RANK.EQ
数値のリストにおける数値のランク付けを返します。
構文
RANK.EQ(<value>, <columnName>[, <order>])
パラメーター
用語 | 定義 |
---|---|
値 | ランク付けの探索対象となるスカラー値を 1 つ返す任意の DAX 式。 この式は、関数が評価される前に 1 回だけ評価され、その値が引数リストに渡されます。 |
columnName | ランクの決定対象となる既存の列の名前。 式を指定したり、ADDCOLUMNS、ROW、または SUMMARIZE 関数を使用して作成された列を指定したりすることはできません。 |
順序 | (省略可能) 数値のランク付け方法 (低から高、または高から低) を指定する値。 |
順序の値
値 | 代替値 | 説明 |
---|---|---|
0 (ゼロ) | false | columnName の降順にランク付けします。 value が columnName の最大の数値と等しい場合、RANK.EQ は 1 です。 |
1 | true | columnName の昇順にランク付けます。 value が columnName の最小の数値と等しい場合、RANK.EQ は 1 です。 |
戻り値
columnName 内の数値間の value のランクを示す数値。
解説
columnName では、次の関数を使用して作成された列を参照することはできません: ADDCOLUMNS、ROW、または SUMMARIZE。
value が columnName にないか、または value が空白の場合は、RANK.EQ によって空白の値が返されます。
value の重複値は、同じランク値を受け取ります。次に割り当てられるランク値は、ランク値と重複する値の数を加算したものになります。 たとえば、5 個の値がランク 11 に関連付けられている場合、次の値はランク 16 (11 + 5) を受け取ります。
この関数は、計算列または行レベルのセキュリティ (RLS) ルールで使用される場合、DirectQuery モードでの使用はサポートされません。
例 1
次の例では、InternetSales_USD テーブルから SalesAmount_USD の値を同じ列内のすべての数値に対してランク付けする計算列を作成します。
= RANK.EQ(InternetSales_USD[SalesAmount_USD], InternetSales_USD[SalesAmount_USD])
例 2
次の例では、値のサブセットを特定のサンプルに対してランク付けします。 地方の学生とその特定の国内テストでの成績を含むテーブルがあり、その国内テストのスコア セット全体を持っているとします。 次の計算列を使用すると、地方の各学生の国内ランク付けが得られます。
= RANK.EQ(Students[Test_Score], NationalScores[Test_Score])