データ主体の権利 (DSR) 要求に対応する
欧州連合 (EU) の一般データ保護規則 (GDPR) は、データに関する重要な権利を個人に与えています。 GDPR の概要については、Microsoft Learn 一般データ保護規則の概要 を参照してください。これは、用語、アクション計画、準備チェックリストを含み、Microsoft の製品やサービスの使用にともなう GDPR に基づく義務を果たす際に役立ちます。
GDPR の概要と、それに Microsoft を活用して対応する方法、さらにその影響を受けるお客様への Microsoft のサポートについて解説します。
- Microsoft セキュリティ センター は、データ保護影響評価、データ サブジェクト要求、データ侵害の通知など、GDPR の説明責任を果たすうえで役立つ一般情報、コンプライアンスのベスト プラクティス、ドキュメントを提供します。
- サービス トラスト ポータル は、Microsoft サービスを活用して GDPR への準拠に対応する方法について、情報を提供します。
注意
この記事では、デバイスやサービスから個人データをエクスポートおよび削除する手順を説明します。これは GDPR にともなう義務を果たす際に役立ちます。 GDPR に関する一般的な情報については、Microsoft セキュリティ センターの GDPR セクション と サービス トラスト ポータルの GDPR セクション を参照してください。
データ主体の削除要求に応答する
組織の顧客情報から個人データを削除する “削除する権利” は、プライバシー法および規制の多くで求められる重要な保護です。 個人データの削除では、監査ログ情報を除くすべての個人データとシステム生成ログが削除されます。
データ主体の削除要求の管理
Dynamics 365 Customer Insights - Data は、特定の顧客ユーザーの個人データを削除するために次の製品内エクスペリエンスを提供します。
- 顧客データの削除要求を管理する: 顧客データは、外部の元のデータ ソースからインポートされます。 まず最初に、元のデータ ソースでデータ削除要求を実行します。
- ユーザー データの削除要求の管理: アプリケーション ユーザーのデータは Customer Insights - Data によって作成されます。 アプリケーションですべてのデータ削除リクエストを実行します。
顧客データの削除要求を管理する
管理者は、データ ソースで削除された顧客データを削除します。 元のデータ ソースでデータ削除要求が実行されたことを確認します。
Customer Insights - Data にサインインします。
データ>データ ソースにアクセスします。
削除された顧客データを含むリスト内の各データ ソースについて :
- データ ソースを選択して、更新 を選択します。
- 状態 下のデータ ソースの状態を確認します。
データ ソース 更新が成功した後、特に定期的な完全更新がスケジュールされていない場合は、ダウンストリーム更新も実行します。
重要
静的セグメントは、完全更新やダウンストリーム更新には含まれていません。 顧客データの削除要求に応じるために、更新されたソース データを使用して静的セグメントを再作成します。
非アクティブなセグメントは更新されません (手動でも、スケジュールされた更新でも、その他の更新でもありません)。 ステータス が スキップ済み として表示され、更新が試行されていないことを示しています。 非アクティブ ステータスに変化する前にセグメントが正常に実行された場合、顧客データを含むテーブルは Customer Insights - Data によって作成されています。 顧客データの削除リクエストに従うには、セグメントをアクティブにして最新のデータで実行するか、またはセグメントを削除します。
ユーザー データの削除要求の管理
管理者として、アプリケーションのユーザー データを削除します。
Customer Insights - Data にサインインします。
設定>アクセス許可> に順に移動し、ユーザー タブを選択します。
削除するユーザーのチェックボックスを選択します。
Removeを選択します。
削除を確認します。
データ サブジェクト エクスポート要求に対応する
データ ポータビリティの権利によって、データ サブジェクトは、別のデータ管理者に送信できる構造化された共通電子形式で、個人データのコピーを要求できます。
要求のエクスポートおよび表示の管理
顧客またはユーザー データのエクスポート要求を管理します。
顧客データのエクスポート (テナント管理者)
テナント管理者として、顧客データをエクスポートします。
- 要求で顧客のメールアドレスを指定して、D365CI@microsoft.com にメールを送ります。 Customer Insights チームは、登録されたテナント管理者のメール アドレスにメールを送信し、データのエクスポートの確認を求めます。
- 要求された顧客のデータをエクスポートするにあたっての確認をします。
- テナント管理者のメールアドレスからエクスポートされたデータを受け取ります。
ユーザー データのエクスポート (テナント管理者)
テナント管理者として、ユーザー データをエクスポートします。
- 要求でユーザーのメールアドレスを指定して、D365CI@microsoft.com にメールを送ります。 Customer Insights チームは、登録されたテナント管理者のメール アドレスにメールを送信し、データのエクスポートの確認を求めます。
- 要求されたユーザーのデータをエクスポートするにあたっての確認をします。
- テナント管理者のメールアドレスからエクスポートされたデータを受け取ります。
データ削除の処理
データ パーティションとデータ スナップショットが 30 日以上非アクティブである場合、データは削除されます (データ パーティションとデータ スナップショット)。つまり、データ ソースの更新によって新しいデータ パーティションとスナップショットに置き換えられます。
すべてのデータとスナップショットが削除されるわけではありません。 最新のデータ パーティションとデータ スナップショットは、Customer Insights - Data で使用されているためアクティブです。 最新のデータの場合、過去 30 日以内にデータ ソースが更新されなかったかどうかは関係ありません。