リソース グループ間での Azure Key Vault の移動
概要
リソース グループ間でのキー コンテナーの移動は、サポートされているキー コンテナー機能です。 リソース グループ間でキー コンテナーを移動しても、キー コンテナーのファイアウォールまたはアクセス ポリシーの構成には影響しません。 接続されているアプリケーションとサービス プリンシパルは、意図したとおりに動作し続けるはずです。
重要
ディスクの暗号化に使用されているキー コンテナーは移動できません。 VM のディスク暗号化でキー コンテナーを使用している場合、ディスク暗号化が有効になっている間、キー コンテナーを別のリソース グループまたはサブスクリプションに移動することはできません。 キー コンテナーを新しいリソース グループまたはサブスクリプションに移動する前に、ディスクの暗号化を無効にする必要があります。
デザインに関する考慮事項
組織は、リソース グループ レベルでの適用または除外を使用して Azure Policy を実装している可能性があります。 キー コンテナーが現在存在しているリソース グループと、キー コンテナーの移動先のリソース グループには、異なるポリシー割り当てのセットが存在する場合があります。 ポリシー要件の競合により、アプリケーションが中断される可能性があります。
例
2 年間有効な証明書を作成するキー コンテナーに接続されているアプリケーションがあるとします。 キー コンテナーの移動先のリソース グループには、1 年より長い期間有効な証明書の作成をブロックするポリシー割り当てがあります。 キー コンテナーを新しいリソース グループに移動すると、2 年間有効な証明書を作成する操作は、Azure Policy の割り当てによってブロックされます。
解決策
Azure portal の Azure Policy ページにアクセスし、現在のリソース グループと移動先のリソース グループのポリシー割り当てを調べて、不一致がないことを確認します。
手順
- Azure Portal にログインする
- お使いのキー コンテナーに移動する
- [概要] タブをクリックする
- [移動] ボタンを選択する
- ドロップダウン リストのオプションから [別のリソース グループに移動する] を選択する
- キー コンテナーの移動先のリソース グループを選択する
- リソースの移動に関する警告を確認する
- [OK] を選択する
Key Vault によって、リソースの移動の有効性が評価され、エラーがあればアラートが通知されます。 エラーが見つからない場合は、リソースの移動が完了します。