次の方法で共有


/SUBSYSTEM

実行可能イメージに必要な実行環境を指定します。

/SUBSYSTEM:{BOOT_APPLICATION|CONSOLE|EFI_APPLICATION|
        EFI_BOOT_SERVICE_DRIVER|EFI_ROM|EFI_RUNTIME_DRIVER|
        NATIVE|POSIX|WINDOWS|WINDOWSCE}[,major[.minor]]

解説

このオプションは、イメージを編集して、実行のためにオペレーティング システムから呼び出すサブシステムを指定します。

以下のいずれかのサブシステムを指定できます。

BOOT_APPLICATION
Windows のブート環境で実行するアプリケーションです。 ブート アプリケーションの詳細については、「About the BCD WMI Provider (BCD WMI プロバイダーについて)」を参照してください。

CONSOLE
Windows キャラクター モード アプリケーション。 オペレーティング システムには、コンソール アプリケーションのコンソールが用意されています。

EFI_APPLICATION
EFI_BOOT_SERVICE_DRIVER
EFI_ROM
EFI_RUNTIME_DRIVER
拡張可能なファームウェア インターフェイス (EFI) イメージ

EFI サブシステムのオプションは、拡張可能なファームウェア インターフェイスの環境で実行できる実行可能イメージを設定します。 この環境は通常、ハードウェアと共に提供され、オペレーティング システムが読み込まれる前に実行されます。 EFI のイメージの種類による主な相違点は、イメージが読み込まれるメモリ位置、およびイメージへの呼び出しが返されるときに実行される処理です。 EFI_APPLICATION イメージは、制御が返されるとアンロードされます。 EFI_BOOT_SERVICE_DRIVER または EFI_RUNTIME_DRIVER は、エラー コードと共に制御が返された場合にのみアンロードされます。 EFI_ROM イメージは ROM から実行されます。 詳細については、Web サイト「Unified EFI Forum (UEFI フォーラム)」を参照してください。

NATIVE
サブシステム環境なしで実行されるコード、たとえばカーネル モード デバイス ドライバーやネイティブ システム プロセス。 このオプションは、通常、Windows システムの機能のために予約されています。

POSIX
Windows 上の POSIX サブシステムで実行するアプリケーション。

WINDOWS
Windows のグラフィカル環境で実行するアプリケーション。 これには、デスクトップ アプリとユニバーサル Windows プラットフォーム (UWP) アプリの両方が含まれます。

WINDOWSCE
WINDOWSCE サブシステムは、アプリケーションが Windows CE カーネルのバージョンがあるデバイスで実行するように設計されたことを示します。 カーネルのバージョンには、PocketPC、Windows Mobile、Windows Phone 7、Windows CE V1.0-6.0R3、および Windows Embedded Compact 7 があります。

major および minor 値 (省略可能) で、指定したサブシステムの必要最低バージョンを指定します。

  • バージョン番号の整数部 (小数点の左側) は、major で指定します。

  • バージョン番号の小数部 (小数点の右側) は、minor で指定します。

  • majorminor で指定できる値は、0 ~ 65,535 の範囲です。

選択したサブシステムに応じて、プログラムの既定の開始アドレスも変わります。 詳細については、「/ENTRY (エントリ ポイント シンボル)」でリンカーの /ENTRY:function オプションを参照してください。

各サブシステムのメジャー バージョン番号とマイナー バージョン番号の最小値と既定値を含む、詳細については、「/SUBSYSTEM linker option (/SUBSYSTEM リンカー オプション)」を参照してください。

関連項目

EDITBIN オプション