仮想ディレクトリのセットアップ手順

この Windows Communication Foundation (WCF) サンプルは、%SystemDrive%\inetpub\wwwroot\servicemodelsamples フォルダーにマップされている servicemodelsamples という名前の共通仮想ディレクトリを共有することを目的としています。

Note

%SystemDrive% は、インターネット インフォメーション サービス (IIS) がインストールされているドライブの場所に応じて、通常は C: または D: になります。

Windows Communication Foundation サンプルの 1 回限りのセットアップの手順」の Setupvroot.bat および Cleanupvroot.bat ファイルを実行して、仮想ディレクトリを作成できます。 この仮想ディレクトリを手動で作成する場合は、次の手順に従います。

手順

仮想ディレクトリを IIS 7.0 または 7.5 で作成するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、 [ファイル名を指定して実行] をクリックしてから、「inetmgr」と入力してインターネット インフォメーション サービス (IIS) MMC スナップインを開きます。

  2. 左側のウィンドウで、コンピューターの名前のノードを展開してから、 [サイト] ノードを展開します。

  3. [既定の Web サイト] を右クリックしてから [アプリケーションの追加] を選択し、 [アプリケーションの追加] ウィンドウを開きます。

  4. このウィンドウで、作成する仮想ディレクトリのエイリアスとして「servicemodelsamples」と入力します。

  5. 次のディレクトリを作成します。%SystemDrive%\inetpub\wwwroot\servicemodelsamples

  6. 物理パスを %SystemDrive%\inetpub\wwwroot\servicemodelsamples に設定します。 WCF サンプルの多くは、ビルド時にサービス実行可能ファイルをこの場所にコピーします。

  7. [OK] をクリックします。 Web アプリケーションが、WCF サンプル用に作成されました。

    Note

    すべての WCF サンプルで同じ servicemodelsamples Web アプリケーションを使用するため、このタスクは 1 回だけ実行してください。

    Note

    このドキュメントでは、virtual directoryという用語は Web applicationと同じ意味で使用しています。

    仮想ディレクトリの作成に加えて、さらに仮想ディレクトリのプロパティを設定し、WCF サービスの実行を有効にする必要があります。 詳細については、以下を参照してください。

仮想ディレクトリを IIS 5.1 または 6.0 で作成するには

  1. コマンド プロンプト ウィンドウを開き、「start inetmgr」と入力して、インターネット インフォメーション サービス (IIS) MMC スナップインを開きます。

  2. 左側のウィンドウで、コンピューターの名前のノードを展開してから、 [Web サイト] ノードを展開します。

  3. [既定の Web サイト] を右クリックして [新規作成]、[仮想ディレクトリ] の順に選択し、仮想ディレクトリの作成ウィザードを開きます。

  4. このウィザードで、作成する仮想ディレクトリのエイリアスとして「servicemodelsamples」と入力します。

  5. パスを %SystemDrive%\inetpub\wwwroot\servicemodelsamples に設定します。 WCF サンプルの多くは、ビルド時にサービス実行可能ファイルをこの場所にコピーします。

  6. [次へ] をクリックします。

  7. 既定では、次のチェック ボックスがオンになっています。

    • 読み取り

    • [ASP などのスクリプトを実行する]

  8. [次へ] をクリックしてから、 [完了] をクリックしてウィザードを完了します。

    Note

    すべての WCF サンプルで同じ servicemodelsamples 仮想ディレクトリを使用するため、このタスクは 1 回だけ実行してください。

仮想ディレクトリの追加プロパティを IIS 7.0 または 7.5 で設定するには

  1. servicemodelsamples ノードをクリックします。 ウィンドウの下端に沿って 2 つのビューが表示されます。 [機能ビュー] が選択されていない場合は、選択します。

  2. [ディレクトリの参照] のエントリをダブルクリックします。

  3. 操作ウィンドウで、 [有効] オプションを選択します。 これにより、ブラウザーを使用してディレクトリにアクセスできるようになり、サービスをデバッグしやすくなります。

最後に、servicemodelsamples フォルダーのセキュリティ プロパティを、他のユーザーがアクセスできるように設定する必要があります。 詳細については、以下を参照してください。

仮想ディレクトリの追加プロパティを IIS 5.1 または 6.0 で設定するには

  1. servicemodelsamples ノードを右クリックしてから、 [プロパティ] をクリックします。

  2. 既定では、次のチェック ボックスがオンになっています。

    • 読み取り

    • ログ アクセス

    • このリソースにインデックスを付ける

  3. [ディレクトリの参照] チェック ボックスをオンにします。 これにより、ブラウザーを使用してディレクトリにアクセスできるようになり、サービスをデバッグしやすくなります。

フォルダーのセキュリティ プロパティを IIS 7.0 または 7.5 で設定するには

  1. %SystemDrive%\inetpub\wwwroot\servicemodelsamples に移動します。

  2. servicemodelsamples フォルダーを右クリックして、 [共有] または [共有する相手] をクリックします。

  3. [追加] ボタンの左側にある下矢印をクリックします。

  4. [検索] エントリを選択します。 [ユーザーまたはグループの選択] ウィンドウが開きます。

  5. [詳細設定] をクリックします。

  6. [場所] をクリックします。 [場所] ウィンドウが開きます。

  7. 使用するコンピューターのエントリを選択します。 一覧表示されているドメインやネットワークのエントリではなく、ローカル コンピューターを選択してください。 コンピューターの選択が終わったら、 [OK] をクリックします。

  8. [Find Now] をクリックします。 これで、ローカル コンピューターに関連付けられたオブジェクトが検索結果に表示されます。

  9. [名前 (相対識別名)] 列で、 [IIS_IUSRS] エントリを検索します。 そのエントリを選択して [OK] をクリックし、検索結果ウィンドウを閉じます。

  10. [OK] をクリックして [ユーザーまたはグループの選択] ウィンドウを閉じます。

  11. [共有] をクリックして変更内容を保存します。

  12. 共有を有効にするための変更が完了したら、 [完了] をクリックして [ファイルの共有] ウィンドウを閉じます。

フォルダーのセキュリティ プロパティを IIS 5.1 または 6.0 で設定するには

  1. %SystemDrive%\inetpub\wwwroot\servicemodelsamples に移動します。

  2. servicemodelsamples フォルダーを右クリックしてから、 [共有とセキュリティ] をクリックします。

  3. [セキュリティ] タブをクリックします。

  4. IIS 6.0 を使用している場合は、 [グループ名またはユーザー名] ボックスで [インターネット ゲスト アカウント] が表示されていることを確認します。

    表示されていない場合は、次の手順を実行します。

    1. [スタート] ボタンをクリックし、コントロール パネル をクリックします。

    2. [ユーザー アカウント] アイコンが表示されない場合は、 [カテゴリの表示に切り替える] をクリックします。

    3. [ユーザー アカウント] アイコンをクリックします。

    4. [コントロール パネルを選んで実行します] の下の [ユーザー アカウント] をクリックします。

    5. [ユーザー アカウント] ダイアログ ボックスの [詳細] タブをクリックします。

    6. [詳細設定] をクリックします。

    7. [ローカル ユーザーとグループ] ダイアログ ボックスで、 [ユーザー] フォルダーをクリックして展開します。

    8. 右側のウィンドウで、 [インターネット ゲスト アカウント] をダブルクリックします。

    9. [プロパティ] ダイアログ ボックスで、インターネット ゲスト アカウントとして使用されている名前をコピーします。 既定では、その名前は "USR_" で始まり、その次にコンピューターの名前が続きます。

    10. [プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。

    11. [ローカル ユーザーとグループ] ダイアログ ボックスを閉じます。

    12. [ユーザー アカウント] ダイアログ ボックスを閉じます。

    13. その他の [ユーザー アカウント] ダイアログ ボックスを閉じます。

    14. [servicemodelsamples のプロパティ] ダイアログ ボックスの [セキュリティ] タブで、 [追加] をクリックします。

    15. コンピューター名、バックスラッシュの順に入力し、続いてインターネット ユーザー アカウントの名前を貼り付けます。たとえば、myMachineName\%InternetGuestAccountName% のようになります。

    16. [名前の確認] をクリックして、追加した名前を確認します。 名前が有効な場合は、すべての文字が下線付きの大文字になります。

  5. IIS 6.0 の場合はさらに、 [グループ名またはユーザー名] ボックスに NETWORK SERVICE が表示されていることを確認します。

    NETWORK SERVICE が表示されていない場合:

    1. [追加] をクリックします。

    2. [ユーザーまたはグループの選択] ダイアログ ボックスに、コンピューター名、バックスラッシュの順に入力します。

    3. バックスラッシュの後に、スペースを入れずに「service」と入力します。

    4. [名前の確認] をクリックします。

    5. 複数の名前が表示された場合は、 [NETWORK SERVICE] を選択して [OK] をクリックします。

    6. [OK] をクリックして [ユーザーまたはグループの選択] ダイアログ ボックスを閉じます。

  6. Windows XP SP2 で IIS 5.1 を使用している場合は、 [グループ名またはユーザー名] ボックスに "インターネット ゲスト アカウント" と "ASPNET" の両方が表示されていることを確認します。

    ASPNET ユーザーは、組み込みの Users セキュリティ グループのメンバーになることができます。 その場合、Users グループがこのダイアログ ボックスに表示されていれば、許可されたユーザーの一覧に別個の項目として追加する必要はありません。

    ASPNET が Users セキュリティ グループのメンバーであるかどうかを確認するには:

    1. [スタート] ボタンをクリックし、 [コントロール パネル] をクリックします。

    2. [ユーザー アカウント] アイコンをクリックします。

    3. [グループ] 列で、 [ASPNET] の値が "Users" であることを確認します。

関連項目