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データ管理

データの管理は、Dynamics 365 Intelligent Order Management のセットアップと管理の重要な部分です。 Intelligent Order Management のデータは、次のカテゴリに分類できます。

  • システム データ : アプリの管理をサポートするために必要なセットアップ データ。 さらに、参照データは、マスター データまたはトランザクション データのセットアップをサポートするために必要な基本データです。

  • マスタ データ : 業務プロセスを方向付けるためのエンティティ。 注文トランザクションのオーケストレーションでさまざまなプロセスを検証または推進するために、マスター データが必要になる場合があります。

  • トランザクション データ : 注文フローの処理中にアプリによって記録されるメインのトランザクション ドキュメント。

Intelligent Order Management は、データが多くの内部システムと外部システムの間で通信される複雑な環境で使用するように設計されています。 マスター データを他のシステムと共有するために使用されるシステムを設計します。

Intelligent Order Management は、Microsoft Dataverse と Common Data Model に基づいて構築されており、マスター データと見なすデータを保存できます。 Intelligent Order Management は、組織内の注文を 1 つのビューで表示する中央アプリとして構成できるため、マスター システムと見なすことができます。 ただし、製品やアカウントなどのマスター データは、既存の ERP アプリなど、他のビジネス アプリから発信されている可能性があるため、ERP アプリを一部の種類のデータのマスター データ システムと見なすことができます。

システム データ

Intelligent Order Management 全体でパラメーターを構成し、使用できます。 このアプリは、機能を制御するために必要なシステム パラメーターを管理できるページを提供します。 これらのページは、Intelligent Order Management を最初に設定するとき、および日常の管理全体で使用できます。

通貨や測定単位など、一部のデータはシステムの運用にとって重要な場合があります。 このタイプの参照データには、製品などのマスター データ エンティティ用に提供されているページからアクセスできます。また、次のセクションにリストされているツールを使用してインポートおよびエクスポートすることもできます。

マスター データ

多くの場合、ビジネス アプリは、アカウントや製品などの主要なビジネス エンティティであるマスター データ エンティティを中心に設計されています。 Intelligent Order Management では、これらのタイプのエンティティを使用して、データがオーケストレーション フローを移動するときにデータを検証します。 たとえば、顧客のアカウント番号がある場合、注文が Intelligent Order Management に送られるときに、アカウント番号を検索することができます。

Intelligent Order Management は、マスター データの有無にかかわらず機能するように設計されています。 オーケストレーション機能を使用する場合、マスター データは重要な概念ですが、さまざまなソース システムと宛先システムを使用して、これらのエンドポイントでマスター データを制御できます。

例として、D2C および D2C フローの電子商取引システムからのアカウント データがあります。 オンライン マーケットプレイスから注文を受け取った場合、そのシステムからアカウント番号を取得する可能性はほとんどありません。 注文は最小限の顧客情報で到着します。 大量のシナリオでは、これらの注文を 1 日に数千件受け取る可能性がありますが、フルフィルメントに送信する注文に関する十分な情報があり、アカウント マスター リストに対してこれらの注文を検証することはありません。 同様に、注文明細行の製品は書き込み中の製品の概念を活用できるため、オーケストレーション フローを移動するときに、製品情報の検証のために Intelligent Order Management で製品リストをカタログ化しないことを選択できます。

アカウントや製品などのマスター データを設定する必要がある場合は、アプリの適切なページを使用でき、次のセクションにリストされているインポートおよびエクスポート ツールを使用できます。

トランザクションのデータ

注文トランザクションは、Intelligent Order Management の主要なトランザクション エンティティです。 現在のリリースでは、販売注文に焦点が当てられています。 Dataverse で Common Data Model は、オーダーという名前の売上注文ヘッダーと、オーダー製品という名前の販売注文明細行のエンティティがあります。

Intelligent Order Management は、フルフィルメント オーダーと呼ばれる新しいトランザクション エンティティを導入します。 このエンティティは、販売注文明細行のフルフィルメントに関する情報を含み、フルフィルメント オーダーというヘッダーとフルフィルメント オーダー製品という明細行を含みます。

Intelligent Order Management では、オーケストレーションは販売注文のオーダー概念に基づいて設計されます。

データのインポートとエクスポート

Intelligent Order Management により、管理者とビジネス ユーザーは、いくつかの異なるツールを使用してデータをインポートおよびエクスポートできます。

  • アプリの使用 : ビジネス ユーザーは、アプリのページを使用して Excel にエクスポートし、Excel からインポートして、トランザクションやマスター データなどのデータを更新できます。

  • メーカー ポータル : 管理者は、メーカー ポータルを使用して、Dataverse からデータをインポートおよびエクスポートできます。 詳細については、Microsoft Dataverse からのデータのインポートまたはエクスポートを参照してください。

  • データフロー : 管理者は、データフローの機能を利用して、Dataverse と他のアプリの間でデータを移動できます。 詳細については、データフローを使用したセルフサービス データ準備を参照してください。