第 3 章: データの検査

  • [アーティクル]

適用先: Access 2013、Office 2013

2 章では、データ ソースのデータを Recordset オブジェクトとして取得する方法について説明しました。 この章では、 Recordset 間を移動してそのデータを表示する方法を含め、 Recordset の詳細について説明します。

Recordsets には、簡単にレコードセット間を移動しその内容を調べられるように設計されたメソッドとプロパティがあります。 プロバイダーがサポートする機能によっては、一部の Recordset のメソッドまたはプロパティを使用できない場合があります。 Recordset オブジェクトの機能をさらに調べるために、次のコードを使用して、Microsoft SQL Server 2000 上の Northwind サンプル データベースから取得した Recordset について考えてみましょう。

 
'BeginRsTour 
Public Sub RecordsetTour() 
 On Error GoTo ErrHandler: 
 
 Dim objRs As New ADODB.Recordset 
 Dim strSQL As String 
 
 strSQL = "SELECT ProductID, ProductName, UnitPrice FROM Products " & _ 
 "WHERE CategoryID = 7" '7 = Produce 
 
 objRs.Open strSQL, strConnStr, adOpenForwardOnly, _ 
 adLockReadOnly, adCmdText 
 
 'Clean up 
 objRs.Close 
 Set objRs = Nothing 
 Exit Sub 
 
ErrHandler: 
 If Not objRs Is Nothing Then 
 If objRs.State = adStateOpen Then objRs.Close 
 Set objRs = Nothing 
 End If 
 
 If Err <> 0 Then 
 MsgBox Err.Source & "-->" & Err.Description, , "Error" 
 End If 
End Sub 
'EndRsTour

次の SQL クエリは、5 つの行 (レコード) と 3 つの列 (フィールド) を持つ Recordset を取得します。 次の表に各行の値を示します。

フィールド 0
Name = ProductID

フィールド 1
Name = ProductName

フィールド 2
Name = UnitPrice

7

Uncle Bob's Organic Dried Pears

30.0000

14

豆腐

23.2500

28

Rssle Sauerkraut

45.6000

51

Manjimup Dried Apples

53.0000

74

Longlife Tofu

10.0000

次のセクションでは、このサンプル Recordset でカーソルの現在位置を見つける方法について説明 します。

この章では、次のトピックについて説明します。