carg, cargf, cargl

負の実数軸に沿って分岐切断線を使用して、複素数の引数を取得します。

構文

double carg(
   _Dcomplex z
);
float carg(
   _Fcomplex z
);  // C++ only
long double carg(
   _Lcomplex z
);  // C++ only
float cargf(
   _Fcomplex z
);
long double cargl(
   _Lcomplex z
);
#define carg(X) // Requires C11 or higher

パラメーター

z
複素数。

戻り値

z の引数 (フェーズとも呼ばれます)。 結果は [-π, +π] の区間内になります。

解説

C++ ではオーバーロードが可能であるため、_Fcomplex または _Lcomplex の値を受け取って float または long double の値を返す carg のオーバーロードを呼び出すことができます。 C プログラムでは、tgmath.h> マクロを<使用してこの関数を呼び出さない限り、常に値を_Dcomplex受け取り、carg値をdouble返します。

<tgmath.h>carg() マクロを使用する場合は、引数の型によって、この関数のどのバージョンが選択されるかが決定されます。 詳細については、「ジェネリック型数値演算」を参照してください。

必要条件

ルーチンによって返される値 C ヘッダー C++ ヘッダー
carg, cargf, cargl <complex.h> <ccomplex>
carg マクロ <tgmath.h>

互換性の詳細については、「 Compatibility」を参照してください。

関連項目

アルファベット順関数リファレンス
norm, normf, norml
creal, crealf, creall
cproj, cprojf, cprojl
conj, conjf, conjl
cimag, cimagf, cimagl
cabs, cabsf, cabsl