CONFIDENCE.NORM
信頼区間とは値の範囲です。 標本平均 x はこの範囲の中央にあり、範囲は x ± CONFIDENCE.NORM となります。 たとえば、メールで注文した商品の配達所要時間の標本平均が x である場合、母集団平均の範囲は x ± CONFIDENCE.NORM となります。 母集団平均 μ0 がこの範囲にある場合、x よりも μ0 から離れた標本平均が得られる確率は、alpha より大きくなります。母集団の平均 μ0 がこの範囲にない場合、x よりも μ0 から離れた標本平均が得られる確率は、alpha より小さくなります。 つまり、x、標準偏差、および標本数を使用して、母集団平均が μ0 であるという仮説の有意水準 alpha における両側検定を行うとします。 次に、μ0 が信頼区間内にある場合はこの仮説を却下せず、μ0 が信頼区間内にない場合はこの仮説を却下します。 信頼区間を用いて、次の商品の配達所要時間が信頼区間内にある確率が 1 - alpha であると推論することはできません。
構文
CONFIDENCE.NORM(alpha,standard_dev,size)
パラメーター
用語 | 定義 |
---|---|
alpha | 信頼度を計算するために使用する有意水準。 信頼度は 100*(1 - alpha)% に等しく、alpha が 0.05 の場合の信頼度は 95% になります。 |
standard_dev | データ範囲の母集団標準偏差。これは既知であると見なされます。 |
standard_dev,size | サンプル サイズ。 |
戻り値
値の範囲
解説
引数が非数値の場合、CONFIDENCE.NORM は #VALUE! エラー値が返されます。
alpha が 0 未満の場合、または alpha が 1 を超える場合、CONFIDENCE.NORM は #NUM! エラー値が返されます。
standard_dev が 0 未満の場合、CONFIDENCE.NORM は #NUM! エラー値が返されます。
size が整数ではない場合、丸められます。
サイズが 1 未満の場合は、CONFIDENCE.NORM は #NUM! エラー値が返されます。
alpha が 0.05 と等しいと仮定した場合、(1 - alpha) または 95% と等しい標準曲線の下の領域を計算する必要があります。 この値は ± 1.96 です。 つまり、信頼区間は次のようになります。
$$\overline{x} \pm 1.96 \bigg( \frac{\sigma}{\sqrt{n}} \bigg) $$
この関数は、計算列または行レベルのセキュリティ (RLS) ルールで使用される場合、DirectQuery モードでの使用はサポートされません。