等値演算子: == および !=

構文

expression==expression
expression!=expression

解説

これらの二項等値演算子はそれぞれオペランドを比較し、等しいか、等しくないかを判別します。

"等しい" (==) および "等しくない" (!=) の等値演算子は関係演算子より優先順位が下ですが、動作は同じです。 これらの演算子の結果は bool 型です。

"等しい" (==) 演算子は、両方のオペランドの値が同じである場合に true を返し、それ以外の場合は false を返します。 "等しくない" (!=) 演算子は、オペランドの値が異なる場合に true を返し、それ以外の場合は false を返します。

!= の演算子キーワード

C++ では、!= の代替スペルとして not_eq が指定されます。 (== の代替スペルはありません。)C では、<iso646.h> ヘッダーにマクロとして代替スペルが指定されています。 C++ では、代替スペルはキーワードであり、<iso646.h> や C++ でそれに相当する <ciso646> の使用は非推奨です。 Microsoft C++ では、/permissive- または /Za コンパイラ オプションを使用して、代替スペルを有効にする必要があります。

// expre_Equality_Operators.cpp
// compile with: /EHsc
#include <iostream>

using namespace std;

int main() {
   cout  << boolalpha
         << "The true expression 3 != 2 yields: "
         << (3 != 2) << endl
         << "The false expression 20 == 10 yields: "
         << (20 == 10) << endl;
}

等値演算子は、同じ型のメンバーへのポインターを比較できます。 このような比較では、メンバーへのポインター変換が実行されます。 メンバーへのポインターは、0 として評価される定数式と比較することもできます。

関連項目

2 項演算子を含む式
C++ の組み込み演算子、優先順位と結合規則
C の関係および等値演算子