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接続文字列の作成

適用先: Access 2013、Office 2013

ADO では、接続文字列内の 5 つの引数が直接サポートされています。 その他の引数は、ADO によって処理されることなく、Provider 引数で指定されたプロバイダーに渡されます。

主張

説明

Provider

接続に使用するプロバイダーの名前を指定します。

File Name/ファイル名

設定済みの接続情報を格納したプロバイダー固有のファイル (たとえば、持続的なデータ ソース オブジェクト) の名前を指定します。

URL

接続文字列を、ファイルやディレクトリなどのリソースを識別する絶対 URL として指定します。

Remote Provider

クライアント側接続を開くときに使用するプロバイダーの名前を指定します。 (リモート データ サービスのみ)。

Remote Server

クライアント側接続を開くときに使用するサーバーのパス名を指定します。 (リモート データ サービスのみ)。

注:

次の例と ADO プログラマ ガイド全体を通じて、サーバーに対する認証には、"123aBc" のパスワードを持つユーザー ID "MyId" が使用されます。 これらの値を、使用するサーバーの有効なログイン時の資格情報に置き換える必要があります。 また、"MySqlServer" は、使用するサーバーの名前に置き換えます。

1 章の HelloData アプリケーションでは、次の接続文字列が使用されていました。

 
m_sConnStr = "Provider='SQLOLEDB';Data Source='MySqlServer';" & _ 
 "Initial Catalog='Northwind';Integrated Security='SSPI';" 

この接続文字列で指定した ADO パラメーターは "Provider=SQLOLEDB" で、これは Microsoft OLE DB Provider for SQL Server を指しています。 接続文字列に渡すことができるその他の有効なパラメーターは、各プロバイダーのマニュアルを参照することによって確認できます。 OLE DB Provider for SQL Serverのドキュメントによると、データ ソース パラメーターの場合は "Server" を、初期カタログ パラメーターの場合は "Database" に置き換えることができます。 したがって、次の接続文字列は、最初の結果と同じ結果を生成します。

 
m_sConnStr = "Provider='SQLOLEDB';Server='MySqlServer';" & _ 
 "Database='Northwind';Integrated Security='SSPI';" 

接続を開くには、次に示すように、 Connection オブジェクトの Open メソッドの最初の引数として接続文字列を渡すだけです。

 
objConn.Open m_sConnStr 

接続を開く前に Connection オブジェクトのプロパティを設定することにより、接続文字列の情報の大部分を指定することもできます。 たとえば、次のコードを使用しても、前の接続文字列と同じ結果を得ることができます。

 
With objConn 
 .Provider = "SQLOLEDB" 
 .DefaultDatabase = "Northwind" 
 .Properties("Data Source") = "MySqlServer" 
 .Properties("Integrated Security") = "SSPI" 
 .Open 
End With