CDialogEx クラス
CDialogEx クラスは、ダイアログ ボックスの背景色と背景イメージを指定します。
構文
class CDialogEx : public CDialog
メンバー
パブリック コンストラクター
| 名前 | 説明 |
|---|---|
CDialogEx::CDialogEx |
CDialogEx オブジェクトを構築します。 |
CDialogEx::~CDialogEx |
デストラクターです。 |
パブリック メソッド
| 名前 | 説明 |
|---|---|
CDialogEx::SetBackgroundColor |
ダイアログ ボックスの背景色を設定します。 |
CDialogEx::SetBackgroundImage |
ダイアログ ボックスの背景イメージを設定します。 |
解説
CDialogEx クラスを使用するには、ダイアログ ボックス クラスを CDialogEx クラスではなく CDialog クラスから派生させます。
ダイアログ ボックス イメージは、リソース ファイルに格納されます。 フレームワークは、リソース ファイルから読み込まれたイメージを自動的に削除します。 現在の背景画像をプログラムで削除するには、 CDialogEx::SetBackgroundImage メソッドを呼び出すか、 OnDestroy イベント ハンドラーを実装します。 CDialogEx::SetBackgroundImage メソッドを呼び出すときは、イメージ ハンドルとして HBITMAP パラメーターを渡します。 CDialogEx オブジェクトがイメージの所有権を取得し、m_bAutoDestroyBmp フラグが TRUE である場合は、そのイメージを削除します。
CDialogEx オブジェクトは、CMFCPopupMenu Class オブジェクトの親にすることができます。 CMFCPopupMenu Class オブジェクトは、CMFCPopupMenu Class オブジェクトが開いたときにCDialogEx::SetActiveMenu メソッドを呼び出します。 その後、 CDialogEx オブジェクトは、 CMFCPopupMenu Class オブジェクトが閉じられるまで、メニュー イベントを処理します。
継承階層
要件
ヘッダー: afxdialogex.h
CDialogEx::CDialogEx
CDialogEx オブジェクトを構築します。
CDialogEx(
UINT nIDTemplate,
CWnd* pParent=NULL);
CDialogEx(
LPCTSTR lpszTemplateName,
CWnd* pParentWnd=NULL);
パラメーター
nIDTemplate
[in]ダイアログ ボックス テンプレートのリソース ID。
lpszTemplateName
[in]ダイアログ ボックス テンプレートのリソース名。
pParent
[in]親ウィンドウへのポインター。 既定値は NULL です。
pParentWnd
[in]親ウィンドウへのポインター。 既定値は NULL です。
戻り値
解説
CDialogEx::SetBackgroundColor
ダイアログ ボックスの背景色を設定します。
void SetBackgroundColor(
COLORREF color,
BOOL bRepaint=TRUE);
パラメーター
color
[in]RGB カラー値。
bRepaint
[入力] TRUE 画面を直ちに更新する。それ以外の場合は FALSE。 既定値は TRUE です。
解説
CDialogEx::SetBackgroundImage
ダイアログ ボックスの背景イメージを設定します。
void SetBackgroundImage(
HBITMAP hBitmap,
BackgroundLocation location=BACKGR_TILE,
BOOL bAutoDestroy=TRUE,
BOOL bRepaint=TRUE);
BOOL SetBackgroundImage(
UINT uiBmpResId,
BackgroundLocation location=BACKGR_TILE,
BOOL bRepaint=TRUE);
パラメーター
hBitmap
[in]背景画像へのハンドル。
uiBmpResId
[in]背景画像のリソース ID。
location
[in]イメージの場所を指定する CDialogEx::BackgroundLocation 値の 1 つ。 有効な値には、 BACKGR_TILE、 BACKGR_TOPLEFT、 BACKGR_TOPRIGHT、 BACKGR_BOTTOMLEFT、および BACKGR_BOTTOMRIGHTが含まれます。 既定値は BACKGR_TILE です。
bAutoDestroy
[入力] TRUE 背景画像を自動的に破棄する。それ以外の場合は FALSE。
bRepaint
[入力] TRUE ダイアログ ボックスをすぐに再描画する場合。それ以外の場合は FALSE。
戻り値
2 番目のメソッド オーバーロード構文では、メソッドが成功した場合は TRUE 。それ以外の場合は FALSE。
解説
指定したイメージは、ダイアログ ボックスのクライアント領域に合わせて拡大されません。