RANGE

適用対象:計算列計算テーブルメジャービジュアル計算

現在の行を基準にして、指定された軸内の行の間隔を返します。 この間隔は、現在の行の前の最後の <step> 行、または現在の行の後の最初の <step> 行のいずれかで構成されます。

構文

RANGE ( <step>[, <includeCurrent>][, <axis>][, <blanks>][, <reset>] )

パラメーター

用語 定義
ステップ 範囲に含める現在の行の前 (負の値) または後 (正の値) の行数。 定数値である必要があります。
- 負の場合、ウィンドウには現在の行の前の最後の -step 行が含まれます。
- それ以外の場合、ウィンドウには現在の行の後の最初の step 行が含まれます。
includeCurrent (省略可能) 現在の行を範囲に含めるかどうかを指定する論理値。 既定値は True です。
axis (省略可能) 軸参照。これに沿った方向に間隔が作成されます。
blanks (省略可能) 並べ替えでの空白値の処理方法を定義する列挙型。
このパラメーターは将来使用するために予約されています。
reset (省略可能) 計算をリセットするかどうか、およびビジュアル図形の列階層のどのレベルでリセットするかを示します。 指定できる値は、NONE、LOWESTPARENT、HIGHESTPARENT、または整数です。 動作は整数の符号によって次のように異なります。
- 0 または省略した場合、計算はリセットされません。 NONE と同等です。
- 正の場合、整数は、粒度とは関係なく、最も高い列から始まる列を指定します。 HIGHESTPARENT は 1 と同等です。
- 負の場合、整数は、現在の粒度を基準にして、最下位から始まる列を指定します。 LOWESTPARENT は -1 と同等です。

戻り値

データ行の間隔。

解説

この関数は、ビジュアル計算でのみ使用できます。

<includeCurrent>、<axis>、<blanks>、<reset> の各パラメーターは省略できます。

例 1

製品カテゴリおよび月ごとの売上合計を集計するテーブルを指定すると、次の DAX クエリでは、過去 6 か月間の売上合計を含む列が追加されます。

TotalSalesLast6Months = CALCULATE(SUM([SalesAmount]), RANGE(-5, Rows))

以下のスクリーンショットは、ビジュアル マトリックスとビジュアル計算式を示しています。

DAX ビジュアル計算

例 2

同じテーブルを指定すると、次の DAX クエリでは、現在の月を含まない、次の 12 か月間の売上合計を含む列が追加されます。

TotalSalesFollowingYear = CALCULATE(SUM([SalesAmount]), RANGE(12, FALSE, Rows, KEEP))

関連項目

INDEX
ORDERBY
PARTITIONBY
WINDOW