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ログ ファイル (POS for .NET v1.14 SDK ドキュメント)

Microsoft Point of Service for .NET (POS for .NET) には、POS for .NET、サービス オブジェクト、アプリケーションのイベントを記録するためのログ機能が含まれています。 ログ パラメーターは POS for .NET のレジストリ キー \HKLM\SOFTWARE\POSfor.NET\Logging から読み取られ、Logger クラスを使ってエントリが書き込まれます。

ログ記録の有効化

レジストリ キー \HKLM\SOFTWARE\POSfor.NET\Logging\Enabled にゼロ以外の値を設定すると、ログが有効になります。

ログ ファイルのサイズ

ログ ファイルの最大サイズは、レジストリ キー \HKLM\SOFTWARE\POSfor.NET\Logging\MaxLogFileSizeMB で指定されます。 ログが有効になっている間にこのファイル サイズを超えた場合、ログは停止します。 アプリケーションに例外やエラーが返されることはありません。

ログ ファイルの既定の最大サイズは 10 MB です。

ログ ファイルの場所

ログ ファイルが書き込まれる場所を決定するには、レジストリ キー \HKLM\SOFTWARE\POSfor.NET\Logging\location が使われます。

既定では、この場所は環境変数 %TEMP% に設定されます。Windows での既定値はディレクトリ C:\Documents and Settings\(username)\Local Settings\temp です。これはユーザーごとのディレクトリです。

ログ ファイルの名前

ログ ファイルの名前は、次の 3 つの要素で構成されます。

  • レジストリ キー \HKLM\SOFTWARE\POSfor.NET\Logging\Name に含まれるベース ファイル名。 この値の既定値は PosFor.Net です。
  • 次の形式のタイムスタンプ: (yyyy-mm-dd hh-mm-ssZ)
  • ファイル拡張子 .txt

一般的なログ ファイル名の例を次に示します。

PosFor.Net(2006-08-10 18-33-29Z).txt

ログ ファイルのヘッダー

ユーザー、OS、呼び出し元のスレッド、プロセスなどの情報を含むヘッダーが、各ログ ファイルの作成時に書き込まれます。 このヘッダーには、次のフィールドが含まれます。

  • Current user: 現在のユーザーの名前。
  • Computer name: ログを作成しているコンピューターの名前。
  • OS version: Service Pack を含む、実行されている Windows のバージョン。
  • .Net runtime: .NET ランタイムのバージョン。
  • Process ID: ログ ファイルを作成したプロセスの PID。
  • Thread Id: ログを作成したスレッド。
  • Max log file size: このログ ファイルに使われる最大ファイル サイズ。
  • File: ログ ファイルを作成した実行可能ファイルの名前。
  • InternalName: 実行可能ファイルの内部名。
  • OriginalFilename: 実行可能ファイルの元の名前。
  • FileVersion: 実行可能ファイルに格納されているバージョン情報。
  • FileDescription: 実行可能ファイルに格納されている説明。
  • Product: 実行可能ファイルに格納されている製品の説明。
  • ProductVersion: 実行可能ファイルに格納されているファイルのバージョン。
  • Debug: デバッグ フラグ。
  • Patched: パッチが適用されたファイル。
  • PreRelease: プレリリース フラグ。
  • PrivateBuild: プライベート ビルド フラグ。
  • SpecialBuild: 特殊ビルド フラグ。
  • Language: ログ ファイルの作成に使われた言語。

ログ ファイルのエントリ

ログのエントリは、POS for .NET で作成することも、アプリケーションまたはサービス オブジェクトで作成することもできます。 エントリは、Logger クラスのインスタンスで適切なメソッドを呼び出すことによって作成されます。

各エントリには次のフィールドが含まれます。

  • Timestamp。

  • そのエントリを作成したスレッドの ID。

  • 重要度レベル。 各ログ エントリは重要度のレベルでマークされ、これはどの Logger メソッドが関係するかによって決まります。

    ログ エントリの重要度タグ 対応する Logger メソッド
    INFO Logger.Info
    WARNING Logger.Warning
    ERROR Logger.Error
  • Logger メソッドを呼び出したコードで指定された名前の文字列。 この文字列は、Logger メソッドが呼び出されるときに指定され、必ずしも実行可能ファイルの名前が含まれるとは限りません。

  • たとえば、ログ ファイルの一般的なエントリは次のようになります: [8/10/2006 6:12:14 PM 2936 INFO PosExplorer] Entering LoadExplorer()

説明

開いているログ ファイルがある場合に、アプリケーションで Refresh() メソッドを呼び出すと、そのファイルは閉じられ、更新されたタイム スタンプを使って新しく作成されます。

参照

リファレンス

概念

その他の参照情報