますが、シェイプの配置には使用されません。
atom:author はい はい
atom:link はい はい
atom:name はい はい
BalloonStyle partial partial displayMode はサポートされていません。 PopupTemplate に変換されます。 書き込むには、書き込むフィーチャーのプロパティとして popupTemplate プロパティを追加します。
begin はい はい
color はい はい #AABBGGRR と #BBGGRR が含まれます。 CSS の色の文字列に解析されます
colorMode はい no
coordinates はい はい
Data はい はい
description はい はい
displayName はい はい
Document はい はい
drawOrder partial いいえ グランド オーバーレイを読み取り、それらを並べ替えるために使用されます。
east はい はい
end はい はい
ExtendedData はい はい 型指定されていない Data、SimpleData または Schema、およびフォーム $[dataName] のエンティティの置換がサポートされています。
extrude partial partial 多角形でのみサポートされます。 高さが異なる多角形を持つ MultiGeometry は、個々のフィーチャーに分割されます。 線のスタイルはサポートされていません。 高度が 0 の多角形は、平面の多角形としてレンダリングされます。 読み取り時に、外部リングの最初の座標の高度が、その多角形の height プロパティとして追加されます。 その後、最初の座標の高度は、マップに多角形をレンダリングするために使用されます。
fill はい はい
Folder はい はい
GroundOverlay はい はい color はサポートされていません
heading partial いいえ 解析されますが、SimpleDataLayer でレンダリングされません。 データがシェイプのプロパティに格納されている場合にのみ書き込みます。
hotSpot はい partial データがシェイプのプロパティに格納されている場合にのみ書き込みます。 単位は "ピクセル" としてのみ出力されます。
href はい はい
Icon partial partial 解析されますが、SimpleDataLayer でレンダリングされません。 URI データが含まれている場合は、シェイプのアイコン プロパティのみを書き込みます。 サポートされるのは href のみです。
IconStyle partial partial icon、heading、colorMode、hotspots の値は解析されますが、SimpleDataLayer ではレンダリングされません
innerBoundaryIs はい はい
kml はい はい
LabelStyle no no
LatLonBox はい はい
gx:LatLonQuad はい はい
LinearRing はい はい
LineString はい はい
LineStyle はい はい colorMode はサポートされていません。
Link はい いいえ ネットワーク リンクでは、href プロパティのみがサポートされています。
MultiGeometry partial partial 読み取り時に個々のフィーチャーに分割される場合があります。
name はい はい
NetworkLink はい いいえ リンクは、ドキュメントと同じドメインにある必要があります。
NetworkLinkControl no no
north はい はい
open はい はい
outerBoundaryIs はい はい
outline はい はい
overlayXY no いいえ
Pair partial いいえ StyleMap では normal スタイルのみがサポートされています。 highlight はサポートされていません。
phoneNumber はい はい
PhotoOverlay no no
Placemark はい はい
Point はい はい
Polygon はい はい
PolyStyle はい はい
Region partial partial LatLongBox は、ドキュメント レベルでサポートされています。
rotation no no
rotationXY no no
scale no no
Schema はい はい
SchemaData はい はい
schemaUrl partial はい KMZ に含まれていない外部ドキュメントからのスタイルの読み込みはサポートされていません。
ScreenOverlay no no
screenXY no no
SimpleData はい はい
SimpleField はい はい
size no いいえ
Snippet partial partial maxLines 属性は無視されます。
south はい はい
Style はい はい
StyleMap partial いいえ StyleMap では標準スタイルのみがサポートされています。
styleUrl partial はい 外部スタイルの URL はサポートされていません。
text はい はい $[geDirections] の置換はサポートされていません
textColor はい はい
TimeSpan はい はい
TimeStamp はい はい
value はい はい
viewRefreshMode partial いいえ WMS サービスをポイントしている場合、グラウンド オーバーレイでは onStop のみがサポートされます。 BBOX={bboxWest},{bboxSouth},{bboxEast},{bboxNorth} を URL に追加し、マップの移動に合わせて更新します。
visibility はい はい
west はい はい
when はい はい
width はい はい

GeoRSS 要素

空間 IO モジュールでは、次の GeoRSS 要素がサポートされています。

要素名 Read Write ノート
atom:author はい はい
atom:category はい はい
atom:content はい はい
atom:contributor はい はい
atom:email はい はい
atom:entry はい はい
atom:feed はい はい
atom:icon はい はい
atom:id はい はい
atom:link はい はい
atom:logo はい はい
atom:name はい はい
atom:published はい はい
atom:rights はい はい
atom:source はい はい
atom:subtitle はい はい
atom:summary はい はい
atom:title はい はい
atom:updated はい はい
atom:uri はい はい
geo:lat はい いいえ georss:point として書き込まれます。
geo:lon はい いいえ georss:point として書き込まれます。
geo:long はい いいえ georss:point として書き込まれます。
georss:box はい いいえ 多角形として読み取り、"四角形" の subType プロパティを指定します
georss:circle はい はい
georss:elev はい はい
georss:featurename はい はい
georss:featuretypetag はい はい
georss:floor はい はい
georss:line はい はい
georss:point はい はい
georss:polygon はい はい
georss:radius はい はい
georss:relationshiptag はい はい
georss:where はい はい
geourl:latitude はい いいえ georss:point として書き込まれます。
geourl:longitude はい いいえ georss:point として書き込まれます。
position はい no 一部の XML フィードでは、georss:where タグでラップするのではなく、位置タグを使用して GML をラップします。 このタグを読み取りますが、georss:where タグを使用して書き込みます。
rss はい いいえ GeoRSS は ATOM 形式で記述されています。
rss:author はい partial atom:author として書き込まれます。
rss:category はい partial atom:category として書き込まれます。
rss:channel はい no
rss:cloud はい no
rss:comments はい no
rss:copyright はい partial シェイプに rightsproperties プロパティがまだない場合は、atom:rights として書き込まれます。
rss:description はい partial シェイプに contentproperties プロパティがまだない場合は、atom:content として書き込まれます。
rss:docs はい no
rss:enclosure はい no
rss:generator はい no
rss:guid はい partial シェイプに idproperties プロパティがまだない場合は、atom:id として書き込まれます。
rss:image はい partial シェイプに logoproperties プロパティがまだない場合は、atom:logo として書き込まれます。
rss:item はい partial atom:entry として書き込まれます。
rss:language はい no
rss:lastBuildDate はい partial シェイプに updatedproperties プロパティがまだない場合は、atom:updated として書き込まれます。
rss:link はい partial atom:link として書き込まれます。
rss:managingEditor はい partial atom:contributor として書き込まれます。
rss:pubDate はい partial シェイプに publishedproperties プロパティがまだない場合は、atom:published として書き込まれます。
rss:rating はい no
rss:skipDays はい no
rss:skipHours はい no
rss:source はい partial atom:link を含む atom:source として書き込まれます。
rss:textInput はい no
rss:title はい partial atom:title として書き込まれます。
rss:ttl はい no
rss:webMaster はい いいえ

GML 要素

空間 IO モジュールでは、次の GML 要素がサポートされています。

要素名 Read Write ノート
gml:coordinates はい いいえ gml:posList として書き込まれます。
gml:curveMember はい no
gml:curveMembers はい no
gml:Box はい いいえ gml:Envelope として書き込まれます。
gml:description はい はい
gml:Envelope はい はい
gml:exterior はい はい
gml:Feature はい いいえ シェイプとして書き込まれます。
gml:FeatureCollection はい いいえ ジオメトリ コレクションとして書き込まれます。
gml:featureMember はい いいえ ジオメトリ コレクションとして書き込まれます。
gml:geometry はい いいえ シェイプとして書き込まれます。
gml:geometryMember はい はい
gml:geometryMembers はい はい
gml:identifier はい はい
gml:innerBoundaryIs はい いいえ gml.interior を使用して書き込まれます。
gml:interior はい はい
gml:LinearRing はい はい
gml:LineString はい はい
gml:lineStringMember はい はい
gml:lineStringMembers はい no
gml:MultiCurve はい いいえ gml:LineString メンバーのみを読み取ります。 gml.MultiLineString として書き込まれます
gml:MultiGeometry partial partial FeatureCollection としてのみ読み取ります。
gml:MultiLineString はい はい
gml:MultiPoint はい はい
gml:MultiPolygon はい はい
gml:MultiSurface はい いいえ gml:Polygon メンバーのみを読み取ります。 gml.MultiPolygon として書き込まれます
gml:name はい はい
gml:outerBoundaryIs はい いいえ gml.exterior を使用して書き込まれます。
gml:Point はい はい
gml:pointMember はい はい
gml:pointMembers はい no
gml:Polygon はい はい
gml:polygonMember はい はい
gml:polygonMembers はい no
gml:pos はい はい
gml:posList はい はい
gml:surfaceMember はい はい

その他の注記

  • メンバー要素では、子要素内に埋もれている可能性のあるジオメトリが検索されます。 この検索操作が必要になるのは、GML から拡張される XML 形式の多くでは、ジオメトリをメンバー要素の直接の子として配置できない場合があるからです。
  • srsName は、WGS84 座標と次のコード (EPSG:4326) および Web メルカトル (EPSG:3857) またはその代替コードのいずれかに対しては部分的にサポートされています。 その他の座標系は、WGS84 として現状のまま解析されます。
  • XML フィードを読み取るときに指定しない限り、軸の順序は XML フィード内のヒントに基づいて決定されます。 "緯度、経度" 軸の順序に対して優先順位が設定されます。
  • GML ファイルへの書き込み時にプロパティに対してカスタム GML 名前空間を指定しない限り、その他のプロパティ情報は追加されません。

GPX 要素

空間 IO モジュールでは、次の GPX 要素がサポートされています。

要素名 Read Write ノート
gpx:ageofdgpsdata はい はい
gpx:author はい はい
gpx:bounds はい はい 読み取り時に LocationRect に変換されます。
gpx:cmt はい はい
gpx:copyright はい はい
gpx:desc はい はい 他の XML 形式に合わせて読み取りを行うときに、description プロパティにコピーされます。
gpx:dgpsid はい はい
gpx:ele はい はい
gpx:extensions partial partial 読み取り時に、スタイル情報が抽出されます。 その他のすべての拡張機能は、単純な JSON オブジェクトにフラット化されます。 シェイプのスタイル情報のみが書き込まれます。
gpx:geoidheight はい はい
gpx:gpx はい はい
gpx:hdop はい はい
gpx:link はい はい
gpx:magvar はい はい
gpx:metadata はい はい
gpx:name はい はい
gpx:pdop はい はい
gpx:rte はい はい
gpx:rtept はい はい
gpx:sat はい はい
gpx:src はい はい
gpx:sym はい はい 値はキャプチャされますが、プッシュピン アイコンの変更には使用されません。
gpx:text はい はい
gpx:time はい はい
gpx:trk はい はい
gpx:trkpt はい はい
gpx:trkseg はい はい
gpx:type はい はい
gpx:vdop はい はい
gpx:wpt はい はい
gpx_style:color はい はい
gpx_style:line partial partial color、opacity、width、lineCap がサポートされています。
gpx_style:opacity はい はい
gpx_style:width はい はい
gpxx:DisplayColor はい いいえ シェイプの色を指定するために使用されます。 書き込みの場合は、代わりに gpx_style:line 色が使用されます。
gpxx:RouteExtension partial いいえ すべてのプロパティが properties に読み込まれます。 DisplayColor のみ使用します。
gpxx:TrackExtension partial いいえ すべてのプロパティが properties に読み込まれます。 DisplayColor のみ使用します。
gpxx:WaypointExtension partial いいえ すべてのプロパティが properties に読み込まれます。 DisplayColor のみ使用します。
gpx:keywords はい はい
gpx:fix はい はい

その他の注記

書き込み時に、

  • MultiPoint が個々のウェイポイントに分割されます。
  • Polygon と MultiPolygon がトラックとして書き込まれます。

サポートされている Well-Known Text の geometry 型

geometry 型 Read Write
POINT x x
POINT Z x x
POINT M x x[2]
POINT ZM x[1][2]
LINESTRING x x
LINESTRING Z x x
LINESTRING M x x[2]
LINESTRING ZM x[1][2]
POLYGON x x
POLYGON Z x x
POLYGON M x x[2]
POLYGON ZM x[1][2]
MULTIPOINT x x
MULTIPOINT Z x x
MULTIPOINT M x x[2]
POMULTIPOINTINT ZM x[1][2]
MULTILINESTRING x x
MULTILINESTRING Z x x
MULTILINESTRING M x x[2]
MULTILINESTRING ZM x[1][2]
MULTIPOLYGON x x
MULTIPOLYGON Z x x
MULTIPOLYGON M x x[2]
MULTIPOLYGON ZM x[1][2]
GEOMETRYCOLLECTION x x
GEOMETRYCOLLECTION Z x x
GEOMETRYCOLLECTION M x x[2]
GEOMETRYCOLLECTION ZM x[1][2] x

[1] Z パラメーターのみがキャプチャされ、Position 値の 3 番目の値として追加されます。

[2] M パラメーターはキャプチャされません。

区切られた空間データのサポート

コンマ区切り値 (CSV) ファイルなどの区切られた空間データには、多くの場合、空間データを含む列があります。 たとえば、緯度と経度の情報を含む列がある場合があります。 Well-Known Text 形式では、空間ジオメトリ データを含む列が存在する可能性があります。

空間データ列の検出

空間データを含む区切りファイルを読み取るときに、ヘッダーが分析され、場所フィールドが含まれている列が特定されます。 ヘッダーに型情報が含まれている場合は、セルの値を適切な型にキャストするために使用されます。 ヘッダーが指定されていない場合、ヘッダーを生成するために最初の行が分析されます。 最初の行を分析するときに、大文字と小文字を区別しない方法で、列名を次の名前と照合するためのチェックが実行されます。 ファイルに 2 つ以上の名前が存在する場合は、名前の順序が優先順位となります。

Latitude

  • latitude
  • lat
  • latdd
  • lat_dd
  • latitude83
  • latdecdeg
  • y
  • ycenter
  • point-y

Longitude

  • longitude
  • lon
  • lng
  • long
  • longdd
  • long_dd
  • longitude83
  • longdecdeg
  • x
  • xcenter
  • point-x

Elevation

  • elevation
  • elv
  • altitude
  • alt
  • z

[地理的な場所]

データの最初の行で、Well-Known Text 形式の文字列がスキャンされます。

区切られたデータ列の型

ヘッダー行をスキャンすると、列名に含まれるすべての型情報が抽出され、その列のセルをキャストするために使用されます。 型の値を持つ列名の例: "ColumnName (typeName)"。 次の型名がサポートされています (大文字と小文字は区別されません)。

数値

  • edm.int64
  • INT
  • long
  • edm.double
  • float
  • double
  • number

ブール値

  • edm.boolean
  • [bool]
  • boolean

日付

  • edm.datetime
  • date
  • DATETIME

[地理的な場所]

  • edm.geography
  • geography

文字列

  • edm.string
  • varchar
  • text
  • string

ヘッダーから型情報を抽出できず、読み取り時に動的な入力オプションが有効になっている場合は、各セルが個別に分析され、キャストに最適なデータ型が特定されます。

次のステップ

マップに追加できる他のコード サンプルについては、次の記事をご覧ください。

空間データの読み取りと書き込み