[アプリケーションの設定] (MFC DLL ウィザード)

MFC DLL ウィザードのこのページを使用して、新しい MFC DLL プロジェクトに基本的な機能を設計して追加します。

[DLL の種類]

作成する DLL の種類を選択します。

• 共有 MFC DLL を使用した通常の MFC DLL

  MFC ライブラリを共有 DLL としてプログラムにリンクするには、このオプションを選択します。 このオプションを使用すると、DLL と呼び出し元アプリケーションの間で MFC オブジェクトを共有することはできません。 プログラムは、実行時に MFC ライブラリを呼び出します。 このオプションは、MFC ライブラリを使用する複数の実行ファイルで構成されている場合に、プログラムのディスクとメモリの要件を減らします。 Win32 プログラムと MFC プログラムの両方で、DLL 内の関数を呼び出すことができます。 この種類のプロジェクトで MFC DLL を再配布する必要があります。

• MFC が静的にリンクされた標準 MFC DLL

  ビルド時にプログラムを MFC ライブラリに静的にリンクするには、このオプションを選択します。 Win32 プログラムと MFC プログラムの両方で、DLL 内の関数を呼び出すことができます。 このオプションを選択するとプログラムのサイズが大きくなりますが、この種類のプロジェクトで MFC DLL を再配布する必要はありません。 DLL と呼び出し元アプリケーションの間で MFC オブジェクトを共有することはできません。

• MFC 拡張 DLL

  プログラムで実行時に MFC ライブラリを呼び出す場合、および DLL と呼び出し元アプリケーションの間で MFC オブジェクトを共有する場合は、このオプションを選択します。 このオプションは、MFC ライブラリを使用する複数の実行可能ファイルで構成されている場合、プログラムのディスクとメモリの要件を減らします。 MFC プログラムのみが DLL 内の関数を呼び出すことができます。 この種類のプロジェクトで MFC DLL を再配布する必要があります。

追加機能

MFC DLL でオートメーションをサポートするかどうか、および WINDOWS ソケットをサポートするかどうかを選択します。

• Automation

  Automation を選択すると、プログラムが別のプログラムに実装されているオブジェクトを操作できるようになります。 Automation を選択すると、他の Automation クライアントにもプログラムが公開されます。 詳細については、 Automation を参照してください。

• Windows ソケット

  プログラムが Windows ソケットをサポートしていることを示すには、このオプションを選択します。 Windows ソケットを使用すると、TCP/IP ネットワーク経由で通信するプログラムを作成できます。

  Windows ソケットをサポートする MFC DLL が作成されると、 CWinApp::InitInstance はソケットのサポートを初期化し、MFC ヘッダー ファイル StdAfx.h には AfxSock.h が含まれます。

関連項目

MFC DLL ウィザード
MFC DLL プロジェクトの作成