Exchange の POX 自動検出要求
自動検出要求には、ユーザーのクライアント アクセス構成のクエリが含まれています。
自動検出要求の例
説明
次の XML 例は、自動検出要求本文を示しています。
コード
<Autodiscover xmlns="https://schemas.microsoft.com/exchange/autodiscover/outlook/requestschema/2006">
<Request>
<EMailAddress>user@contoso.com</EMailAddress>
<AcceptableResponseSchema>https://schemas.microsoft.com/exchange/autodiscover/outlook/responseschema/2006a</AcceptableResponseSchema>
</Request>
</Autodiscover>
要求ヘッダー
自動検出要求を送信する場合、次の HTTP ヘッダーは省略可能です。
表 1. HTTP 要求ヘッダー
| Header | 説明 |
|---|---|
| X-MapiHttpCapability |
存在し、"1" に設定されている場合は、クライアントが MAPI/HTTP プロトコルを使用してサーバーに接続するために使用できる情報を要求していることを示します。 このヘッダーは、MAPI/HTTP プロトコルを実装するクライアントに適用されます。 |
| X-ClientCanHandle |
このヘッダーには、クライアントがサポートする機能のコンマ区切りの一覧が含まれています。 使用可能な値は、表 2 で指定されています。 |
表 2. X-ClientCanHandle ヘッダー値
| X-ClientCanHandle 値 (大文字と小文字を区別しない) | サーバーの最小バージョン | 説明 |
|---|---|---|
| 交渉 |
15.00.0995.014 |
この値が存在する場合、サーバーがネゴシエート認証を受け入れるように構成されている場合、サーバーは AuthPackage (POX) 要素で "Negotiate" の値を返します。 この値が存在しない場合、サーバーは AuthPackage 要素の "Negotiate" の値を返しません。 |
| ExHttpInfo |
15.00.0995.014 |
この値が存在する場合、サーバーが RPC/HTTP 接続を受け入れるように構成されている場合、サーバーは Type (POX) 要素を "EXHTTP" に設定したプロトコル (POX) 要素を返します。 この値が存在しない場合、サーバーは Type 要素が "EXHTTP" に設定された Protocol 要素を返しません。 |
要求要素
要求本文では、次の要素が使用されます。
注:
レガシDN (POX) 要素は、EMailAddress (POX) 要素の代わりに使用できます。
バージョンの相違点
X-MapiHttpCapability ヘッダーは、ビルド 15.00.0847.032 (Exchange Server 2013 SP1) 以降の Exchange のOffice 365、Exchange Online、およびオンプレミスのバージョンで使用できます。
X-ClientCanHandle ヘッダーは、ビルド 15.00.0995.014 以降の Exchange のOffice 365、Exchange Online、およびオンプレミスバージョンで使用できます。