Microsoft Graph のクロスデバイス エクスペリエンス
複数デバイス時代のユーザーは、複数のプラットフォームやフォーム ファクターのデバイスを使いこなしています。朝のニュースをタブレットで読み、通勤電車の中では携帯電話でメールをチェックし、仕事場ではデスクトップ PC を使います。 夜になると、ホーム メディア コンソールで映画を見た後、スマート スピーカーでその日のニュースを確認します。 平均的なユーザーは、一日の中で複数のデバイスやプラットフォームをあれこれ使い分けています。
以前なら、消費者は、フォーム ファクターに応じてそれぞれ独自の振る舞いをしていました。 しかし今、マルチデバイス時代の消費者は、さまざまなデバイスを全部使いこなして作業を行っています。 日常的な作業 (家で家族と共にするものであれ、仕事で同僚と共にするものであれ) は、本質的にデバイス中心というよりも人中心の作業です。 消費者は、出所が何であれ、何かしら画面というものを使用したいと考えています。 実際のところは、デバイスが壁となっていることが多く、デバイスの違いを越えて同じことをしようとすると、自分宛にメールを送ったり USB スティックを使ったりすることが必要になります。 複数のデバイスの間を行き来するのは、消費者にとってストレスとなり、重要な作業の場合、作業の最中にコンテキストを切り替えることは損失となります。 開発者にとっても、このことは挑戦となります。というのは、ユーザーがアプリを使う際にストレスを感じると、アプリの使用率が下がることになるからです。
Microsoft は、1 つのデバイスを超えてエクスペリエンスを作成するためのプラットフォームを構築し、デバイス間で調和を取ることができるようにしています。フォーム ファクターやプラットフォームに関係なく、ユーザーと一緒に移動し、デバイス間の線をぼかす 人間中心 のシナリオを作成できます。 Microsoft Graph には、Microsoft Entra IDと Microsoft 365 からのデータへのアクセスを提供する単一の統合エンドポイントが用意されています。 さらに、Microsoft Graph を活用すれば、顧客のアクティビティやデバイスにアクセスして、デバイスやプラットフォームの境界を越える人中心の豊かなエクスペリエンスが実現されます。
クロスデバイス エクスペリエンスに投資する理由
アクティビティ フィール API によりユーザーは直前まで作業していたところから再開可能
アクティビティにより、アプリのユーザーが、プラットフォームやデバイスを越えてシームレスに移行しながら実行する固有のタスクをキャプチャする手段が提供されます。それにより、ユーザーが希望する画面からすぐに作業を再開できるようになります。 アクティビティ フィードを使用することにより、ユーザーにとって最も重要な作業に関する人中心のビューを作成することができ、それにより、Web、モバイル、PC の間で切り替える際のストレスが軽減されます。
デバイス リレー API 使用によるクロスデバイスの豊かなエクスペリエンスを構築
デバイス リレー API は、Microsoft のさまざまなデバイス (PC、Xbox、IoT、HoloLens など) に加えて、Android および iOS のデバイスを公開します。 それにより、ユーザーの複数デバイスの間の境界を完全に打ち破ることができます。 ユーザーの環境を利用し、単一デバイスの壁をリアルタイムで越える豊かなエクスペリエンスを作成するようなアプリを構築できます。
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