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IIS 8.5 での Windows イベント トレーシングへのログ記録

作成者: Gary Ericson

IIS 8.5 では、管理者が Windows イベント トレーシング (ETW) にログ情報を送信するオプションがあります。

互換性

バージョン メモ
IIS 8.5 以降 ETW へのログが IIS 8.5 で導入されました。
IIS 8.0 以前 ETW へのログは、IIS 8.5 より前ではサポートされていませんでした。

問題

Windows Server 2012 のインターネット インフォメーション サービス (IIS) には、基本的なログ機能が用意されています。 ただし、IIS ではログのディスクへのフラッシュに時間がかかるため、管理者はリアルタイムでログ情報にアクセスできません。 また、テキストベースのログ ファイルの処理は困難で時間がかかる場合があります。

解決策

IIS 8.5 では、管理者が Windows イベント トレーシング (ETW) にログ情報を送信するオプションがあります。 このオプションによって、ETW でリアルタイム ログ情報を表示するために、管理者は標準クエリ ツールを使用したりカスタム ツールを作成したりすることができます。 リアルタイムで更新されないテキストベースのログ ファイルの解析に比べて、これには大きな利点があります。 ETW の詳細については、 イベント トレーシングに関するページを参照してください。

ステップ バイ ステップの手順

ETW ログを構成する

  1. IIS マネージャーを開きます。
  2. [接続] ウィンドウでサーバーまたはサイトを選択し、[ログ記録] をダブルクリックします。 サイトのログを構成すると、サーバー レベルでのログの構成方法に関係なく、この構成がサイトに適用されます。 サーバーのログを構成すると、その構成が、サーバー上の新しく作成されたすべてのサイトと、サイト レベルのログを構成していないサイトに適用されます。
  3. [ログ ファイル][形式] フィールドで W3C が選択されていることを確認します。
    W3c ログ ファイル形式の選択
  4. [ログのイベントの保存先][ETW イベントのみ] を選択します。または、ログ情報を ETW とログ ファイルの両方に送信する場合は、[ログ ファイルと ETW イベントの両方] を選択します。
    ログの保存先を選択する
  5. 一般公開されている任意のツールを使用し、イベントについて ETW にクエリを実行します。 たとえば、"Microsoft-Windows-IIS-Logging" プロバイダーにクエリを実行するように構成して Message Analyzer を使用できます。 Message Analyzer の詳細については、MessageAnalyzer のブログを参照してください。

まとめ

このガイドでは、ETW または ETW とログ ファイルの両方にイベントを記録するように IIS を構成しました。 一般公開されている多数のツールを使用して、ETW イベントを表示できます。