SAP システムのデプロイ後のコスト分析を表示する
このハウツー ガイドでは、Azure Center for SAP solutions の Virtual Instance for SAP solutions (VIS) リソースを使用して SAP システムを実行するコストを表示する方法について確認します。
SAP システムを VIS リソースとしてデプロイまたは登録すると、 その SAP システムの実行コストを VIS リソースのページで確認できます。 この機能は、SAP システムのコンテキストでの配置後の実行コストを示しています。 1 つのリソース グループに複数の SAP システムの Azure リソースがある場合、各システムのコストを分析する必要はなくなりました。 代わりに、VIS リソースからシステム レベルのコストを簡単に表示できます。
コスト分析のしくみ
Azure Center for SAP solutions を使用して新しい SAP システムのインフラストラクチャをデプロイするか、既存のシステムを Azure Center for SAP solutions に登録すると、その SAP システムに関連するすべての仮想マシン (VM)、ディスク、ロード バランサーに costanalysis-parent タグが追加されます。 コストは、 costanalysis-parent タグを持つシステム内のすべての Azure リソースの総コストによって決まります。 アプリケーション サーバー インスタンス VM の追加や削除など、SAP システムに変更がある場合は常に、関連する Azure リソースでタグが更新されます。
注意
既存の SAP システムを VIS として登録する場合、コスト分析では登録後のデータのみが表示されます。 一部のインフラストラクチャ リソースが登録前にデプロイされていた場合でも、コスト分析タグは履歴データには適用されません。
次の Azure リソースは、SAP システム レベルのコスト分析には含まれません。 この一覧には、複数の SAP システム間で共有される可能性のある一部のリソースが含まれています。
- 仮想ネットワーク
- ストレージ アカウント
- Azure NetApp Files (ANF)
- Azure キー コンテナー
- Azure Monitor for SAP solutions のリソース
- リソースのAzure Backup
コストと使用状況データは、通常、8 時間から 24 時間以内に利用可能になります。 そのため、コスト分析データの表示を開始するには、VIS リソースでは8 時間から 24 時間かかる場合があります。
コスト分析を表示する
VIS リソースとして登録されている SAP システムを実行する配置後のコストを表示するには、次の手順を実行します。
- Azure portal にサインインします。
- Azure portal の検索バーで "Azure Center for SAP solutions" を検索して選びます。
- サイドバー メニューで Virtual Instance for SAP solutions を選択します。
- 正常にデプロイまたは登録されている VIS リソースを選択します。
- サイドバー メニューで [コスト分析] を選択します。
- コスト分析をテーブル ビューからグラフ ビューに変更するには、 列 (グループ化) オプションを選択します。