トランザクション インテグレーター アーキテクチャ

トランザクション インテグレーター (TI) は、次の手順を実行して、IBM Customer Information Control System (CICS)、Information Management System (IMS) トランザクション プログラム (TP)、および IBM i アプリケーションを.NET Frameworkと統合します。

  • CICS、IMS、および IBM i トランザクション・プログラムへのインターフェースの作成。

  • メインフレームまたはミッドレンジ コンピューター (ホスト コンピューター) 上にあるこれらのトランザクションを、Microsoft Windows ベースの .NET アプリケーションから呼び出します。

    TI の主な機能は、.NET Framework アプリケーションからホスト TP に入力データを渡す際と、TP で生成された出力データを Windows ベースのアプリケーションに送信する際に必要な処理とデータ変換の管理です。 TI により、データ型の変換、表形式のデータ定義、コード ページの変換が行われます。 次の図は、アプリケーションとホスト間の通信で TI が担う役割の概要を示しています。

    TI が Windows ベースのアプリケーションとホスト間のデータ変換を提供する方法を示す図。
    TI により Windows ベースのアプリケーションとホストの間のデータ変換が行われます

    この種類の分散型アプリケーションの例として、メインフレームの DB2 データベースを読み取って、Microsoft Windows Server 上の SQL Server データベースのデータを更新するというものが挙げられます。

    すべての TI 処理は Windows Server プラットフォームで行われるため、メインフレームまたはミッドレンジ コンピューターでは、TI に関連する実行可能コード (メモリ占有領域) は必要ありません。 TI における、Windows とホスト コンピューター間のすべての通信には SNA (APPC/LU 6.2) と TCP/IP 標準通信プロトコルが使用されます。 TI デザイナーは、Visual Studio 内で TI コンポーネントをビルドするために使用されます。 ホスト コンピューターへの接続の構成は、TI アプリケーションの構成ファイル内で行われます。 TI 構成ツールを使うと、構成ファイルのエントリを作成するのに役立ちます。

このセクションの内容

オンライン トランザクション処理

トランザクション インテグレーターの基本的な機能

トランザクション インテグレーターのコンポーネント

プログラミング モデル

ホスト側開始の処理

Windows 側開始の処理

関連項目

アプリケーションの統合 (プラン)