Azure Monitor Application Insights の自動インストルメンテーションとは
自動インストルメンテーションを使用すると、Application Insights が有効になり、Application Insights リソースでメトリック、要求、依存関係などのテレメトりを使用できるようになります。 アプリケーション ダッシュボードやアプリケーション マップなどのエクスペリエンスに簡単にアクセスできます。
"自動インストルメンテーション (autoinstrumentation)" という用語はかばん語 (混成語) であり、複数の単語の一部を組み合わせた新しい単語です。 "自動インストルメンテーション (autoinstrumentation)" は、"自動 (auto)" と "インストルメンテーション (instrumentation)" の組み合わせです。ソフトウェアの監視において広く使用されており、開発者が手動でコーディングせずに、アプリケーションにインストルメンテーション コードが追加されるプロセスをあらわしています。
自動インストルメンテーションのプロセスは言語とプラットフォームによって異なりますが、多くの場合で Azure portal のトグル ボタンが関与します。 次の例は、Azure App Service 自動インストルメンテーションのトグル ボタンを示しています。
ヒント
この記事では、すべての言語とプラットフォームに関して、自動インストルメンテーションの詳細を説明するわけではありません。 詳細については、サポートされている環境、言語、リソース プロバイダーの表の中で、対応するリンクを選択してください。 多くの場合、自動インストルメンテーションは既定で有効になっています。
自動インストルメンテーションの利点は何ですか?
- コードの変更は必要ありません。
- ソース コードへのアクセスは必要ありません。
- 構成の変更は必要ありません。
- インストルメンテーションのメンテナンスは必要ありません。
サポートされている環境、言語、リソース プロバイダー
次の表に、自動インストルメンテーションの可用性の現在の状態を示します。
サポートされているシナリオごとに詳細情報へのリンクが提供されています。
Note
ホスティング環境またはリソース プロバイダーが次の表の中に示されていない場合、自動インストルメンテーションはサポートされていません。 その場合は、Azure Monitor OpenTelemetry Distro を使用して、手動でインストルメントすることをお勧めします。 詳しくは、「Azure Monitor Application Insights のデータ収集の基本」をご覧ください。
環境/リソース プロバイダー | .NET Framework | .NET Core / .NET | Java | Node.js | Python |
---|---|---|---|---|---|
Windows 上の Azure App Service - コードとして発行 | ✅ 🔗 ¹ | ✅ 🔗 ¹ | ✅ 🔗 ¹ | ✅ 🔗 ¹ | ❌ |
Windows 上の Azure App Service - Docker として発行 | ✅ 🔗 ² | ✅ 🔗 ² | ✅ 🔗 ² | ✅ 🔗 ² | ❌ |
Azure App Service on Linux - コードとして発行 | ❌ | ✅ 🔗 ¹ | ✅ 🔗 ¹ | ✅ 🔗 ¹ | ✅ 🔗 ² |
Azure App Service on Linux - Docker として発行 | ❌ | ✅ 🔗 | ✅ 🔗 | ✅ 🔗 | ❌ |
Azure Functions - 基本 | ✅ 🔗 ¹ | ✅ 🔗 ¹ | ✅ 🔗 ¹ | ✅ 🔗 ¹ | ✅ 🔗 ¹ |
Azure Functions - 依存関係 | ❌ | ❌ | ✅ 🔗 | ❌ | ❌ |
Azure Spring Apps | ❌ | ❌ | ✅ 🔗 | ❌ | ❌ |
Azure Kubernetes Service (AKS) | ❌ | ❌ | ✅ 🔗 | ❌ | ❌ |
Azure VM Windows | ✅ 🔗 ² ³ | ✅ 🔗 ² ³ | ✅ 🔗 | ❌ | ❌ |
オンプレミスの VM Windows | ✅ 🔗 ³ | ✅ 🔗 ² ³ | ✅ 🔗 | ❌ | ❌ |
スタンドアロン エージェント - 任意の環境 | ❌ | ❌ | ✅ 🔗 | ❌ | ❌ |
脚注
- ¹: Application Insights は既定でオンであり、自動的に有効になります。
- ²: この機能はパブリック プレビュー段階にあります。 「Microsoft Azure プレビューの追加使用条件」を参照してください。
- ³: エージェントをデプロイして構成する必要があります。
Note
2021 年 10 月より前、自動インストルメンテーションは "コード不要のアタッチ" と呼ばれていました。
よく寄せられる質問
"自動インストルメンテーション (autoinstrumentation)" という用語を、ハイフンで分ける必要はありますか?
Microsoft Learn プラットフォームに公開されている製品ドキュメントについては、Microsoft スタイル ガイドに従っています。
一般に、"auto" プレフィックスの後にはハイフンを含めません。