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COM へのアセンブリの登録

  • [アーティクル]

アセンブリ登録ツール (Regasm.exe) というコマンドライン ツールを実行して、COM で使うアセンブリを登録または登録解除できます。 Regasm.exe は、COM クライアントが .NET Framework のクラスを透過的に使うことができるように、クラスについての情報をシステム レジストリに追加します。 RegistrationServices クラスには、同等の機能が用意されています。

マネージド コンポーネントを COM クライアントからアクティブ化するには、先にマネージド コンポーネントを Windows レジストリに登録しておく必要があります。 次の表では、Regasm.exe が通常、Windows レジストリに追加するキーを示します (000000 は実際の GUID の値を示します)。

GUID 説明 レジストリ キー
CLSID クラス識別子 HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{000…000}
IID インターフェイス識別子 HKEY_CLASSES_ROOT\Interface\{000…000}
LIBID ライブラリ識別子 HKEY_CLASSES_ROOT\TypeLib\{000…000}
ProgID プログラム識別子 HKEY_CLASSES_ROOT\000…000

HKCR\CLSID\{0000…0000} キーの下では、既定値がクラスの ProgID に設定され、Class と Assembly という 2 つの新しい名前付きの値が追加されます。 ランタイムは、レジストリから Assembly の値を読み取り、ランタイム アセンブリ リゾルバーに渡します。 アセンブリ リゾルバーは、名前やバージョン番号などのアセンブリの情報に基づいて、アセンブリの特定を試みます。 アセンブリ リゾルバーがアセンブリを特定するには、アセンブリが次のいずれかの場所に存在する必要があります。

  • グローバル アセンブリ キャッシュ (厳密な名前付きアセンブリである必要があります)。

  • アプリケーション ディレクトリ内。 アプリケーション パスから読み込まれたアセンブリは、そのアプリケーションからのみアクセスできます。

  • Regasm.exe に対する /codebase オプションで指定されたファイル パス上。

Regasm.exe は、HKCR\CLSID\{0000…0000} キーの下に InProcServer32 キーも作成します。 このキーの既定値は、共通言語ランタイム (Mscoree.dll) を初期化する DLL の名前に設定されます。

レジストリ エントリを調べる

COM 相互運用は、.NET Framework クラスのインスタンスを作成するための標準のクラス ファクトリの実装を提供します。 クライアントは、他の COM コンポーネントと同様に、マネージド DLL で DllGetClassObject を呼び出してクラス ファクトリを取得し、オブジェクトを作成することができます。

InprocServer32 サブキーには、従来の COM タイプ ライブラリの代わりに Mscoree.dll への参照が表示され、共通言語ランタイムがマネージド オブジェクトを作成することを示します。

関連項目