Microsoft Entra Health とは

Microsoft Entra Health (プレビュー) は、サービス レベル アグリーメント (SLA) の達成レポートと、主要な Microsoft Entra ID シナリオを監視できる一連の正常性メトリックを使用して、Microsoft Entra テナントの正常性を表示する機能が提供します。 すべてのデータはテナント レベルで提供されます。 シナリオの監視ソリューションは現在パブリック プレビュー段階であり、プレビュー ハブで有効または無効にすることができます。SLA 達成レポートが既定で利用可能です。

Microsoft Entra Health にアクセスする方法

Microsoft Entra Health SLA の達成状況とシナリオの監視 (プレビュー) は、Microsoft Entra 管理センターから確認できます。

1. Microsoft Entra 管理センターにレポート閲覧者としてサインインしてください。
2. [ID]>[監視と正常性]>[正常性 (プレビュー)]に移動します。

シナリの監視 (プレビュー) を有効にする

シナリオの監視 (プレビュー) を表示する場合:

1. レポート閲覧者以上として Microsoft Entra 管理センターにサインインしてください。
2. [ID}>[設定]>[プレビュー ハブ]に移動します。
3. [シナリオの監視] を有効にします。

プレビュー機能を有効にするには、最大で 24 時間かかる場合があります。 プレビューを有効にすると、テナント全体ではなく、ビューのみが変更されます。 プレビューはいつでも無効にできます。

SLA の実績

グローバル SLA のパフォーマンスを提供するだけでなく、Microsoft Entra ID は、少なくとも 5,000 人の月間アクティブ ユーザーを持つ組織にテナント レベルの SLA パフォーマンスを提供するようになりました。 サービス レベル アグリーメント (SLA) の実績は、Microsoft Entra ID のユーザー認証の可用性です。 現在の可用性ターゲットと SLA の計算方法の詳細については、Microsoft Entra ID の SLA を参照してください。

マウス ポインターを各月のバーにかざすと、その月の割合が表示されます。 同データが一覧としてグラフの下に表示されます。

Microsoft Graph を使用して SLA の達成を表示することもできます。

シナリオの監視 (プレビュー)

多くの IT 管理者は、次の主要なシナリオの正常性の調査にかなりの時間を費やしています。

• Microsoft Entra 多要素認証を必要とする対話型のユーザー サインイン要求。
• 条件付きアクセス ポリシーを通じて、マネージド デバイスを必要とするユーザー サインイン要求。
• 条件付きアクセス ポリシーを通じて、準拠しているデバイスを必要とするユーザー サインイン要求。
• SAML 認証を使用したアプリケーションへのユーザー サインイン要求。

これらの各シナリオに関連付けられているデータは、そのシナリオに固有のビューに集計されます。 準拠しているデバイスからのサインインにのみ関心がある場合は、他のサインイン アクティビティを気にせず、そのシナリオに集中できます。

データは 15 分ごとに集計され、テナントの正常性に関する低遅延の分析情報が得られます。 各シナリオの詳細ページには、過去 30 日間のそのシナリオの傾向と合計が表示されます。 期間は、24 時間、7 日、または 1 か月で設定できます。

各タイルの [詳細を表示] を選択して、そのシナリオのメトリックを表示します。 Microsoft Graph を使用してこれらのメトリック ストリームを表示することもできます。

準拠しているデバイスを必要とするサインイン

このシナリオでは、準拠しているデバイスからのサインインを必要とする条件付きアクセス ポリシーを満たす各ユーザー認証を取得します。

• Microsoft Intune でコンプライアンス ポリシーを作成します。
• 条件付きアクセスと Intune について学習する
• Microsoft Entra 参加済みデバイスについて学習する

マネージド デバイスを必要とするサインイン

このシナリオでは、マネージド デバイスからのサインインを必要とする条件付きアクセス ポリシーを満たす各ユーザー認証を取得します。

• デバイス管理とは
• Microsoft Entra ハイブリッド参加済みデバイスについて学習する

多要素認証 (MFA) を必要とするサインイン

このシナリオでは、2 つの集計データ グラフが提供されます。 1 つ目には、Microsoft Entra クラウド MFA サービスを使用して対話型の MFA サインインを正常に完了したユーザー数が表示されます。 このメトリックは、ユーザーが対話型 MFA を完了せず、またはパスワードなしのサインイン方法を使用せずにセッションを更新した場合に、インスタンスを除外します。

このシナリオでは、対話型 MFA サインイン試行の失敗を集計して確認することもできます。 同じ種類の更新されたセッションとパスワードレス メソッドがこのメトリックから除外されます。

• 一般的な条件付きアクセス ポリシー: すべてのユーザーに対して MFA を必須にする
• 方法: Microsoft Entra レポートを使用してサインイン エラーをトラブルシューティングする

SAML 認証を使用したアプリケーションへのサインイン

このシナリオでは、テナントの Microsoft Entra クラウド サービスが正常に処理された SAML 2.0 認証の試行を確認します。 現在、このメトリックでは、Microsoft Entra ID と統合された WS-FED/SAML 1.1 アプリは含まれていません。

• Microsoft ID プラットフォームが SAML プロトコルをどのように使用するかを理解する
• シングル サインオンに SAML 2.0 IdP を使用する