サポートしている Azure SQL リソースを教えてください。
Azure ハイブリッド特典一元管理は、Cost Management + Billing の一部です。 次の Azure リソースに対し、Azure ハイブリッド特典の対象 SQL Server ライセンスを自動的に適用します。 特定スコープの SQL ライセンス割り当てを基に作成される正規化されたコア (NC) の総数が適用されます。 NC の詳しい情報は、割り当てられた SQL ライセンスが Azure によって毎時の使用量に適用される方法に関する記事をご覧ください。
- SQL データベース
- SQL elastic pools
- SQL マネージド インスタンス
- SQL 仮想マシン
Note
Azure ハイブリッド特典の一元管理エクスペリエンスでは現在、次の Azure サービスをサポートしていません。 これらのサービスでは引き続き、リソースレベル Azure ハイブリッド特典を使用することになります。
- Azure Data Factory – SQL Server Integration Services (SSIS)
- Azure Dedicated Host
Azure ハイブリッド特典が適用される契約の種類を教えてください。
次の契約では、スコープレベル Azure ハイブリッド特典の新システムが自動的に適用されます。
- エンタープライズ契約 (以下を含む)
- Microsoft Azure エンタープライズ - MS-AZR-0017P
- Azure Government Enterprise - MS-AZR-USGOV-0017P
- Microsoft カスタマー契約 - Microsoft Azure プラン - MS-AZR-0017G
その他の契約は、まだサポートしていません。 詳細については、「前提条件」を参照してください。
Azure ハイブリッド特典の対象になる SQL ライセンスを教えてください。
ソフトウェア アシュアランスのある SQL Server Enterprise Edition および Standard Edition コア ライセンスと、コア サブスクリプション ライセンス。 詳しくは、SQL Server の Azure ハイブリッド特典に関する記事をご覧ください。
対象 SQL Server ライセンスを Azure に割り当てる個数を決める方法を教えてください。
一般に、調達またはソフトウェア資産管理部署が、割り当てるライセンス数の決定に関与する必要があります。 この数は対象にできる SQL Server ライセンスの数により変わるため、関与が必要になります。 ライセンスの追加購入が必要な場合もあります。 これを決定するときは、いくつかのステップがあります。
リソースレベル Azure ハイブリッド特典で Azure SQL リソースに適用している SQL Server ライセンスの数に関する情報を Azure portal で確認します。
Azure に割り当てることができるライセンスの数を、調達またはソフトウェア資産管理の担当部署に確認します。 ライセンスはオンプレミスでは使用しないか、または、オンプレミスから Azure に移行中のワークロードに使用します。 移行期間中最大 180 日まで、ライセンスはどちらの場所でも使用できます。 移行シナリオの例をご確認ください。
既存の Azure ハイブリッド特典ライセンスの使用量をカバーできるくらいのライセンスしかない場合は、継続性のためにその数を割り当てるようにすることができます。 それより多くの利用可能なライセンスが場合は、Azure SQL の使用量をすべてカバーし、さらには予測される使用量の増加もカバーするためにさらにライセンスを割り当てるようにすることができます。 定常的な使用量あるいは増加する使用量をカバーするために割り当てるライセンスの数を最適化すれば、組織のコストを節約できます。 最後に、Azure ハイブリッド特典ライセンスの現在の使用量をカバーするのに十分な数のライセンスがない場合は、2 つの選択肢があります。
- 少なめのライセンスを割り当てる。この場合 Azure の料金が高くなることがあります。
- 組織で相談して、ライセンスの使用量を減らすかライセンスを追加購入することにより、必要量を割り当てられるようにする。
ライセンス割り当てのレビュー日を設定した後はどうなりますか?
ライセンスを割り当てて、レビュー日を設定した後、ライセンスの割り当てはそのレビュー日から 90 日後に自動的に期限切れになります。 ライセンスの割り当ては非アクティブになり、有効期限の 90 日後に適用されなくなります。
Microsoft から電子メール通知が送信されます。
- 有効期限の 90 日前
- 有効期限の 30 日前
- 有効期限の 7 日前
ライセンスの割り当てが期限切れになる前に、特典を引き続き受け取れるように、レビュー日を将来の日付に設定できます。 ライセンスの割り当てが期限切れになると、従量課金制の料金が課金されます。 レビュー日を変更するには、次の手順に従います。
- Azure portal にサインインし、 [コストの管理と請求] に移動します。
- レビュー日を変更するライセンスの割り当てを選択します。
- レビュー日を選択します。
- レビュー日を入力し、[保存] を選択します。
レビュー日に通知は送信されません。
失効通知はどのユーザーに送信されますか?
失効通知メールは、有効期限の 30 日前に送信され、失効日にもう一度送信されます。 送信電子メール アドレスは azure-noreply@microsoft.com
です。 差出人セーフ リストまたは許可リストにメール アドレスを追加することができます。
購入方法に応じて、電子メールが送信されるユーザーは異なります。
- EA サブスクリプションをお持ちのお客様
- 通知は、EA 通知の連絡先、EA 管理者、予約所有者、予約管理者に送信されます。
- Microsoft 顧客契約 (Azure プラン) をお持ちのお客様
- 通知は、予約所有者と予約管理者に送信されます。
この新システムは、Azure 仮想マシンに自分でインストールした SQL Server で使用できますか。
スコープレベル Azure ハイブリッド特典一元管理の新システムは、Azure 仮想マシン上の SQL Server をサポートしています。 ですが、SQL ライセンスを割り当てる前に、自分でインストールする SQL サーバー イメージを IaaS 拡張機能に自動登録する設定を有効にしておく必要があります。 エクスペリエンスには、Azure ハイブリッド特典の現在の使用量を通知する機能があります。 また、割引されない SQL ライセンスの使用量です。 現在の使用量レベルで SQL Server ライセンス数を割り当てれば、予期しない従量課金制の料金が発生することはなくなります。 未登録の SQL VM は SQL リソースとして認識されないため、スコープレベルのライセンス割り当てを開始した後でそれらを IaaS 拡張機能に登録すると、新たに認識された SQL VM をカバーするのに、割り当てたライセンスの数が足らなくなる可能性があります。 この場合、新しく登録されたそれらの SQL VM によって、予期しない従量課金が適用されることがあります。
自動 IaaS 登録を有効にする詳しい方法は、Azure の SQL VM を SQL IaaS Agent 拡張機能に登録する方法に関する記事をご覧ください。
各サブスクリプションの未登録 SQL Server VM の総数の詳しい情報は、SQL ライセンス使用量 PowerShell スクリプトで取得できます。
スコープ レベルでライセンスを一元割り当てする方法に切り替えたら、Azure の料金はどう変わりますか。
SQL Server の料金は、Azure SQL リソースの使用量 (仮想コア) と Azure ハイブリッド特典の使用量 (仮想コアをカバーするライセンス) の関数になっています。 Azure SQL リソースの使用量が安定しており、変更がないときに、同じ数のライセンスをスコープに一元的に割り当てた場合、課金は変わりません。 使用量の一部が従量課金制になっている状態で割り当てるライセンスの数を増やすと、料金は安くなります。 使用量が安定していると想定して割引が増えるため、安くなります。
Azure では、選択したスコープの SQL Server リソースに対し、1 時間ごとにソフトウェア割引を適用します。 そのスコープ内のすべての SQL Server リソースをカバーするのに十分な数の SQL Server ライセンスを割り当てれば、その時間のライセンス料金は 0 になります。 選択したスコープ内のすべての SQL リソースをカバーするのに足りない場合は、SQL Server の一部のリソースには従量課金制の料金が適用されます。 月ごとの料金には、スコープ内の各リソースに対する SQL Server ソフトウェア コストの累計が記載されます。 請求期間全体を通じて特定のリソースに割引を適用し続けた場合、その SQL Server ソフトウェア コストの合計は 0 になります。 新しいデプロイにより、SQL Server リソースの合計コア サイズが、割り当てたライセンスでカバーできるものを超えた場合、月ごとの従量課金制コストが増えます。
スコープレベルのライセンス割り当てで、Azure ハイブリッド特典が SQL Server リソースに適用される詳しい仕組みは、Azure ハイブリッド特典一元管理に関する記事をご覧ください。
特典の一元管理を有効にすると、リソースを作成、管理する開発者と DBA にどのような影響がありますか。
スコープレベルで Azure ハイブリッド特典の一元管理を開始するときは、関連するスコープのリソース管理者と話し合うことをお勧めします。 それらのリソースに Azure ハイブリッド特典を使用するオプションは使用できなくなります。 Azure portal では該当する機能が無効になります。 API にはそのオプションが残りますが、スコープレベルの管理が優先されるため、実行することはできません。 新しいスコープレベルの管理エクスペリエンス内の請求管理者が、Azure ハイブリッド特典に関連する割引を管理します。
Azure ハイブリッド特典一元管理に移行するときに、ユーザーが確約することを教えてください。 オプトアウトできますか?
新システムを Azure portal で使用する場合にすることは、対象 SQL Server ライセンスを Azure に割り当てることだけです。 ユーザーが確約するのは、ルールに従って容量を使用することです。 たとえば、Azure には、他に使用していないライセンスだけを割り当てる必要があります。
スコープレベルで特典を一元的に管理するための新しいアプローチを試し、それが自分に合わないと判断した場合は、関連付けられているライセンスの割り当てを削除してオプトアウトできます。 特定のスコープに対するすべてのライセンス割り当てを削除すると、そのスコープの容量は完全にオプトアウトされます。 つまり、SQL リソースをデプロイし、管理するユーザーが、リソースベース Azure ハイブリッド特典を再度利用できるようになります。 Azure ハイブリッド特典をリソースに対して有効にした後で、スコープレベル ライセンス管理に移行した場合、このリソースの移行前の状態は保存されます。 スコープレベル ライセンス管理をオプトアウトすると、元の割引が即座に適用されます。
重要
一元管理エクスペリエンスを使用してスコープ内で Azure SQL リソースを追加し、その後でオプトアウトした場合、Azure ハイブリッド特典を適用するためには、各リソースに対して個別に特典を選択する必要があります。
スコープに割り当てた SQL Server ライセンスの使用量を追跡する方法を教えてください。
割り当てた SQL Server ライセンスの使用量は、[Cost Management](コスト管理)>[Reservations + Hybrid Benefit](予約 + ハイブリッド特典) で追跡できます。 詳しくは「割り当てられたライセンスの使用状況を追跡する」セクションをご覧ください。
Azure ハイブリッド特典一元管理の新システムを、既存の Windows Server と Client Access License で使用できますか。
スコープレベルのライセンス管理は、ソフトウェア アシュアランスのある SQL Server コア ライセンスと、コア サブスクリプション ライセンスに対して最適化されています。 Windows Server および、Server + Client Access License バージョンの SQL Server は、現在サポートしていません。 後者については、ソフトウェア アシュアランスによるライセンス モビリティを引き続き使用できます。 サポートを受けられないかどうか、Microsoft アカウント チームにも問い合わせてみてください。
Windows Server ライセンスに対して Azure ハイブリッド特典を有効にし、それを管理する方法を教えてください。
Azure ハイブリッド特典は、Azure 仮想マシンなどの各リソースに対して個別に有効にできます。 現在、スコープレベルで Windows Server ライセンスを管理することはできません。