Azure Batch プールのコンピューティング ノード用の VM サイズとイメージを選択する
Azure Batch プールのノード サイズを選択するときは、Azure で使用可能なほぼすべての VM サイズを選択することができます。 Azure では、さまざまなワークロードに対応する Linux および Windows VM の幅広いサイズが提供されています。
サポートされている VM シリーズおよびサイズ
仮想マシン構成のプール
仮想マシン構成の Batch プールでは、Azure で使用できるほぼすべての VM サイズがサポートされています。 リージョンでサポートされている VM サイズは、Batch Management API 使用して取得できます。 あるリージョンの Batch でサポートされている VM サイズの一覧は、次のいずれかのメソッドを使用して取得できます。
- PowerShell: Get-AzBatchSupportedVirtualMachineSku
- Azure CLI: az batch location list-skus
- Batch Management API: サポートされている仮想マシン SKU の一覧表示
たとえば、Azure CLI で次のコマンドを使用して、特定の Azure リージョンの SKU の一覧を取得できます。
az batch location list-skus --location <azure-region>
ヒント
Batch のサポート終了日 (EOL) が近い VM SKU またはファミリは、使わないことをお勧めします。 このような日付は、ListSupportedVirtualMachineSkus
API、PowerShell、または Azure CLI で確認することができます。
詳細については、Batch プールの VM SKU の選択に関する Batch のベストプラクティス ガイドを参照してください。
Batch では、リモート ストレージのみを持つ VM SKU サイズはサポートされていません。 Batch にはローカルの一時ディスクが必要です。 たとえば、Batch では ddv4 と ddsv4 がサポートされていますが、dv4 と dsv4 はサポートされていません。
第 2 世代 VM イメージの使用
FX や Mv2 など、一部の VM シリーズは第 2 世代の VM イメージでのみ使用できます。 第 2 世代 VM イメージは、あらゆる VM イメージと同様に、imageReference
構成の sku
プロパティを利用して指定されます。sku
文字列には、-g2
や -gen2
のようなサフィックスが与えられます。 第 2 世代 VM イメージを含め、Batch でサポートされている VM イメージの一覧を取得するには、"list supported images" API、PowerShell、Azure CLI を使用します。
クラウド サービスの構成におけるプール
警告
Cloud Services 構成プールは非推奨とされます。 代わりに、仮想マシン構成プールを使用してください。
クラウド サービス構成のバッチ プールでは、次を除くすべての Cloud Services 向け VM サイズがサポートされます。
VM シリーズ | サポートされないサイズ |
---|---|
A シリーズ | XS |
Av2 シリーズ | Standard_A1_v2、Standard_A2_v2、Standard_A2m_v2 |
サイズの考慮事項
アプリケーションの要件 - ノード上で実行するアプリケーションの特性と要件を考慮してください。 アプリケーションがマルチスレッドであるかどうかや、どのくらいのメモリが消費されるかという点が、最も適切でコスト効率の高いノード サイズを選ぶうえでのヒントになります。 マルチインスタンスの MPI ワークロードまたは CUDA アプリケーションについては、それぞれ特別な HPC または GPU 対応の VM サイズを検討してください。 詳細については、「Batch プールでの RDMA 対応または GPU 対応インスタンスの使用」を参照してください。
ノードあたりのタスク数 - ノードのサイズは、そこで一度に実行されるタスクが 1 つであるという想定で選択するのが一般的です。 しかしジョブの実行中に、コンピューティング ノードで複数のタスク (ひいては複数のアプリケーション インスタンス) が並列実行できるとメリットがあります。 そのような場合は、タスクを並列に実行するという需要の増大に対応するために、マルチコア ノード サイズを選ぶことが基本です。
さまざまなタスクの負荷水準 - プール内のすべてのノードは同じサイズです。 システム要件や負荷水準の異なる複数のアプリケーションを実行する場合は、プールを分けることをお勧めします。
利用可能なリージョン - Batch アカウントを作成したリージョンで、VM シリーズまたはサイズが利用できない場合があります。 特定のサイズが使用可能かどうかを確認するには、「リージョン別の利用可能な製品」をご覧ください。
クォータ - Batch アカウントのコア クォータにより、Batch プールに追加できる指定されたサイズのノードの数を制限できます。 必要に応じて、クォータの増量を要求できます。
プールの構成 - 一般的に、仮想マシン構成のプールを作成する際は、クラウド サービス構成と比較して VM サイズ オプションが増えます。
サポートされている VM イメージ
次のいずれかの API を使用すると、Batch で現在サポートされている Windows および Linux の VM イメージの一覧 (各イメージのノード エージェント SKU ID を含む) が返されます。
- PowerShell:Get-AzBatchSupportedImage
- Azure CLI: az batch pool supported-images
- Batch Service API: サポートされているイメージの一覧表示
たとえば、Azure CLI で次のコマンドを使用して、サポートされている VM イメージの一覧を取得できます。
az batch pool supported-images list
ヒント
Batch のサポート終了日 (EOL) が近いイメージは、使用しないようにすることをお勧めします。 このような日付は、ListSupportedImages
API、PowerShell、または Azure CLI で確認することができます。
詳細については、Batch プールの VM イメージの選択に関する Batch のベストプラクティス ガイドを参照してください。
次のステップ
- Batch サービスのワークフローと主要なリソース (プール、ノード、ジョブ、タスクなど) について学習します。
- コンピューティング集中型 VM のサイズを使用する方法について詳しくは、「Batch プールでの RDMA 対応または GPU 対応インスタンスの使用」をご覧ください。