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IoT ソリューションを作成するために Azure のどのようなテクノロジとサービスを利用できるか

Azure IoT のテクノロジとサービスでは、組織のデジタル変革を実現するさまざまな IoT ソリューションを作成する方法を提供しています。 次に例を示します。

  • IoT ソリューションを評価するには、マネージド IoT アプリケーション プラットフォームである Azure IoT Central を使います。
  • カスタム IoT ソリューションを何もない状態から作成するには、Azure IoT HubDevice Provisioning Service などの Azure IoT プラットフォーム サービスを使います。

デバイスとデバイス SDK

オープンソースのデバイス SDK を使って、独自の埋め込みコードを実装できます。 デバイス SDK は複数のオペレーティング システム (Linux、Windows など) およびリアルタイム オペレーティング システムをサポートしています。 CNode.jsJava.NETPython など、複数のプログラミング言語用の SDK があります。

IoT プラグ アンド プレイ 規則に従うことで、デバイスの埋め込みコードの作成方法をさらに簡素化できます。 IoT プラグ アンド プレイを使用することで、ソリューション開発者は埋め込みコードを記述することなく、自分のソリューションにデバイスを統合できます。 IoT プラグ アンド プレイの中核となるのは、デバイスの機能を記述する "デバイス機能モデル" スキーマです。 IoT Central アプリケーションなどのクラウドベースのソリューションを構成するには、デバイス機能モデルを使用します。

Azure IoT Edge では、IoT ワークロードの一部を Azure Cloud Services からデバイスにオフロードすることができます。 IoT Edge では、ソリューションでの待ち時間を短縮したり、デバイスとクラウドとの間でやり取りされるデータの量を削減したり、オフラインのシナリオを実現したりすることができます。 IoT Edge デバイスは、IoT Central から管理することができます。

Azure Sphere とは、インターネットに接続されたデバイスのための通信およびセキュリティ機能が組み込まれている、セキュリティで保護された高水準のアプリケーション プラットフォームです。 これには、セキュリティで保護されたマイクロコントローラー ユニット、カスタムの Linux ベースのオペレーティング システム、および継続的に更新可能なセキュリティを提供するクラウドベースのセキュリティ サービスが含まれています。

重要

IoT Central では内部で IoT Hub が使用されるため、IoT Central アプリケーションに接続できるデバイスは、IoT ハブにも接続できます。

詳しくは、Azure IoT デバイスとアプリケーションの開発に関する記事をご覧ください。

Azure IoT Central

IoT Central は、IoT ソリューションの開発、管理、保守の負担とコストを軽減するマネージド アプリ プラットフォームです。 IoT Central を使うと、IoT シナリオをすばやく評価し、それがビジネスにもたらす機会を評価できます。 IoT Central を使うと、IoT データで得られるビジネス上の利点を判別することに集中できるようになり、複雑で進化し続ける IoT インフラストラクチャの開発を効率化できます。

Web UI を使用すると、すばやくデバイスを接続し、デバイスの状態を監視し、ルールを作成し、ライフ サイクル全体を通してデバイスとそのデータを管理することができます。 さらに、IoT インテリジェンスを基幹業務アプリケーションまで拡張することで、デバイスの分析情報に従って行動できるようになります。 IoT Central を使って IoT シナリオを評価したら、次はエンタープライズ対応の Azure IoT ソリューションを構築できます。

フル マネージド アプリ プラットフォームである IoT Central にはシンプルで予測可能な価格モデルが用意されています。

カスタム ソリューション

IoT ソリューションをゼロから作成するには、以下に示した Azure IoT のテクノロジとサービスの 1 つ以上を使用します。

クラウドの接続

Azure IoT Hub サービスは、何百万台もの IoT デバイスとクラウドベースのソリューションとの間で、セキュリティで保護された信頼性の高い双方向通信を実現します。 Azure IoT Hub Device Provisioning Service は、IoT Hub のヘルパー サービスです。 このサービスでは、適切な IoT Hub に対し、デバイスの Just-In-Time プロビジョニングを人間が介入することなくゼロタッチで行えます。 これらの機能を利用すると、安全かつスケーラブルな方法で膨大な数のデバイスをプロビジョニングすることができます。

IoT Hub はコア コンポーネントであり、以下の IoT 実装の課題に対応するために使用できます。

  • 大量のデバイスの接続と管理。
  • 大量のテレメトリ インジェスト。
  • コマンドとデバイスの制御。
  • デバイスに対するセキュリティの強制。

物理世界とデジタル世界との橋渡しをする

Azure Digital Twins は、物理環境をモデル化できるようにする IoT サービスです。 人、空間、デバイスの間の関係をモデル化する空間インテリジェンス グラフが使用されています。 デジタル世界と物理世界をまたいでデータを関連付けることで、コンテキスト認識ソリューションを作成することができます。

IoT Central はデジタル ツインを使用することで、現実世界のデバイスおよびデータをデジタル モデルと同期させます。そうして接続されたデバイスは、そのデジタル モデルを使用してユーザーが監視、管理することができます。

データと分析

IoT デバイスは、一般的に、センサーからの温度の測定値など、時系列データを大量に生成します。 Azure Data Explorer は、IoT ハブに接続してデバイスからのテレメトリ ストリームを読み取り、そのデータを保存することができ、ユーザーはそのクエリを実行して可視化できます。

Azure Maps は、最新のマッピング データを使用して、精度の高い地理的なコンテキストを Web とモバイル アプリケーションに提供する一連の地理空間サービスです。 REST API、Web ベースの JavaScript コントロール、Android SDK のいずれかを使用してアプリケーションを作成できます。

アクションと通知

ソリューションでは、デバイスのデータに基づく自動アクションが必要になる場合があります。 たとえば、デバイスから重大な状態が報告されたら、メールまたはテキスト メッセージを送信するような場合です。

Azure Functions は、インフラストラクチャを明示的にプロビジョニングまたは管理することなく、オンデマンドでコードを実行できるサーバーレス コンピューティング サービスです。 テレメトリ ストリームで明らかになった状況に応じてアクションを実行できるイベント ドリブンのサーバーレス アプリを作成するには、Azure Functions を使います。

次のステップ

実際に体験するために、次のいずれかのクイックスタートをお試しください。