CL のコマンド ファイル
コマンド ファイルは、コンパイラ オプションとファイル名を含むテキスト ファイルです。 コマンド ラインで入力したり、環境変数 CL を使って指定したりするオプションを指定できます。 CL は、環境変数 CL 内、コマンド ライン上のいずれかで、コンパイラ コマンド ファイルを引数として受け取ります。 コマンド ラインや環境変数 CL とは異なり、コマンド ファイルでは複数行のオプションやファイル名を使用できます。
コマンド ファイル内のオプションとファイル名は、環境変数 CL 内またはコマンド ライン上でコマンド ファイル名を指定したときに処理されます。 ただし、コマンド ファイルで /link オプションを指定する場合は、行の残りのすべてのオプションがリンカーに渡されます。 コマンド ファイル内の後の行のオプションと、コマンド ファイルの呼び出し後のコマンド ラインのオプションは、引き続きコンパイラ オプションとして受け入れられます。 オプションの順序が解釈に与える影響の詳細については、「CL オプションの指定順序」を参照してください。
コマンド ファイルに CL コマンドを含めることはできません。 各オプションは、同じ行で開始して終了する必要があります。円記号 (\) を使って 2 行にわたるオプションを指定することはできません。
コマンド ファイルは、アット マーク (@) の後にファイル名を続けて指定します。 ファイル名では、絶対パスまたは相対パスを指定できます。
たとえば、RESP という名前のファイル内に次のコマンドが存在する場合:
/Ot /link LIBC.LIB
次の CL コマンドを指定します。
CL /Ob2 @RESP MYAPP.C
CL へのコマンドは次のようになります。
CL /Ob2 /Ot MYAPP.C /link LIBC.LIB
コマンド ラインとコマンド ファイルのコマンドの組み合わせが効果的であることがわかります。