CultureAndRegionInfoBuilder クラス

定義

新しいカスタム カルチャまたは別のカルチャおよび国/地域に基づいたカスタム カルチャを定義します。 カスタム カルチャは、コンピューターにインストールすることで、そのコンピューター上で実行される任意のアプリケーションで使用できます。 このクラスは継承できません。

public ref class CultureAndRegionInfoBuilder sealed
[System.Runtime.InteropServices.ComVisible(false)]
public sealed class CultureAndRegionInfoBuilder
[<System.Runtime.InteropServices.ComVisible(false)>]
type CultureAndRegionInfoBuilder = class
Public NotInheritable Class CultureAndRegionInfoBuilder
継承
CultureAndRegionInfoBuilder
属性

次の例では、米国でロシア語を表すカスタム ru-US カルチャを定義します。 この例では、ロシア語 (ロシア) CultureInfo オブジェクトと U.S. RegionInfo オブジェクトから設定を読み込んでカスタム カルチャを定義し、いくつかの CultureAndRegionInfoBuilder プロパティを設定します。 この例では、カスタム カルチャを登録し、それをインスタンス化して現在のカルチャにします。

using System;
using System.Globalization;
using System.Threading;

public class Example
{
   public static void Main()
   {
      // Create a custom culture for ru-US.
      CultureAndRegionInfoBuilder car1 = new CultureAndRegionInfoBuilder("ru-US",
                                             CultureAndRegionModifiers.None);
      car1.LoadDataFromCultureInfo(CultureInfo.CreateSpecificCulture("ru-RU"));
      car1.LoadDataFromRegionInfo(new RegionInfo("en-US"));

      car1.CultureEnglishName = "Russian (United States)";
      car1.CultureNativeName = "русский (США)";
      car1.CurrencyNativeName = "Доллар (США)";
      car1.RegionNativeName = "США";

      // Register the culture.
      try {
         car1.Register();
      }
      catch (InvalidOperationException) {
         // Swallow the exception: the culture already is registered.
      }

      // Use the custom culture.
      CultureInfo ci = CultureInfo.CreateSpecificCulture("ru-US");
      Thread.CurrentThread.CurrentCulture = ci;
      Console.WriteLine("Current Culture: {0}",
                        Thread.CurrentThread.CurrentCulture.Name);
      Console.WriteLine("Writing System: {0}",
                        Thread.CurrentThread.CurrentCulture.TextInfo);
   }
}
// The example displays the following output:
//     Current Culture: ru-US
//     Writing System: TextInfo - ru-US
Imports System.Globalization
Imports System.Threading

Module Example
   Public Sub Main()
      ' Create a custom culture for ru-US.
      Dim car1 As New CultureAndRegionInfoBuilder("ru-US", CultureAndRegionModifiers.None)
      car1.LoadDataFromCultureInfo(CultureInfo.CreateSpecificCulture("ru-RU"))
      car1.LoadDataFromRegionInfo(New RegionInfo("en-US"))
      
      car1.CultureEnglishName = "Russian (United States)"
      car1.CultureNativeName = "русский (США)"
      car1.CurrencyNativeName = "Доллар (США)"
      car1.RegionNativeName = "США"

      ' Register the culture.
      Try
         car1.Register()
      Catch e As InvalidOperationException
         ' Swallow the exception: the culture already is registered.
      End Try
      
      ' Use the custom culture.
      Dim ci As CultureInfo = CultureInfo.CreateSpecificCulture("ru-US")
      Thread.CurrentThread.CurrentCulture = ci
      Console.WriteLine("Current Culture: {0}", 
                        Thread.CurrentThread.CurrentCulture.Name)
      Console.WriteLine("Writing System: {0}", 
                        Thread.CurrentThread.CurrentCulture.TextInfo)
   End Sub
End Module
' The example displays the following output:
'     Current Culture: ru-US
'     Writing System: TextInfo - ru-US

注釈

この API の詳細については、「 CultureAndRegionInfoBuilder の補足 API 解説」を参照してください。

コンストラクター

CultureAndRegionInfoBuilder(String, CultureAndRegionModifiers)

CultureAndRegionInfoBuilder クラスの新しいインスタンスを初期化します。

プロパティ

AvailableCalendars

この CultureAndRegionInfoBuilder オブジェクトによってサポートされるカレンダーの配列を取得または設定します。

CompareInfo

カルチャの文字列を比較する方法を定義する CompareInfo オブジェクトを取得または設定します。

ConsoleFallbackUICulture

グラフィック ユーザー インターフェイスの既定のカルチャが不適切な場合に、コンソール アプリケーションに適した代替のユーザー インターフェイス カルチャを取得または設定します。

CultureEnglishName

英語のカルチャ名を取得または設定します。

CultureName

作成するカルチャの名前を取得します。

CultureNativeName

カルチャの表示用に設定されている形式および言語でカルチャ名を取得または設定します。

CultureTypes

現在の CultureAndRegionInfoBuilder オブジェクトで表されるカルチャを記述する CultureTypes 値を取得します。

CurrencyEnglishName

現在の CultureAndRegionInfoBuilder オブジェクトで表される国/地域で使用される通貨の、英語での名前を取得または設定します。

CurrencyNativeName

現在の CultureAndRegionInfoBuilder オブジェクトで表される国/地域で使用される通貨の、ネイティブ言語での名前を取得または設定します。

GeoId

地理的な領域、国、都市、または場所の一意の識別番号を取得または設定します。

GregorianDateTimeFormat

グレゴリオ暦に従って日付と時刻の書式を定義する DateTimeFormatInfo オブジェクトを取得または設定します。

IetfLanguageTag

RFC 4646 標準『Tags for the Identification of Languages』に従って書式設定されたカルチャ名を取得または設定します。

IsMetric

国/地域で、計測のためにメートル法を使用するかどうかを示す値を取得または設定します。

ISOCurrencySymbol

国/地域に関連付けられた 3 文字の ISO 4217 通貨記号を取得または設定します。

IsRightToLeft

現在の CultureAndRegionInfoBuilder オブジェクトに関連付けられている書記体系のテキストの記述方向を取得または設定します。

KeyboardLayoutId

アクティブな入力ロケール識別子を取得または設定します。

LCID

現在の CultureAndRegionInfoBuilder オブジェクトのカルチャ識別子を取得します。

NumberFormat

数値、通貨、および割合を表示する、カルチャに適切な書式を定義する NumberFormatInfo オブジェクトを取得または設定します。

Parent

現在のカスタム カルチャの親カルチャを表す CultureInfo オブジェクトを取得または設定します。

RegionEnglishName

英語で表した国/地域の完全名を取得または設定します。

RegionName

現在の CultureAndRegionInfoBuilder オブジェクトの国/地域の名前を取得します。

RegionNativeName

このカスタム カルチャが適用される人々の間で使用される国/地域の完全名を取得または設定します。

TextInfo

このカスタム カルチャに関連付けられている書記体系を定義する TextInfo オブジェクトを取得または設定します。

ThreeLetterISOLanguageName

このカスタム カルチャの言語に対する ISO 639-2 の 3 文字のコードを取得または設定します。

ThreeLetterISORegionName

ISO 3166 で定義された国/地域の 3 文字コードを取得または設定します。

ThreeLetterWindowsLanguageName

Windows API の定義に従って、言語に対する 3 文字のコードを取得または設定します。

ThreeLetterWindowsRegionName

現在のカスタム カルチャが表す国/地域に対して Windows が割り当てる 3 文字コードを取得または設定します。

TwoLetterISOLanguageName

現在の CultureInfo オブジェクトの言語に対する ISO 639-1 の 2 文字のコードを取得または設定します。

TwoLetterISORegionName

ISO 3166 で定義された国/地域の 2 文字のコードを取得または設定します。

メソッド

CreateFromLdml(String)

指定したオブジェクトの表現を格納した XML ファイルから CultureAndRegionInfoBuilder オブジェクトを再構成します。

Equals(Object)

指定されたオブジェクトが現在のオブジェクトと等しいかどうかを判断します。

(継承元 Object)
GetHashCode()

既定のハッシュ関数として機能します。

(継承元 Object)
GetType()

現在のインスタンスの Type を取得します。

(継承元 Object)
LoadDataFromCultureInfo(CultureInfo)

現在の CultureAndRegionInfoBuilder オブジェクトのプロパティを、指定した CultureInfo オブジェクトの対応するプロパティを使用して設定します。

LoadDataFromRegionInfo(RegionInfo)

現在の CultureAndRegionInfoBuilder オブジェクトのプロパティを、指定した RegionInfo オブジェクトの対応するプロパティを使用して設定します。

MemberwiseClone()

現在の Object の簡易コピーを作成します。

(継承元 Object)
Register()

現在の CultureAndRegionInfoBuilder オブジェクトをローカル コンピューター上でカスタム カルチャとして保持して、アプリケーションでカルチャを使用できるようにします。 管理特権が必要となります。

Save(String)

現在の CultureAndRegionInfoBuilder オブジェクトの XML 表現を、指定したファイルに書き込みます。

ToString()

現在のオブジェクトを表す文字列を返します。

(継承元 Object)
Unregister(String)

ローカル コンピューターからカスタム カルチャを削除します。

適用対象