VM 復元ポイントを管理する

この記事では、VM 復元ポイントから VM をコピーおよび復元し、コピー操作の進行状況を追跡する方法について説明します。 この記事では、ディスク復元ポイントからディスクを作成し、ディスクの共有アクセス シグネチャを作成する方法についても説明します。

リージョン間での VM 復元ポイントのコピー

VM 復元ポイント API を使用して、ソース VM とは異なるリージョンに VM を復元できます。 次の手順に従います。

手順 1: ターゲットの VM 復元ポイント コレクションを作成する

既存の VM 復元ポイントをリージョン間でコピーするには、まず、ターゲット リージョンに復元ポイント コレクションを作成します。 これを行うには、「VM 復元ポイント コレクションの作成」で詳しく説明されているように、ソース リージョンから復元ポイント コレクションを参照します。

New-AzRestorePointCollection `
    -ResourceGroupName 'myResourceGroup' `
    -Name 'myRPCollection' `
    -Location 'WestUS' `
    -RestorePointCollectionId '/subscriptions/<SUBSCRIPTION ID>/resourceGroups/<RG>/providers/Microsoft.Compute/restorePointCollections/<SOURCE RESTORE POINT COLLECTION>'

手順 2: ターゲットの VM 復元ポイントを作成する

復元ポイント コレクションが作成されたら、ターゲットの復元ポイント コレクションで復元ポイントの作成をトリガーします。 コピーするソース リージョンの復元ポイントを参照し、要求本文でソース復元ポイントの識別子を指定したことを確認してください。 ソース VM の場所は、復元ポイントが作成されているターゲットの復元ポイント コレクションから推定されます。 「復元ポイント - 作成」API ドキュメントを参照して RestorePoint を作成します。

New-AzRestorePoint `
    -ResourceGroupName 'myResourceGroup' `
    -RestorePointCollectionName 'myRPCollection'
    -Name 'myRestorePoint'

手順 3: コピーの状態を追跡する

コピー操作の状態を追跡するには、この後の「復元ポイントのコピーまたはレプリケーションの状態の取得」セクションのガイダンスに従ってください。 これは、復元ポイントがソース VM とは異なるリージョンにコピーされるシナリオにのみ適用されます。

Get-AzRestorePoint `
    -ResourceGroupName 'myResourceGroup' `
    -RestorePointCollectionName 'myRPCollection'
    -Name 'myRestorePoint'

復元ポイントのコピーまたはレプリケーションの状態の取得

最初の VM 復元ポイントを別のリージョンにコピーするのは、長い持間がかかる操作です。 すべてのディスク復元ポイントに対して操作が完了した後でないと、VM 復元ポイントを使用して VM を復元することはできません。 操作の状態を追跡するには、ターゲットの VM 復元ポイントで Restore Point - Get API を呼び出して instanceView パラメーターを含めます。 要求の時点でコピーが完了していたデータの割合が返されます。

復元ポイントの作成中は、応答内で ProvisioningStateCreating になります。 作成に失敗した場合、ProvisioningStateFailed に設定されます。

ディスク復元ポイントを使用してディスクを作成する

VM 復元ポイント API を使用して VM ディスクを復元できます。この VM ディスクを使用して、新しい VM を作成できます。 次の手順に従います。

手順 1: ディスクの復元ポイントの識別子を取得する

復元ポイント コレクションの 復元ポイント コレクション - 取得 API を呼び出して、関連付けられている復元ポイントとその ID にアクセスできるようにします。 各 VM 復元ポイントには、個々のディスク復元ポイントの識別子が含まれます。

手順 2: ディスクを作成する

ディスクの復元ポイント ID の一覧を取得したら、ディスク - 作成または更新 API を使用して、ディスク復元ポイントからディスクを作成できます。 ディスクの作成時にゾーンを選択できます。 ゾーンは、ディスク復元ポイントが存在するゾーンとは異なる場合があります。

復元ポイントを使用して VM を復元する

VM の復元ポイントから VM を完全復元するには、各ディスク復元ポイントから個々のディスクを復元する必要があります。 このプロセスについては、「ディスクを作成する」セクションで説明しています。 すべてのディスクを復元した後、新しい VM を作成し、復元されたディスクを新しい VM に接続します。 ARM テンプレートを使用して、すべてのディスクと共に完全な VM を復元することもできます。

ディスクの Shared Access Signature の取得

VM の復元ポイント内のディスクの Shared Access Signature (SAS) を作成するには、BeginGetAccess API を介してディスクの復元ポイントの ID を渡します。 復元ポイントのスナップショットにアクティブな SAS が存在しない場合は、新しい SAS が作成されます。 新しい SAS URL は応答で返されます。 アクティブな SAS が既に存在する場合、SAS 期間は延長されて、既存の SAS URL は応答で返されます。

スナップショットへのアクセス付与の詳細については、アクセス付与 API のドキュメントを参照してください。

次のステップ

Azure での仮想マシンのバックアップと復元のオプションに関する詳細は、こちらをご覧ください。