Clrver.exe (CLR バージョン ツール)

CLR バージョン ツール (Clrver.exe) は、コンピューターにインストールされている共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime) のすべてのバージョンを報告します。

このツールは、Visual Studio と共に自動的にインストールされます。 ツールを実行するには、、Visual Studio 開発者コマンド プロンプトまたは Visual Studio Developer PowerShell を使用します。

コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します:

構文

clrver [option]  

Options

オプション 説明
-all CLR を使用しているコンピューター上のすべてのプロセスを表示します。
pid 指定したプロセス ID (PID) のプロセスで使用されている CLR のバージョンを表示します。
-? このツールのコマンド構文とオプションを表示します。

Remarks

オプションを指定せずに Clrver.exe を呼び出した場合、インストールされている CLR のすべてのバージョンが表示されます。 別のユーザーの PID を指定する場合、バージョン情報を取得するには、管理アクセス許可が必要です。

Note

Windows Vista 以降では、ユーザー アカウント制御 (UAC: User Account Control) でユーザーの権限が決定されます。 ユーザーが組み込みの Administrators グループのメンバーである場合、そのユーザーには標準ユーザー アクセス トークンおよび管理者アクセス トークンの 2 つのランタイム アクセス トークンが割り当てられています。 既定では、ユーザーは標準ユーザー ロールに所属します。 管理アクセス許可を必要とするコードを実行するには、最初に、ユーザーの権限を標準ユーザーから管理者に昇格させる必要があります。 この操作は、コマンド プロンプトの起動時にコマンド プロンプト アイコンを右クリックし、管理者として実行することを指定して行うことができます。

SYSTEM、LOCAL SERVICE、および NETWORK SERVICE の各プロセスの CLR バージョンを確認しようとすると、PID が存在しないことを示すメッセージが表示されます。

使用例

コンピューターにインストールされている CLR のすべてのバージョンを表示するコマンドを次に示します。

clrver

プロセス 128 で使用されている CLR のバージョンを表示するコマンドを次に示します。

clrver 128

すべてのマネージド プロセスとそれらのプロセスで使用されている CLR のバージョンを表示するコマンドを次に示します。

Clrver -all

関連項目