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文字分類と文字列の照合順序の国際化サポートを含む、数値、通貨、暦のデータの表示や書式設定に関するさまざまな文化的慣習をカプセル化および操作するために、C++ プログラムで使用できるクラス テンプレートおよび関数を定義します。

構文

#include <locale>

関数

関数 説明
has_facet 特定のファセットが指定されたロケールに格納されているかどうかをテストします。
isalnum ロケールの要素が英字または数字であるかどうかをテストします。
isalpha ロケールの要素が英字であるかどうかをテストします。
iscntrl ロケールの要素が制御文字であるかどうかをテストします。
isdigit ロケールの要素が数字であるかどうかをテストします。
isgraph ロケールの要素が英字または句読点であるかどうかをテストします。
islower ロケールの要素が小文字であるかどうかをテストします。
isprint ロケールの要素が印刷可能な文字であるかどうかをテストします。
ispunct ロケールの要素が句読点であるかどうかをテストします。
isspace ロケールの要素が空白文字であるかどうかをテストします。
isupper ロケールの要素が大文字であるかどうかをテストします。
isxdigit ロケールの要素が 16 進数を表すために使用される文字であるかどうかをテストします。
tolower 文字を小文字に変換します。
toupper 文字を大文字に変換します。
use_facet ロケールに格納されている指定された型のファセットへの参照を返します。

クラス

クラス 説明
codecvt 内部と外部の文字エンコードの変換に使用されるファセットを提供するクラス テンプレート。
codecvt_base 変換の結果を示すためにファセットのメンバー関数の戻り値の型として使用される、result と呼ばれる列挙型を定義するために使用される codecvt クラスの基底クラス。
codecvt_byname 特定のロケールの照合ファセットとして使用できるオブジェクトを表す派生クラス テンプレート。変換に関する文化的領域に固有の情報を取得できるようにします。
collate 文字列の並べ替え規則を処理するためのファセットを提供する照合クラス テンプレート。
collate_byname 特定のロケールの照合ファセットとして使用できるオブジェクトを表す派生クラス テンプレート。文字列の並べ替え規則に関する文化的領域に固有の情報を取得できるようにします。
ctype 文字の分類、大文字と小文字の変換、ネイティブ文字セットとロケールで使用される文字セットとの変換に使用されるファセットを提供するクラス テンプレート。
ctype<char> char 型への ctype<CharType> クラス テンプレートの明示的な特殊化であるクラス。char 型の文字のさまざまなプロパティを設定するロケール ファセットとして使用できるオブジェクトを表します。
ctype_base 個々の文字または範囲全体の文字を分類またはテストするための列挙型を定義するために使用される ctype クラスの基底クラス。
ctype_byname 特定のロケールの ctype ファセットとして使用できるオブジェクトを表す派生クラス テンプレート。文字の分類や、大文字と小文字およびネイティブと指定されたロケールの文字セットでの文字の変換を実行できるようにします。
ロケール 特定のローカライズされた環境を集合的に定義する一連のファセットとして、カルチャ固有の情報をカプセル化するロケール オブジェクトを表すクラス。
messages このクラス テンプレートは、特定のロケールの国際化メッセージのカタログからローカライズされたメッセージを取得するためにロケールのファセットとして使用できるオブジェクトを表します。
messages_base メッセージのカタログの int 型を表す基底クラス。
messages_byname 特定のロケールのメッセージ ファセットとして使用できるオブジェクトを表す派生クラス テンプレート。ローカライズされたメッセージを取得できるようにします。
money_base 個々の文字または範囲全体の文字を分類またはテストするための列挙型を定義するために使用される ctype クラスの基底クラス。
money_get CharType 型のシーケンスから通貨値への変換を制御するためにロケール ファセットとして使用できるオブジェクトを表すクラス テンプレート。
money_put 通貨値から CharType 型のシーケンスへの変換を制御するためにロケール ファセットとして使用できるオブジェクトを表すクラス テンプレート。
moneypunct 通貨入力フィールドまたは通貨出力フィールドを表すために使用される CharType 型のシーケンスを表すロケール ファセットとして使用できるオブジェクトを表すクラス テンプレート。
moneypunct_byname 特定のロケールの moneypunct ファセットとして使用できるオブジェクトを表す派生クラス テンプレート。通貨の入力または出力フィールドを書式設定できるようにします。
num_get CharType 型のシーケンスから数値への変換を制御するためにロケール ファセットとして使用できるオブジェクトを表すクラス テンプレート。
num_put 数値から CharType 型のシーケンスへの変換を制御するためにロケール ファセットとして使用できるオブジェクトを表すクラス テンプレート。
numpunct 数値とブール式の書式設定および区切りに関する情報を表すために使用される、CharType 型のシーケンスを表すロケール ファセットとして使用できるオブジェクトを表すクラス テンプレート。
numpunct_byname 特定のロケールの moneypunct ファセットとして使用できるオブジェクトを表す派生クラス テンプレート。数値とブール式の書式設定および区切りを有効にします。
time_base time_get クラス テンプレートのファセットの基底クラスとして使用されるクラス。dateorder 列挙型とこの方の複数の定数のみを定義します。
time_get CharType 型のシーケンスから時刻値への変換を制御するためにロケール ファセットとして使用できるオブジェクトを表すクラス テンプレート。
time_get_byname time_get<CharType, InputIterator> 型のロケール ファセットとして使用できるオブジェクトを表す派生クラス テンプレート。
time_put 時刻値から CharType 型のシーケンスへの変換を制御するためにロケール ファセットとして使用できるオブジェクトを表すクラス テンプレート。
time_put_byname time_put<CharType, OutputIterator> のロケール ファセットとして使用できるオブジェクトを表す派生クラス テンプレート。
wbuffer_convert クラス バイト ストリーム バッファーとの間の要素の転送を制御するストリーム バッファーを説明します。
wstring_convert クラス ワイド文字列とバイト文字列間の変換を実行するクラス テンプレート。

関連項目

コード ページ
ロケール名、言語、および国/地域識別文字列
C++ 標準ライブラリ内のスレッド セーフ