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Microsoft C++ アプリケーションの ClickOnce 配置

Visual Studio には、2 とおりの Windows アプリケーションの配置方法があります。ClickOnce 配置を使用する方法と Windows インストーラー配置を使用する方法です。

C++ の ClickOnce 配置

ClickOnce では、ネイティブ C++ アプリケーションの配置はサポートされていません。 ただし、C# または VB.NET プロジェクトの依存関係である場合は、ClickOnce を使用して Microsoft C++ アプリケーションを配置できます。 たとえば、C++ プロジェクトに依存する C# プロジェクトがある場合は、C# 開発環境から ClickOnce 配置を使用してアプリケーション (依存関係を含む) を発行できます。 C++ プロジェクトに依存する Visual Basic .NET プロジェクトがある場合は、Visual Basic .NET 開発環境から ClickOnce 配置を使用してアプリケーション (依存関係を含む) を発行できます。

ClickOnce を使用して C++ アプリケーションを配置するには、まず、Mage.exe (マニフェスト生成および編集ツール) またはそのグラフィカル ユーザー インターフェイス バージョンを使用して ClickOnce アプリケーション マニフェストClickOnce 配置マニフェストをビルドする必要があります (詳細については、「MageUI.exe (マニフェスト生成および編集ツール、グラフィカル クライアント)」を参照してください)。

最初に、Mage.exe を使用してアプリケーション マニフェストをビルドします。作成されるファイルには拡張子 .manifest が付きます。 次に、Mage.exe を使用して配置マニフェストをビルドします。作成されるファイルには拡張子 .application が付きます。 次にマニフェストに署名します。

アプリケーション マニフェストでは、対象となるプロセッサ (x86x64、または ARM) を指定する必要があります。 これらのオプションの詳細については、「64 ビット アプリケーションの配置のための必要条件」を参照してください。

また、アプリケーション マニフェストと配置マニフェストの名前は C++ アプリケーションの名前と異なっている必要があります。 これによって、Mage.exe で作成されるアプリケーション マニフェストと C++ アプリケーションの一部である外部マニフェストの間の競合を回避できます。

デプロイでは、アプリケーションが依存する C++ ライブラリをインストールする必要があります。 特定のアプリケーションの依存関係を確認するには、depends.exe または DUMPBIN ユーティリティを /DEPENDENTS オプションと共に使用します。 依存関係の詳細については、「 Microsoft C++ アプリケーションの依存関係について」を参照してください。 VCRedist.exeを実行する必要がある場合があります。このユーティリティは、ターゲット コンピューターに C++ ライブラリをインストールします。

さらに、アプリケーションが必須コンポーネントを配置するために、ブートストラップ (必須コンポーネント インストーラー) をビルドする必要があることもあります。ブートストラップの詳細については、「ブートストラップ パッケージの作成」を参照してください。

テクノロジの詳細については、「ClickOnce のセキュリティと配置」を参照してください。 ClickOnce 配置の詳細な例については、「チュートリアル : ClickOnce アプリケーションを手動で配置する」を参照してください。

関連項目

Mage.exe (マニフェストの生成および編集ツール)
MageUI.exe (マニフェスト生成および編集ツールのグラフィカル クライアント)
Makecert.exe (証明書作成ツール)
デスクトップ アプリケーションの配置
アプリケーション、サービス、およびコンポーネントの配置
ClickOnce のセキュリティと配置
ブートストラップ パッケージの作成
C++/CLI (Visual C++) による .NET プログラミング
ネイティブと .NET の相互運用性