パイプライン、ステージ、およびコンポーネントについて
パイプラインとは、事前に定義された順序でメッセージを処理する、一連の .NET コンポーネントまたは COM コンポーネントを含んだソフトウェア インフラストラクチャのことです。 パイプラインでは、処理がステージと呼ばれる作業単位に分割されます。各ステージの順序もパイプラインによって決定されます。 ステージごとに論理的なワークグループが定義され、使用コンポーネントが決定されるほか、そのステージにおけるパイプライン コンポーネントの実行方法も指定されます。
各ステージでは、それぞれのパイプライン コンポーネントが固有のタスクを実行します。 たとえば、受信パイプラインのステージに含まれるコンポーネントは、デコード、逆アセンブル、変換などの各タスクを通じて、特定の形式のドキュメントを XML 形式に変換します。 送信パイプラインは基本的に逆の処理を行います。ドキュメントを XML から他の形式に変換し、各パイプライン コンポーネントでプロセス全体の一部を実行して、アセンブルと暗号化を行います。 ステージはコンポーネントのコンテナーであると共に、各ステージはそれ自体がメタデータを持つコンポーネントといえます。 実行コードを持つパイプライン コンポーネントとは異なり、ステージには実行コードがありません。
次の図は、パイプライン デザイン画面でパイプラインがどのように表されるかを示しています。 このパイプラインには、アセンブル ステージとエンコード ステージという 2 つのステージがあります。 XML アセンブラー パイプライン コンポーネントは Assembl ステージに追加されましたが、パイプライン コンポーネントをステージに追加できることを示す Drop Here! が表示されるため、Encode ステージはまだ空です。
BizTalk パイプラインのステージおよびコンポーネントを示します。
Microsoft BizTalk Serverには、一連のパイプライン テンプレート、パイプライン コンポーネント、および既定のパイプラインが含まれています。 パイプラインDesignerユーザー インターフェイスを使用してパイプラインを作成および構成できます。Microsoft.BizTalk.Component.Interop 名前空間の API を使用してパイプラインを実装します。 パイプライン テンプレートを変更することはできません。