/HEAP (ヒープ サイズの設定)
/HEAP:reserve[,commit]
解説
/HEAP オプションでは、ヒープのサイズをバイト単位で設定します。 このオプションは、.exe ファイルを作成するときにのみ使用します。
reserve 引数では、仮想メモリ内のヒープ割り当ての合計サイズを指定します。 既定のヒープ サイズは 1 MB です。 リンカーは、指定された値を最も近い 4 バイトに切り上げます。
省略可能な commit
引数では、一度に割り当てる物理メモリ量を指定します。 仮想メモリがコミットされると、ページング ファイル内にメモリ空間が予約されます。 commit
の値を大きく設定すると、アプリケーションに必要なヒープ領域が増えたときに処理時間を節約できます。ただし、必要なメモリ量が増え、おそらく起動時間も長くなります。
reserve と commit
の値は、10 進表記か C 言語表記で指定します。
この機能は、HEAPSIZE を含むモジュール定義ファイルを介して使用することもできます。
Visual Studio 開発環境でこのリンカー オプションを設定するには
プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳細については、Visual Studio での C++ コンパイラとビルド プロパティの設定に関する記事を参照してください。
[構成プロパティ]>[リンカー]>[システム] プロパティ ページを選択します。
[ヒープ コミット サイズの設定] プロパティを変更します。
このリンカーをコードから設定するには
- HeapReserveSize と HeapCommitSize を参照してください。