Windows フォーム DataGridView コントロールでのデータの書式設定

DataGridView コントロールでは、セル値と、親列に表示されているデータ型との間で自動変換を行うことができます。 たとえば、テキスト ボックスの列には、日付、時刻、数値、列挙値の文字列表現が表示され、ユーザーが入力した文字列値が、データ ストアで必要な型に変換されます。

DataGridViewCellStyle クラスを使用した書式設定

DataGridView コントロールでは、DataGridViewCellStyle クラスを使用して、セル値に対して基本的なデータ書式設定を行うことができます。 Format プロパティを使用すると、型の書式設定に関する記事で説明されている書式指定子を使用して、現在の既定のカルチャで、日付、時刻、数値、列挙値の書式設定を行うことができます。 また、FormatProvider プロパティを使用して、特定のカルチャでこれらの値の書式設定を行うこともできます。 指定した書式は、データの表示、および特定の書式でユーザーが入力したデータの解析に使用されます。

DataGridViewCellStyle クラスには、折り返し、テキストの配置、null データベース値のカスタム表示についての書式設定プロパティが追加で用意されています。 詳細については、「方法 : Windows フォーム DataGridView コントロールのデータの書式を設定する」を参照してください。

CellFormatting イベントを使用した書式設定

基本的な書式設定がニーズを満たさない場合は、DataGridView.CellFormatting イベントのハンドラーにカスタム データ書式設定を行うことができます。 ハンドラーに渡された DataGridViewCellFormattingEventArgs には、セル値が最初に格納される Value プロパティがあります。 通常、この値は、表示の種類に自動的に変換されます。 値を自分で変換するには、Value プロパティを表示の種類の値に設定します。

注意

セルで書式指定文字列が有効になっている場合は、FormattingApplied プロパティを true に設定しない限り、Value プロパティ値の変更がオーバーライドされます。

CellFormatting イベントは、個別の呼び出しの DataGridViewCellStyle プロパティを、その値に基づいて設定する場合にも便利です。 詳細については、「方法: Windows フォーム DataGridView コントロールのデータの書式設定をカスタマイズする」を参照してください。

ユーザー指定の値に対する既定の解析がニーズを満たさない場合は、DataGridView コントロールの CellParsing イベントを処理して、カスタム解析を実行することができます。

関連項目